フェレロ・ロシェ

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包装された状態のフェレロ・ロシェ
包装から出したフェレロ・ロシェ

フェレロ・ロシェイタリア語: Ferrero Rocher)はイタリアのチョコレートメーカー、フェレロにより製造されている丸いチョコレート菓子である。

来歴[編集]

1982年に登場したもので、ローストしたまるごとのヘーゼルナッツをうすいウエハースにくるみ、植物油を含んだヘーゼルナッツクリームで満たして、ミルクチョコレートと小さく刻んだヘーゼルナッツで包んだ菓子である[1]。この菓子は一個あたり73.6キロカロリーを有し、金色の紙に個別包装されている。「ロシェ」という名称はフランス語で「岩」を指す単語からきている[2]。これはルルドにあるローマン・カトリック教会の聖域となっている洞窟にちなむものであり、フェレロのオーナーであるミケーレ・フェレロの信仰心を反映している[3]。さらにミケーレ・フェレロの母やピエラ・ロシェ(Piera Rocher)という名前であり、これにちなんでいたとも考えられる。フェレロ社はヌテッラキンダーサプライズ、ティック・タックなどの製品も生産している[4]

成分[編集]

ミルクチョコレート 30% (砂糖ココアバターカカオマススキムミルクパウダー、無水乳脂肪、添加レシチンバニリン ) ヘーゼルナッツ 28.5%,

砂糖

植物油

小麦粉

ホエー粉末

低脂肪ココアパウダー

添加レシチン、ふくらし粉、バニリン


アレルギー情報:ミルク、ヘーゼルナッツ、グルテン大豆を含む[5]

広告[編集]

全ての販売国で、フェレロ・ロシェがパーティーや公的な催しでお客がホストに饗されているところを描いた広告キャンペーンが行われている。フェレロ・ロシェは伝統的にクリスマス新年のお菓子とされ、冬のみフェレロ・ロシェを販売する戦略をとっている国もある。

英国での広告キャンペーンとその影響[編集]

1990年代の英国において、ヨーロッパから来た大使公邸でのパーティーをテーマにした広告シリーズが打たれ、このキャンペーンはそれ以来しばしば大衆文化においてパロディ化されている[6]。最初に英国の俳優であるジョナサン・キッドによるボイスオーバーナレーションで「大使のレセプションはゲストの心をとらえるホストの洗練された趣味で世間に鳴り響いています」という説明が入る[7]。パーティのお客の間を、ピラミッド型に積んだフェレロ・ロシェをのせた銀盆を持った執事が回るというイメージはおきまりのものとなり、外交一般のステレオタイプとして広く流布するようになった。イタリアの広告を英語で吹き替え、大衆的な顧客に対してフェレロ・ロシェを顧客の憧れをそそるブランド(aspirational brand)として提示するマーケティングが行われており、この広告の社会経済的なターゲットについて、とくにもっと大衆的な顧客に対してこれはいくぶんか侮辱的なのではないかということについての議論が発生した[8]

出典[編集]

  1. ^ A Brilliant Idea … Ferrero Rocher.[リンク切れ]
  2. ^ Wordreference.com: Rocher
  3. ^ rocher - traduction - Dictionnaire Français-Anglais WordReference.com”. 2015年12月30日閲覧。
  4. ^ Nurun Italia. “Ferrero - The most famous products”. 2015年12月30日閲覧。
  5. ^ Nurun Italia. “Ferrero.com”. 2015年12月30日閲覧。
  6. ^ Wood, Zoe (2009年11月17日). “Family behind Ferrero Rocher linked to deal with Cadbury”. The Guardian (London). http://www.theguardian.com/business/2009/nov/17/ferrero-rocher-cadbury-deal-alliance 2015年12月30日閲覧。 
  7. ^ Crowther, John (23 April 2011). "You're spoiling us, Mr Ambassador! That laughable Ferrero Rocher advert wasn't a joke at all - it was the Italians' idea of style and class". Daily Mail. Retrieved 8 August 2015.
  8. '^ William Cook (2000年2月14日). “Eurochoc”. New Statesman'. 2009年10月30日閲覧。

外部リンク[編集]