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フィゾスチグミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィゾスチグミン
臨床データ
投与経路 静脈注、筋注、点眼
ATCコード
法的地位
法的地位
薬物動態データ
生体利用率 明確でない、おそらく5%未満
消失半減期 30 - 90 分
排泄 腎臓
識別子
CAS登録番号
PubChem
CID
DrugBank
ChemSpider
UNII
KEGG
ChEBI
ChEMBL
CompTox
Dashboard

(EPA)
ECHA InfoCard 100.000.302 ウィキデータを編集
化学的および物理的データ
化学式 C15H21N3O2
分子量275.346 g/mol g·mol−1
3D model
(JSmol)
  (verify)
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フィゾスチグミン(: physostigmine)とは、可逆的アセチルコリンエステラーゼ阻害剤のひとつであり、副交感神経興奮作用を示すアルカロイドで、カーバメート類に属する。ナイジェリアカラバル一帯で種子の抽出液を神明裁判に用いてきたマメ科カラバルマメPhysostigma venenosum)から1864年にJ. JobstとO. Hesseにより発見・命名された。カラバルマメの現地名にちなみ、エゼリン(Eserine)とも呼ばれている。

1935年アメリカパーシー・ラヴォン・ジュリアンPercy Lavon Julian)とJosef Piklにより初めて化学合成された。

フィゾスチグミンはアセチルコリンの代謝に干渉することにより、間接的にニコチン受容体ムスカリン受容体を刺激する。二級アミンと三級アミンを有し、脂質バリアを通過できる。体内ではエステラーゼによって加水分解され失活する。

現在では、類縁体のネオスチグミンリバスチグミンが医薬品として用いられている。また、この成分を参考にして、多種類の農薬(カーバメート系殺虫剤)が開発された。

アガサ・クリスティカーテンにフィゾスチグミンを用いた殺人が行われる。

関連項目

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