ヒゴタイサイコ属
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| 分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Eryngium L. (1753) [2] | |||||||||||||||||||||||||||
| タイプ種 | |||||||||||||||||||||||||||
| Eryngium maritimum L. [2] | |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| eryngo [3][4] | |||||||||||||||||||||||||||
| 種 | |||||||||||||||||||||||||||
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本文参照 |
ヒゴタイサイコ属 (Eryngium) は約230種を含むセリ科の属の一つである。キク科の「ルリヒゴタイ」とセリ科の「ミシマサイコ」の名を結びつけてつけられた[5]。中央アジア、地中海地方、大西洋沿岸からデンマークにかけて分布する[6]。園芸上は「エリンギウム」「エリンジューム」などと総称されることが多い[7]。
特徴
[編集]この花は、特にスイスやイタリアの山岳地帯に見られる[5]。日本には自生種がない[8]。多くは多年草であり、高さ30cm程度のものから、E. pandanifoliumのように4m程度になるものもある[9]。耐暑性が弱い品種もあることから、冷涼な気候でないと育ちにくい面があり、宿根草(多年草)でありながら、日本の温暖地では一年草扱いとされることが多い[10]。
多くのものは、アザミのような複雑に深く切れ込んでしばし葉縁が刺状になる葉を持つ[7]が、E. yuccifoliumなどのように、ユッカのように細長い帯状の葉を持つものもある[11]。
花は、白や青の多数の小花が球状または円筒状に集まった頭状花序であり、花序を囲む刺のある総苞の形は種ごとに多様である[12]。分枝してにぎやかに咲くものも多い。耐寒性があることから寒冷地では年々大株に育ち、枝分かれしてたくさんの花を咲かせ、庭に植えると目を引く存在になる[13]。
利用
[編集]欧米では古くから花壇用の花卉として、また切り花やドライフラワーなどの花材として多くの種が用いられてきたが、高温多湿に弱く、日本では暖地での栽培は難しい[7]。花自体は小さいものの、総苞がよく発達して色づく種類は観賞価値があり、切り花として栽培される。また、全体に革質で硬い茎を持ったものが多く、ドライフラワーとしても利用される。
観賞、装飾用以外の利用法として、数種がハーブとして利用される[14]。イギリスではE. maritimum の根を砂糖漬けにして「エリンゴーズ」という飴剤に利用した[14]。オオバコエンドロ (E. foetidum) はラテンアメリカやアジアで広く香味野菜として利用されている[15]。E. maritimumのように根や若葉などを食用とするものもある[16]。
主な種
[編集]- Eryngium agavifolium
- ミヤマヒゴダイサイコ E. alpinum[17]
- オオヒゴタイサイコ E. amethystinum[18]
- E. aquaticum
- E. bromelifolium
- E. campestre
- オオバコエンドロ E. foetidum[19]
- ヒゴタイサイコ E. giganteum[20]
- マルバヒゴタイサイコ E. planum[21]
- ヒイラギタイサイコ E. maritimum[22]
- E. yuccifolium
- E. pandanifolium
ギャラリー
[編集]関連項目
[編集]- エリンギ - 食用茸の一種。E. campestreが枯死した後、根に生えることから命名された。
脚注
[編集]- 1 2 米倉浩司『高等植物分類表』(重版)北隆館、2010年。ISBN 978-4-8326-0838-2。
- 1 2 “Eryngium L.”. Tropicos. Missouri Botanical Garden. 40005855. 2025年8月28日閲覧.
- ↑ “Eryngium L.” (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2012年8月14日閲覧.
- ↑ "Eryngium, Eryngo" - Encyclopedia of Life
- 1 2 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、244頁。ISBN 4-529-02039-8。
- ↑ Hedrick, U.P.『Sturtevants Edible Plants of the World』(PDF)1919年6月1日、294頁。
- 1 2 3 『新花材ハンドブック』, pp. 22–24
- ↑ 『植物の世界』, p. 3-102
- ↑ NSW Flora Online, Eryngium pandanifolium
- ↑ “初夏の庭に咲かせてみたい「エリンジウム」。どんな花とも相性よし”. 家庭画報.com. 世界文化社 (2023年6月23日). 2026年8月28日閲覧。
- ↑ 『園芸植物大事典1』, p. 370
- ↑ 私の花ともだち, エリンギウム属
- ↑ “エリンジウムの育て方・栽培方法”. LOVEGREEN(ラブグリーン). 2026年8月28日閲覧。
- 1 2 『ハーブ大百科』, p. 279
- ↑ “オオバコエンドロ”. 山科植物資料館 (2008年5月1日). 2026年8月28日閲覧。
- ↑ Hedrick 1919, p.293
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Eryngium alpinum L. ミヤマヒゴタイサイコ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年8月28日閲覧。
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Eryngium amethystinum L. オオヒゴタイサイコ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年8月28日閲覧。
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Eryngium foetidum L. オオバコエンドロ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年8月28日閲覧。
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Eryngium giganteum M.Bieb. ヒゴタイサイコ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年8月28日閲覧。
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Eryngium planum L. マルバヒゴタイサイコ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年8月28日閲覧。
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Eryngium maritimum L. ヒイラギサイコ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年8月28日閲覧。
参考文献
[編集]- 『植物の世界』朝日新聞社〈朝日百科〉、1997年。ISBN 4-02-380010-4。
- 工藤, 和彦『作例と解説 新花材ハンドブック』八坂書房、1992年。ISBN 4-896-94622-7。
- 鈴木昭『最新 花屋さんの花 ポケット図鑑』主婦の友社、1996年。
- 『園芸植物大事典』 1巻、塚本 洋太郎(総監修)、小学館、1988年。ISBN 4093051011。
- デニー・バウン 著、吉村則子、石原真理 訳『英国王立園芸協会 ハーブ大百科』高橋良孝(監修)、誠文堂新光社、1997年。
外部リンク
[編集]- PlantNET Eryngium - FloraOnline
- エリンジウムの育て方・栽培方法|植物図鑑 - LOVEGREEN(ラブグリーン)
- エリンジウム(エリンジューム)とは|育て方がわかる植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)