バルタサル・グラシアン

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はグラシアン第二姓(母方の)はモラレスです。(Template:スペイン語圏の姓名
バルタサール・グラシアン

バルタサール・グラシアン・イ・モラレス(Baltasar Gracián y Morales, 1601年1月8日スペインサラゴサ県のカラタユー地区(Comunidad de Calatayudベルモンテ・デ・グラシアンBelmonte de Gracián)生 - 1658年12月6日、サラゴサ県タラソーナ没)は、スペイン黄金世紀哲学者神学者イエズス会司祭者。

教育的・哲学的な散文を数多く残した。代表作『エル・クリティコン』(El Criticón)は、『ドン・キホーテ』や『ラ・セレスティーナ』と並んで、黄金世紀スペイン文学における最も重要な作品の一つである。

イエズス会神学校で教鞭を取る傍ら著述活動を始める。著作は後世の哲学者や思想家に多大な影響を及ぼした。特に『処世神託』(『神託提要・処世の術』とも、Oráculo manual y arte de prudencia)は数百年を経て多くの言語に訳されている。

スペインと、フランスとカタルーニャの連合軍との間で戦われたカタルーニャ反乱では、スペイン軍に従軍してカタルーニャで戦い、兵士達から「勝利の司祭」と呼ばれ慕われた。

著書[編集]

  • 『人生の旅人たち:エル・クリティコン』東谷穎人訳、白水社、2016年。寓話小説
  • 『処世の智恵:賢く生きるための300の箴言』東谷穎人訳、白水社、2011年
  • 『神託必携・処世智の技(抄)』桑名一博訳、筑摩書房澁澤龍彦文学館2」、1991年
※下記の「処世の智恵」邦訳は、スペイン語原典ではなく英訳から編訳され、ほぼビジネス書でのアンソロジーに類する
  • 『バルタザール・グラシアンの賢人の知恵』齋藤慎子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2006年、新版文庫、2018年
  • 『賢者の処世術』齋藤慎子訳、幻冬舎、2013年
  • 『賢く生きる知恵』野田恭子訳、イースト・プレス、2007年、新版2014年
  • 『至高の哲人 バルタザール・グラシアン 300の金言』金森誠也訳、PHP研究所、2009年
  • 『バルタサル・グラシアンの成功の哲学 人生を磨く永遠の知恵』クリストファー・モーラー編/鈴木主税訳、ダイヤモンド社、1994年
  • 『バルタザール・グラシアンの“すごい”頭のいい生き方』佐藤喬訳、三笠書房 知的生きかた文庫、2008年
     『バルタザールの悪の自分学』三笠書房、1992年を改題・文庫化

参考文献[編集]

  • 篠原資明「両手ききのバロック(グラシアン論)」、『言の葉の交通論』(五柳書院、1995年)所収。 
  • 金森修「カメレオンの情操―バルタザール・グラシアン論」、『自然主義の臨界』(勁草書房、2004年)所収。