バルセロナ・サンツ駅
バルセロナ・サンツ駅 (スペイン語:Estación de Barcelona Sants カタルーニャ語Estació de Barcelona-Sants) はレンフェ(スペイン国鉄)によって運行される近郊電車 (セルカニアス)、中距離列車、長距離列車及び国際列車の発着するバルセロナのターミナル駅である。駅名は周囲の地名、サンツに由来する。2008年2月20日にバルセロナまで延伸開通した高速列車AVEの乗り入れに合わせ、駅の一部が改良された。また隣接して同名の国際バスターミナルが存在する。
概要
1975年に、バルセロナ中心部の地下を東西に貫く路線の一部として建設された。このためプラットフォームは通過式である。開業以来、設備の拡張が続けられ、古くからのターミナル駅であるフランサ駅に代わるバルセロナの新しい中央駅となった。
駅舎は現代の空港様式で建設され、数多くあるホームは全て地下に位置する。それでも、2012年の完成を目指して進行中の改良工事では地表面のコンコースと切符売場をより広々と明るくする事を目指している。案内表示は明確かもしれないが、短距離・中距離・長距離に区切られた切符売場と案内所の配置はかなり紛らわしい場合がある。駅舎ビルの上部は、四ツ星ホテルであるホテル・バルセロ・サンツとなっている。
位置
駅はサンツ・モンジュイック区内の市中心部の北西から少しの距離に位置し、地下鉄やバスによって市内各地より容易にアクセスできる。ローマ通り (Avinguda Roma) の末端の、カタルーニャ語圏広場 (Plaça dels Països Catalans) とジュアン・ペイロ広場 (Plaça Joan Peiró) に挟まれた場所に位置し、それぞれの広場側に出口がある。
路線
セルカニアス
RENFEのセルカニアスは広範囲の通勤列車サービスをバルセロナ・サンツ駅より提供する。30分間隔で運行される空港行の列車 (R10線) や人気リゾート地であるシッチェスへの列車 (R2線、4本/h) も運行されている。
セルカニアス・バルセロナ | Platform | |
R1 | ロスピタレート・デ・リョブレガート- バルセロナ・サンツ - マタロー - Blanes - Maçanet-Massanes | 7 & 8 |
R2 | Sant Vicenç de Calders - Vilanova i la Geltrú - バルセロナ・サンツ - Granollers-Centre - Maçanet-Massanes | 9,10,13 & 14 |
R3 | ロスピタレート・デ・リョブレガート - バルセロナ・サンツ - グラノリェース-Canovelles - Vic | 7 & 8 |
R4 | Sant Vicenç de Calders - Vilafranca del Penedès - バルセロナ・サンツ - Cerdanyola del Vallés - テッラーサ | 7 & 8 |
R7 | ロスピタレート・デ・リョブレガート - バルセロナ・サンツ - Cerdanyola-Universitat - Martorell | 7 & 8 |
R10 | フランサ駅 - Passeig de Gràcia - バルセロナ・サンツ - 空港 | 9,10,13 & 14 |
中距離列車 (Regional) と カタルーニャ・エクスプレス
中距離列車 | |
CA1 | バルセロナ・フランサ/Barcelona Sant Andreu Comtal - タラゴナ - Tortosa / Valencia |
CA2 | バルセロナ・サンツ - Granollers-Centre - ジローナ - フィゲラス - ポルトボウ - Cervera de la Marenda |
CA3 | バルセロナ・フランサ/Barcelona Sant Andreu Comtal - タラゴナ - レウス - Móra la Nova - フリーシ - Riba-Roja d'Ebre - カスペ |
CA4a | バルセロナ・フランサ/Barcelona Sant Andreu Comtal - タラゴナ / Valls - La Plana-Picamoixons - リェイダ・ピリネウス |
CA4b | ロスピタレート・デ・リョブレガート - マンレザ - Cervera de Segarra - リェイダ・ピリネウス |
CA5 | ロスピタレート・デ・リョブレガート - ビック - Ribes de Fresser - La Molina - プッチェルダー - ラトゥール=ドゥ=カロル |
長距離列車
AVE
高速鉄道AVEはバルセロナとマドリードを2時間30分で結ぶ。近年、マドリードから南カタルーニャのタラゴナまで延長され、2007年末にマドリード〜バルセロナ〜フランス国境路線はサンツ駅に乗り入れた。AVEは標準軌のため、広軌のRENFE在来線が利用する8線とは別に、標準軌に改軌された1番から6番ホームを使用する。2番目の駅、サグレラ駅はより広範な高速鉄道へのアクセスを市北部に提供するために建設中であり、来年の完成が予定されている。
2008年4月にアヴァントと呼ばれる短距離のAVEが運行を開始し、バルセロナとタラゴナ、リェイダを結んでいる。
バルセロナ地下鉄
- サンツ・エスタシオ (Sants Estació) (3号線 (L3) 、5号線 (L5) )