ノコギリエイ

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ノコギリエイ
ノコギリエイ
ノコギリエイ Pristis pristis
保全状況評価[1][2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 CR.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: ノコギリエイ目 Rhinopristiformes
: ノコギリエイ科 Pristidae
: ノコギリエイ属 Pristis
: ノコギリエイ P. pristis
学名
Pristis pristis (Linnaeus, 1758)[1][3]
シノニム[1]

Pristis microdon Latham, 1794
Pristis perotteti
Pristis zephyreus
Jordan & Starks, 1895

和名
ノコギリエイ[3]
英名
Largetooth sawfish[1]

ノコギリエイ (Pristis pristis) は、軟骨魚綱ノコギリエイ目(Fishes of the world 5th editionではPristiformesに分類している[4])ノコギリエイ科Pristis属に分類される魚類。

分布[編集]

インドオーストラリアガイアナギニアビサウコロンビアシエラレオネスリナムソマリアニカラグアパキスタンパナマパプアニューギニアバングラデシュブラジル仏領ギアナベリーズホンジュラスマダガスカルモザンビーク[1]

形態[編集]

最大全長は656センチメートル[1]

分類[編集]

以前はインド洋から西太平洋の個体群をP. microdon・大西洋の個体群をP. perottetiとして分割する説もあったが、形態やミトコンドリアDNAの分子系統解析から本種のシノニムとされる[1]

生態[編集]

水深の浅い沿岸域・河口・淡水域に生息する[1]。稚魚は河川などの淡水から海水への移行帯で成長するが、ニカラグア湖では多くの個体が淡水域に生息かつ繁殖しているという報告例もある[1]

人間との関係[編集]

鰭も含めて、食用とされる[1]。肝臓などの内臓や吻が、薬用になると信じられていることもある[1]。皮が皮革として利用されることや、歯が利用されることもある[1]。吻は骨董品とされたり、儀式に用いられることもある[1]

生息数の推移を示すデータはないものの、以下の原因により生息数は減少していると考えられている[1]。漁業による乱獲や混獲、都市開発や農地開発による生息地の破壊、河川改修による稚魚の成育場所の改変、採掘による水質汚染などによる影響が懸念されている[1]。アメリカ合衆国・タイ王国・南アフリカ共和国・メキシコなどの多くの分布域では、すでに絶滅したと考えられている[1]。2007年に、ノコギリエイ科単位でワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Kyne, P.M., Carlson, J. & Smith, K. 2013. Pristis pristis (errata version published in 2019). The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T18584848A141788242. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T18584848A141788242.en. Downloaded on 15 June 2021.
  2. ^ a b UNEP (2021). Pristis pristis. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 15/06/2021]
  3. ^ a b 本村浩之 『日本産魚類全種目録 これまでに記録された日本産魚類全種の現在の標準和名と学名』、鹿児島大学総合研究博物館、2020年、12頁。
  4. ^ Joseph S. Nelson et al, "Order Pristiformes," Fishes of the World 5th Edition, John Wiley & Sons, Inc., 2016, Pages 85 - 87.

関連項目[編集]