ニッポン・ソウル

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ニッポン・ソウル
キャノンボール・アダレイライブ・アルバム
リリース
録音 1963年7月14日(#2, #3)、15日(#1, #4, #5, #6) 東京 サンケイホール[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル リバーサイド・レコード
プロデュース オリン・キープニュース
専門評論家によるレビュー
キャノンボール・アダレイ アルバム 年表
キャノンボールズ・ボサ・ノヴァ
(1963年)
ニッポン・ソウル
(1964年)
Live Session!
(1964年)
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ニッポン・ソウル[注釈 1]』(Nippon Soul)は、アメリカ合衆国ジャズサクソフォーン奏者、キャノンボール・アダレイ1963年に録音・発表したライブ・アルバム

解説[編集]

アダレイ初の日本公演におけるライブ録音で、タイトル曲はアダレイ自身による新曲である[2]。プロデューサーのオリン・キープニュースによれば、当時はアメリカのジャズ・ミュージシャンの日本公演は少なかったが、アート・ブレイキーホレス・シルヴァーの日本公演の成功を受けてアダレイの日本公演を敢行し、日本人の聴衆に関して「ソロの演奏中は厳格なまでに静かだが、曲が終わると爆発的に熱狂するという劇的なメリハリがあった」と評している[2]。収録曲のうち2曲は、当時のレギュラー・メンバーであったユセフ・ラティーフの曲で、「ブラザー・ジョン」はジョン・コルトレーンに捧げられた[3]

スチュワート・メイソンはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「見過ごされがちだが、アダレイの特に優れたアルバムの一つである」と評している[3]

収録曲[編集]

  1. ニッポン・ソウル - "Nippon Soul (Nihon No Soul)" (Cannonball Adderley) - 9:35
  2. イージー・トゥ・ラヴ - "Easy to Love" (Cole Porter) - 3:49
  3. ザ・ウィーヴァー - "The Weaver" (Yusef Lateef) - 10:50
  4. ティンゴ・タンゴ - "Tengo Tango" (Cannonball Adderley, Nat Adderley) - 2:40
  5. カム・サンデイ - "Come Sunday" (Duke Ellington) - 7:03
  6. ブラザー・ジョン - "Brother John" (Y. Lateef) - 13:03

CDボーナス・トラック[編集]

この曲は1963年7月9日の東京厚生年金会館公演における録音で、1975年にマイルストーン・レコードから発売されたアルバム『The Japanese Concerts』が初出となった[1]

  1. ワーク・ソング - "Work Song" (N. Adderley) - 9:09

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2007年再発CD (VICJ-41807)の帯に準拠。日本初回盤LP (R-5040)の邦題は『ニッポンのソウル』だった。

出典[編集]

  1. ^ a b Cannonball Adderley Discography”. Jazz Discography Project. 2023年12月12日閲覧。
  2. ^ a b オリジナルLPライナーノーツ(オリン・キープニュース)
  3. ^ a b Mason, Stewart. “Cannonball Adderley Sextet - Nippon Soul Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年12月12日閲覧。

外部リンク[編集]