ナミブ=ナウクルフト国立公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナミブ=ナウクルフト国立公園
ナミブ=ナウクルフト国立公園の位置を示した地図
ナミブ=ナウクルフト国立公園の位置を示した地図
ナミビアの地図
地域 ナミビアの旗 ナミビア
最寄り ウィントフック
座標 南緯24度32分47秒 東経15度19分47秒 / 南緯24.54639度 東経15.32972度 / -24.54639; 15.32972座標: 南緯24度32分47秒 東経15度19分47秒 / 南緯24.54639度 東経15.32972度 / -24.54639; 15.32972
面積 49,768 km2 (19,216 sq mi)
創立日 1979年8月1日
運営組織 Ministry of Environment and Tourism (環境観光省)

ナミブ=ナウクルフト国立公園(Namib-Naukluft National Park)は、ナミビア中南部にある国立公園

概要[編集]

世界最古の砂漠であると考えられるナミブ砂漠ナウクルフト山にまたがる国立公園であり、総面積は49,768km2とアフリカで最大、世界でも4番目の面積を誇る[1]。この面積はスイス(41,285km2)やニューハンプシャー州バーモント州(いずれもアメリカ)を合わせた面積(49,140km2)よりも広大である。園内で最も有名な砂丘はソススフレイと呼ばれる鮮やかなオレンジ色の砂丘であり、ナミビアの一大観光地となっている。なお、公園東端部分はナウクルフト山脈となっており、高い残丘(インゼルベルグ)とkopjes(アフリカーンス語で「草原から隆起する小丘」という意味)とのような赤色の花崗岩が存在することも特徴である。

生息動物[編集]

園内は大変な乾燥地域であるが、ヘビヤモリ、珍しい昆虫ハイエナオリックスジャッカルなどが生息している。また、海岸沿いの干潟湿地には時に数百万羽のが飛来することもある。

気候と砂丘[編集]

ソススフレイ周辺の大昔から存在する砂丘。国立公園へはセスリエムen)にあるビジターセンターから比較的頻繁にアクセス出来る。

雨季2月4月であり、通常ののように降るのではなく大西洋方面からのように降り、年間降水量は平均106ミリメートルを記録する。この霧のような雨が運ぶ風は、公園内の見どころである鮮やかなオレンジ色の砂丘を形成するための重要な要素となっている。この砂丘のオレンジ色は砂の中の酸化されて出来るものであり、この「霧」によって長い時間をかけ現在の砂丘の色となっていった。園内の砂丘は最大で地上300メートルもの高さとなり、世界で最も高さのある砂丘として知られている。

歴史[編集]

「ナミブ」は「開けた土地」という意味であり、「開けた土地の国」という意味を持つ「ナミビア」という国名はこのナミブ砂漠に由来する。1907年ドイツ植民地時代に国立公園として制定され、1978年にナミブ砂漠公園と国立ナウクルフト=マウンテンゼブラ公園、ダイヤモンド鉱山のあった地区、周囲の国有地の一部の合併により現在の面積となった。

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Namib Naukluft Park

外部リンク[編集]