トコン

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トコン
Psychotria ipecacuanha - Köhler–s Medizinal-Pflanzen-251.jpg
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
階級なし : asterids I
: リンドウ目 Gentiales
: アカネ科 Rubiaceae
亜科 : アカネ亜科 Rubioideae
: Palicoureeae
: Carapichea
: トコン C. ipecacuanha
学名
Carapichea ipecacuanha (Brot.) L.Andersson[1]
シノニム

Cephaelis acuminata H.Karst.[1]
Cephaelis ipecacuanha (Brot.) Willd.[1]
Cephaelis ipecacuanha (lapsus)
Psychotria ipecacuanha (Brot.) Stokes[1]
Uragoga ipecacuanha (Brot.) Baill.[1]

和名
トコン(吐根)
英名
ipecacuanha

トコン吐根学名: Carapichea ipecacuanha)とは、アカネ科多年草

特徴[編集]

花と果実

かつてはケファエリス属(トコン属 Cephaelis)に分類されていたこともあり、学名が Cephaelis ipecacuanha とされていることもある[2]

ブラジルが原産地。高さは約10~20cmほどの小低木で、地中を這って数珠上の太い側根を張る。には四稜があり、短毛を生じる。は革質、楕円形もしくは卵形で対生する。

は白色で小さく、先端が五つに分かれた筒状花で、大形の総苞の上に密集して咲く。朝方咲くと夕方にはしぼんでしまう。花後はエンドウ大の果実を結ぶ。この果実は未熟のときは紅色だが、熟すと紫色に変色する。

学名の由来は現地のトゥピ族の言葉で「吐き気を催す草」という意味の「ipecacuanha」が語源。その名の通り、トコンの根には催吐作用のあるケファエリンエメチンなどのアルカロイドが含まれている。特にエメチンはアメーバ赤痢に効果があり、現地でも古くから根を乾燥させたものを民間薬として使ってきた。

根を乾燥させたものを生薬吐根」といい、日本薬局方にも記載されている。去痰、催吐、緩下作用がある。

トコンシロップ[編集]

トコンのエキスに甘味料を加えてシロップにしたもの。催吐薬の一種で、タバコなどの異物や化学薬品を飲み込んだときの応急処置として用いられる。

しかし、場合によってはトコンシロップが使用できないケース[3]があり、エメチンなどの毒性のため慢性的に用いると身体に悪影響を及ぼす恐れがある。

外国では誤飲時の応急処置用としてトコンシロップが家庭に常備されていたが、アメリカでは2003年11月から使用中止となった。日本でもわずかながら流通しているが、注意が必要な薬に分類されており、2012年にはツムラの製品が販売中止になっている[4]

ホメオパシーではイペカックとして基本的レメディーにされている[5]。しかしその毒性により心不全を起こすことが報告されており[6]危険である。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e Govaerts, R. (ed). For a full list of reviewers see: http://apps.kew.org/wcsp/compilersReviewers.do (2019). WCSP: World Checklist of Selected Plant Families (version Aug 2017). In: Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 2019 Annual Checklist (Roskov Y., Ower G., Orrell T., Nicolson D., Bailly N., Kirk P.M., Bourgoin T., DeWalt R.E., Decock W., Nieukerken E. van, Zarucchi J., Penev L., eds.). Digital resource at http://www.catalogueoflife.org/annual-checklist/2019. Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-884X.
  2. ^ 『熱帯植物要覧』熱帯植物研究会、養賢堂、1996年、第4版、418頁。ISBN 4-924395-03-X
  3. ^ ヒガンバナ科の植物を誤飲した場合、リコリンなどのアルカロイドの影響で催吐作用が増幅される恐れがあるため、禁忌である。他にも、強、強アルカリ農薬類、灯油ガソリン、一部の洗剤、突起物のあるもの、麻薬覚醒剤などの誤飲にも使用できない。
  4. ^ トコンシロップ「ツムラ」販売中止のご案内 2013年6月10日閲覧。
  5. ^ 由井寅子『ホメオパシーin Japan―基本36レメディー』ホメオパシー出版、2005年。
  6. ^ 中井 義勝. 催吐剤イペカック(トコン)により心筋障害を来した神経性食欲不振症の1例. 精神医学. 2011;53(1):93-96.

関連項目[編集]