デュピルマブ

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デュピルマブ?
モノクローナル抗体
種類 全長抗体
原料 ヒト
抗原 IL4受容体α
臨床データ
販売名 Dupixent(デュピクセント)
法的規制
投与方法 皮下投与
識別
CAS番号
1190264-60-8
ATCコード D11AH05 (WHO)
DrugBank DB12159
ChemSpider none
KEGG D10354
化学的データ
化学式 C6512H10066N1730O2052S46
分子量 146.9 kg/mol
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デュピルマブ(dupilumab、商品名: デュピクセント Dupixent)は、湿疹といったアレルギー性英語版疾患の治療のために設計されたモノクローナル抗体である[1][2]。副作用にはアレルギー反応口唇ヘルペス英語版角膜の炎症英語版がある[2]リジェネロン英語版フアーマシューティカル社とサノフィ・ジェンザイム社によって開発された[3][4]。2017年にFDAにより認可を受けた[2]。2017年現在、年間およそ3万7千ドルの費用がかかる[5]

効能・効果[編集]

医学的使用[編集]

デュピルマブは中程度から重症のアトピー性皮膚炎に対して有用であるように見える[6][7]ぜんそくについても有益性のいくつかのエビデンスがある[7]

2019年3月26日付けで、サノフィ株式会社からデュピルマブが「気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)」に対する効能・効果追加の承認を取得したことが発表された。発表時点で、世界初で唯一のIL-4/IL-13受容体阻害薬である[8]

副作用[編集]

デュピルマブはアレルギー反応、結膜炎角膜炎を含む複数の副作用を引き起こす[2]

薬理学[編集]

作用機序[編集]

デュピルマブはインターロイキン-4受容体英語版のαサブユニット(IL-4Rα)に結合し、受容体アンタゴニストとして働く[9]。IL-4Rαのブロックによって、デュピルマブはインターロイキン-4およびインターロイキン-13経路の両方のシグナル伝達を調節する。臨床試験では、Th2バイオマーカーのレベルの低下が見られた[10]

薬物動態[編集]

デュピルマブは標的に関して非線形の速度を示す[10]。デュピルマブは64%の生物学的利用能を持つと報告されており、注射後1週間平均濃度を維持する[10]

開発[編集]

デュピルマブはリジェネロンとサノフィによって共同開発された。サノフィは研究開発のためにリジェネロンに130百万ドルを供与した[11]

アメリカ食品医薬品局(FDA)はデュピルマブに優先審査英語版権を与えた[12][13]。2017年3月28日、FDAは中程度から重度の湿疹を持つ成人の治療のためのデュピルマブ注射剤を承認した[2]

FDAにしたがって、デュピルマブは現在のGMP英語版にしたがって製造された[14]。2016年10月、リジェネロンはデュピルマブと局所副腎皮質ステロイドを比較する第3相CHRONOS試験を発表した。この研究では、局所副腎皮質ステロイドとの同時投与により、ステロイド単独よりも大きな症状の減少が見られた[15]

第3相SOLO 1およびSOLO 2試験も行われ、局所副腎皮質ステロイドと組み合わせたデュピルマブの有効性が評価された。これらの試験では、それぞれ患者の38%および36%が試験の主要有効性目標を達成した[10]

湿疹治療の第2相臨床試験では患者の肺機能の上昇が示された(強制呼気容量の増加が見られた)[10]

脚注[編集]

  1. ^ Statement On A Nonproprietary Name Adopted By The USAN Council - Dupilumab, American Medical Association.[リンク切れ]
  2. ^ a b c d e FDA approves new eczema drug Dupixent”. FDA.[リンク切れ]
  3. ^ Sanofi - Commercial collaboration” (英語). Sanofi. 2017年3月9日閲覧。
  4. ^ Pipeline | A powerful research and development engine”. www.regeneron.com. 2017年3月9日閲覧。
  5. ^ Thomas, Katie (2017年3月28日). “Severe Eczema Drug Is Approved by F.D.A.; Price Tag Is $37,000 a Year”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2017/03/28/health/drug-prices-fda-eczema-skin-disease.html 2017年3月30日閲覧。 
  6. ^ Kraft, M; Worm, M (April 2017). “Dupilumab in the treatment of moderate-to-severe atopic dermatitis.”. Expert review of clinical immunology 13 (4): 301–310. doi:10.1080/1744666X.2017.1292134. PMID 28165826. 
  7. ^ a b Humbert, M; Busse, W; Hanania, NA (20 October 2017). “Controversies and opportunities in severe asthma.”. Current Opinion in Pulmonary Medicine. doi:10.1097/MCP.0000000000000438. PMID 29059087. 
  8. ^ デュピクセント、気管支喘息に対する適応追加承認を取得(プレスリリース) (PDF)”. サノフィ株式会社 (2019年3月26日). 2019年4月3日閲覧。
  9. ^ Wenzel, Sally; Ford, Linda; Pearlman, David; Spector, Sheldon; Sher, Lawrence; Skobieranda, Franck; Wang, Lin; Kirkesseli, Stephane et al. (2013). “Dupilumab in Persistent Asthma with Elevated Eosinophil Levels”. NEJM 368 (26): 2455–2466. doi:10.1056/NEJMoa1304048. 
  10. ^ a b c d e Shirley, Matt (2017-07-01). “Dupilumab: First Global Approval” (英語). Drugs 77 (10): 1115–1121. doi:10.1007/s40265-017-0768-3. ISSN 0012-6667. https://link.springer.com/article/10.1007/s40265-017-0768-3. 
  11. ^ SEC 10-Q Filing of Regeneron”. SEC.gov (2017年6月30日). 2017年10月20日閲覧。
  12. ^ Novel Biologic Dupilumab Improves Eczema Symptoms”. 2017年10月30日閲覧。
  13. ^ Walker, Joseph (2016年5月30日). “New Eczema Treatments Could Be Available Soon”. Wall Street Journal. ISSN 0099-9660. https://www.wsj.com/articles/new-eczema-treatments-could-be-available-soon-1464637182 2016年5月31日閲覧。 
  14. ^ FDA Active Division Director Summary Review”. FDA. 2017年10月25日閲覧。
  15. ^ Hamilton, Jennifer D.; Ungar, Benjamin; Guttman-Yassky, Emma (2015). “Drug evaluation review: dupilumab in atopic dermatitis”. Immunotherapy 7 (10): 1043–1058. doi:10.2217/imt.15.69. ISSN 1750-7448. PMID 26598956. 

参考文献[編集]