デニス・ロング

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デニス・ヒューム・ロング(Dennis Hume Wrong、1923年 - 2018年11月8日)は、アメリカ合衆国社会学者ニューヨーク大学社会学部名誉教授

経歴[編集]

初期の研究(1966)は人口学に関連していたが、機能主義社会化の理論、および社会成層の機能主義理論を批判したことで知られている。タルコット・パーソンズ社会学を批判して、葛藤対立、そして文化統合への抵抗が、常に重要であることを強調した。社会化の理論を評価する際に、ロングはフロイトの研究を参考にし、性的欲求社会秩序の葛藤の意義を、フロイト的伝統の文脈内で繰り返し主張した。最近の研究(1979)で、絶えることのない権力の諸問題にあたっている。暴力(force)、操作(manipulation)、説得(persuation)などの様々な権力の形態を明確にし、権力の基盤を、多様な個人的、集合的資源に位置づけている。影響力は公式的な学問の領域を越えて、CommentaryとDissentへの寄稿を通して広範囲に及んでいる。

2011年11月8日にマサチューセッツ州ウェストフォード英語版にて死去。94歳没[1]

出典 [編集]

  1. ^ Dennis Wrong, 94, One of the Last of the ‘New York Intellectuals,’ Dies (英語). ニューヨーク・タイムズ. (2018年11月20日). https://www.nytimes.com/2018/11/20/obituaries/dennis-wrong-dead.html 2018年11月25日閲覧。