デイビッド・ニックターン
デイビッド・ニックターン | |
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職業 | テレビドラマ、映画の作曲家、ソングライター、音楽産業、ヨガ |
子供 | イーサン・ニックターン |
デイビッド・ニックターン(David Nichtern)は、アメリカ合衆国のソングライター、テレビ番組の音楽を担当する作曲家、サウンドトラック・アーティスト。チベット仏教の流れを汲む仏教指導者、瞑想家としても知られている[1]。
日本語では、デヴィッド・ニッチターンと表記されることもある[2]。
経歴
[編集]デイビッド・ニックターンの父ソル・ニックターン(Sol Nichtern)は、ニューヨークを拠点としていた精神科医で著作家であり、母クレア・ニックターン(Claire Nichtern)は、ブロードウェイの劇場プロデューサーで、女性として初めてトニー賞を受賞した人物であった[3]。8歳で音楽を始めたニックターンは、コロンビア大学在学中にプロのミュージシャンとなった[4]。1980年代には、ニューイングランド・デジタルで販売責任者を務めていた[4]。ニックターンは、音楽制作会社ナジー・ミュージック (Nudgie Music LLC,) を創業し、その部門としてダルマ・ムーン (Dharma Moon) と5ポインツ・レコード (5 Points Records) を立ち上げた[5]。また、ニックターンは、「真夜中のオアシス (Midnight at the Oasis)」の作者である[4]。
ニックターンは、ワールドミュージック/フュージョンのバンド、ドラーラ (Drala) を主宰しており[6]、ソロでも『From Here To Nichternity』と題した、もともとテレビドラマ『ワン・ライフ・トゥ・リヴ』のために書かれた楽曲5曲に加え、マイケル・ブレッカーを迎えてのインストゥルメンタル・デュエットによる「真夜中のオアシス」を収録したアルバムを出している。また、ニックターンは、クリストファー・ゲスト、C・J・ヴァンストンと組んだインストゥルメンタル・トリオ、ザ・ベイマン・ブロスの一員でもある。
1970年から、ニックターンはチベット仏教の流れを汲むシャンバラ仏教の教えを学び始め、創始者チョギャム・トゥルンパから直接教えを受けた。その後、ニックターンは、この教えの上級教師となった[4]。ニックターンは、シャンバラ・トレーニングの普及部長 (the Director of Expansion) を長く務めており、バーモント州のカーメ・チョリング瞑想センターの共同運営責任者のひとりとなっている[6]。
ニックターンの息子であるはイーサン・ニックターンも、仏教の教師、著作家となっている。
5ポインツ・レコード
[編集]5ポインツ・レコード (5 Points Records) は、デイビッド・ニックターンが創設した、ニューヨークを拠点とする株式非公開のレコード・レーベルである。姉妹会社には、ワールド/ライフスタイル系のレーベルであるダルマ・ムーン (Dharma Moon)、特注品をあつかうレーベルである5ポインツ・VIP (5 Points V.I.P.)、音楽出版社ナジー・チューンズ (Nudgie Tunes) がある[7]。
レーベルの最初のリリースは、「レア・エレメンツ・シリーズ (the Rare Elements series)」から始まり、定評あるインドのミュージシャンであるウスタッド・スルタン・カーンのオリジナル曲が、Thievery Corporation、Joe Claussell、Nickodemus And Osiris ら様々な現代のミュージシャンたちによって多様な形でリミックスされた[8]。
続いてリリースされたコドモの『Still Life』は、コドモがイタリア、日本、アメリカ合衆国、中国などを旅して撮影した写真を表現した、ミニマルなエレクトロのトラックを集めたものである。このアルバムは、2008年10月7日にリリースされた。
このほか、オマール・ファルク・ テクビレクの作品を、アモン・トビン、Junior Sanchez、Tommie Sunshine、Flosstradamus, and more.らによるリミックスを収録する、レア・エレメンツ・シリーズ の第2弾が予定されている[9][出典無効]。
受賞歴
[編集]ニックターンは、2000年から2006年にかけて、『ワン・ライフ・トゥ・リヴ』と『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』における業績によって、ドラマ・シリーズの音楽監督および作曲の部門でデイタイム・エミー賞に合わせて10件ノミネートされた。そして、2000年には『ワン・ライフ・トゥ・リヴ』、2005年には『アズ・ザ・ワールド・ターンズ』、2006年には再び『ワン・ライフ・トゥ・リヴ』で受賞した。また、1975年のグラミー賞、第17回グラミー賞では、「真夜中のオアシス」が最優秀楽曲賞にノミネートされた[4]。
最初にデイタイム・エミー賞にノミネートされた際には、Pamela Magee、James Kowal、Gary Deinstadt、Robert Bard、Billy Barber、Earl Rose、Rick Rhodes, Robert Sands、Ed Dzubak、Kevin Bents、Jamie Lawrence、Bette Sussman も共にノミネートされた。最初に受賞した際には、Paul Glass、Jamie Howarth、Dominic Messinger、Kevin Bents、Lee Holdridge、Bette Sussman、Rob Mounsey も共にノミネートされていた。
作曲
[編集]- いけない女教師 (The Student Teachers(1973年の映画)
- 爆走トラック'76 (White Line Fever(1975年の映画)
- Sapphire Man 1988年の映画
- ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦!! (The Big Picture)(1989年の映画)
- サイケデリック・タイム・トリップ (The Spirit of '76)(1990年の映画)
- ワン・ライフ・トゥ・リヴ (One Life to Live)(テレビドラマ、1995年 – 2007年)
- アズ・ザ・ワールド・ターンズ (As the World Turns)(テレビドラマ)
サウンドトラック
[編集]「真夜中のオアシス」がサウンドトラックに収録された主な作品には以下などがある。
- The Big Picture(1989年の映画)
- Perfect Witness(1989年のテレビ映画)
- アメリカン・パイ (American Pie)(1999年の映画)
- THE WIRE/ザ・ワイヤー (The Wire)(2003年の映画)
脚注
[編集]- ^ “瞑想や仏教を分かりやすく伝えたい!指導歴40年のDavid Nichternによる社会人のための講座、日本初開催!”. 寺社Now (2016年10月20日). 2017年7月9日閲覧。
- ^ デヴィッド・ニッチターン - allcinema
- ^ “David Nichternand "Midnight at the Oasis"”. Mark Small; Berkeley.com. 2008年7月26日閲覧。
- ^ a b c d e “David Nichtern official website - Music”. David Nichtern (2007年). 2008年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月26日閲覧。
- ^ “Dharma Moon - David Nichtern Bio”. www.nudgie.com. 2008年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月26日閲覧。
- ^ a b “David Nichtern bio at OM yoga center's official website”. Cyndi Lee (2004年). 2008年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月23日閲覧。
- ^ 5 Points Records
- ^ 5 Points Records - Profile - Properly Chilled - Downtempo Music & Culture
- ^ MySpace.com - 5 Points Records - NEW YORK, New York - Indie / Pop / Electro - www.myspace.com/5pointsrecords
外部リンク
[編集]- デイビッド・ニックターン(David Nichtern - 日本語公式サイト
- DavidNichtern.com
- David Nichtern - IMDb
- David Nichtern at Emusic.com
- Tampa Tribune article on OM yoga CD[リンク切れ]