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ディドコット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディドコット

タウンセンター
ディドコットの位置(イギリス内)
ディドコット
ディドコット
イギリスにおけるディドコットの位置
面積9.05 km2 (3.49 sq mi)
人口32,183人 (2021年)[1]
- 人口密度3,556/km2 (9,210/sq mi)
英式座標
SU525900
- ロンドン88キロメートル
教区
  • ディドコット
非都市ディストリクト
  • サウスオックスフォード
シャイア・カウンティ
構成国イングランド
イギリスの旗 イギリス
郵便地域Didcot
郵便番号OX11
市外局番01235
警察 
消防 
救急医療 
英国議会
  • Wantage
公式サイトDidcot Town Council
場所一覧
イギリス
北緯51度36分22秒 西経1度14分28秒 / 北緯51.606度 西経1.241度 / 51.606; -1.241

ディドコット(英:Didcot)は、イギリスオックスフォード州にあるタウンおよび小教区オックスフォードの南24キロメートル、レディングの北西24キロメートルに位置している。人口は3万2183人(2021年)。

町は鉄道遺産で有名であり、ディドコット駅英語版は1844年にグレート・ウエスタン本線の駅として開業した。今日、ディドコットは鉄道博物館英語版発電所英語版で知られている。

歴史

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古代・中世

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少なくとも9000年前から周辺に人が住んでいた。 2010年から2013年にかけての大規模な発掘調査では、中石器時代、新石器時代鉄器時代英語版青銅器時代英語版の遺物が発見された。 [2] [3]

ローマ時代、この地域の住民はロングウィッテナム英語版近くの町の北にある、現在のレディグローブ地域に溝を掘って湿地帯を排水しようとした。その証拠が1994年の調査で発見されている。 [4]

1995年、金属探知機を持った愛好家によって、村のすぐ外で約160年にさかのぼる126個の金のローマ硬貨の貯蔵庫が発見された。現在、大英博物館から貸与されているアシュモレアン博物館に展示されている。 [5] [6]

1086年のドゥームズデイ・ブックにディドコットは記録されていない。 13世紀の記録では、地名はDudecotaDudecoteDoudecoteDudcote 、またはDudecotheと記述される。これらの綴りのいくつかは後世紀まで続き、14世紀以降はDodecote、16世紀以降はDudcott 、17世紀以降はDidcottに変わった。これは古英語に由来し、Duddaの人々の家または避難所を意味する。 [7] [8]Duddaは7世紀にオックスフォード周辺を統治したディダ王(Dida)にちなむとされる。 [9]

オールセインツの教区教会。その一部は12世紀にさかのぼる

1160年頃に建てられた教会はイギリス指定建造物の2級に指定されている。 [10]

近世、鉄道の到来

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ホワイト・コテージ。ディドコットで最も古い家

元の村の一部はオールセインツ教会周辺に残っている。 16世紀のディドコットは人口約120人の土地所有者、入居者、商人からなる小さな村だった。 [11]

現存する最も古い家はホワイト・コテージである。マナー・ロードにある16世紀の木骨造りの建物で、杮葺き屋根があり指定建造物の2級に指定される。 [12]

村はロンドンウォンテージ英語版(現在のウォンテージロード)の間にあり、1752年に有料道路が開通する。1879年には鉄道利用が増え、有料道路を管理するターンパイク・トラストは解散した。 [13]

グレートウエスタン鉄道

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イザムバード・キングダム・ブルネルによって設計されたグレート・ウエスタン鉄道は、1839年にディドコットに至る。 1844年にブルネルが設計したディドコット駅英語版が開業したが、当時の駅は19世紀後半に全焼している。ブリストルへのより安価な路線はさらに北のアビンドンを経由する予定だったが、地主がその配置を妨げたと言われる。 [14]

ディドコット、ニューベリー、サザンプトン鉄道

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ディドコット・ニューベリー・サウサンプトン鉄道英語版(DN&S)によるロンドンブリストルオックスフォードサウサンプトンとディドコットの交差は、第一次世界大戦における西部戦線第二次世界大戦ノルマンディー上陸作戦準備中、町を軍事的に重要なものにした。

経済

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カーレース

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フォーミュラ1(F1)に参戦するウィリアムズF1の創始者であるフランク・ウィリアムズの出身地であり、同チームも創設から1994年までの間、ファクトリーをディドコットに置いていた。メインファクトリーを近隣のグローヴに移転した後は一時空き家となるものの、後に再取得され、過去のマシンを展示する博物館となったほか、ル・マン24時間レースに参戦するBMW・V12 LMの開発拠点としても利用された[15]

また2022年現在、F1へワンメイクタイヤを供給するピレリが、ディドコットにF1用タイヤの製造拠点を置いている[16]

農業

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ケシ畑(2009年)

小麦大麦などの伝統的な英国の作物を栽培しており、羊の飼育も一般的である。 [17]国民保健サービスの合法的なモルヒネヘロイン生産のため、ケシの栽培農家があることでも有名。 [18]生産されたポピーは、英国の内務省からライセンスを取得している大手製薬会社に販売される。 [19]

脚注

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  1. City Population”. 2025年12月22日閲覧。
  2. Ffrench, Andrew. “Dig discovers 9,000-year-old remains at Didcot”. Oxford Mail (Newsquest) 2014年1月2日閲覧。
  3. Williams, Eleanor. “Didcot dig: A glimpse of 9,000 years of village life”. BBC News 2014年1月2日閲覧。
  4. Ladygrove Estate Archaeological Evaluation, Oxford Archaeological Unit”. The Human Journey. 2014年10月8日閲覧。
  5. Inside the Ashmolean”. Oxford Mail. Newsquest. 2015年3月9日閲覧。
  6. Didcot Hoard”. British Museum. 2015年3月9日閲覧。
  7. Ekwall 1960, Didcot
  8. Skeat 1911, p. 26.
  9. Vincent 1919, p. 67.
  10. Historic England. “Church of All Saints (Grade II*) (1047918)”. National Heritage List for England (英語). 2018年7月9日閲覧.
  11. Didcot The Essential Guide”. Issuu. Issuu Digital Publishing. 2015年3月9日閲覧。
  12. Historic England. “White Cottage (Grade II) (1368767)”. National Heritage List for England (英語). 2015年3月9日閲覧.
  13. Lingham 2014[要ページ番号]
  14. Lingham 1992[要ページ番号]
  15. Williams' Old HQ at Didcot - The Williams Database
  16. What happens to F1 tyres after a Grand Prix race weekend? - THE TIMES OF INDIA・2022年5月12日
  17. Farms Around Didcot”. Domesday Project 1986. BBC. 2016年3月21日閲覧。
  18. Heyer; Harris-White (2009). The Comparative Political Economy of Development: Africa and South Asia. Routledge. p. 197. ISBN 9781135171940 2016年3月21日閲覧。
  19. Ffrench, Andrew (2013年9月). “Farmers go into legal drug business with poppy crops”. Oxford Mail (Newsquest) 2016年3月21日閲覧。