テレーゼ・ブルンスヴィック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
Flag of Hungary.svg この項目では、印欧語族風に、名前を名姓順で表記していますが、ハンガリー語圏の慣習に従いブルンスヴィク・テレーズと表記することもあります。
テレーゼ・ブルンスヴィック
Therese Brunsvik
Brunswick Teréz.jpg
Károly Rusz画
生誕 1775年7月27日
ハンガリー王国の旗 ハンガリー王国ポジョニ
死没 (1861-09-23) 1861年9月23日(満86歳没)
ハンガリー王国の旗 ハンガリー王国ペシュト
職業 教育者

テレーゼ・ブルンスヴィック・デ・コロンパ(Therese Brunsvik de Korompa, 1775年7月27日 - 1861年9月23日)は、ハンガリーの伯爵令嬢、教育者。ハンガリー名はブルンスヴィク・テレーズ(Brunszvik Teréz)。スイスの教育実践者ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチを信奉していた。

生涯[編集]

ハンガリー王国のポジョニ(現スロヴァキア首都ブラチスラヴァ)に生まれた。父はアントン・ブルンスヴィック伯爵、母はアンナ・ジーベルクであった。兄弟姉妹にフランツ(1777年 - 1849年)、ヨゼフィーネ(1779年 - 1821年)、そしてシャルロッテがいた。

ブルンスヴィックは1828年7月1日ロバート・オウエン1816年スコットランドニュー・ラナークに設立した施設に倣い、ハンガリーに保育施設を設立した[1][2]。就学前児童の教育機関はたちまちハンガリー全土に知れわたり、1837年フリードリヒ・フレーベルドイツに初めての「幼稚園」を立ち上げる。また、ブルンスヴィックはブダペシュトで女性連合を創設するとともに女性のための教育機関を始動し、一貫してその質の向上に努めた。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの弟子のひとりであったブルンスヴィックは、彼からピアノソナタ第24番の献呈を受けた。このため、このピアノソナタは『テレーゼ』と呼ばれることもある[3]。研究者や作家の中には、妹のヨゼフィーネではなく彼女こそが「不滅の恋人」だったのではないかと考える者もいたが[4]、最近ではその可能性は低いとみられている[3]。ブルンスヴィックの最初の伝記はラ・マーラによって[5]1813年までの日記とメモ書きはマリアンヌ・チェケ(Marianne Czeke)によって世に出された[6]。いずれの資料からもベートーヴェンとブルンスヴィック家、とりわけ妹のヨゼフィーネとの関係について多くのことを知ることが出来る。

ブルンスヴィックはペシュトに没した。

出典[編集]

  1. ^ Public Preschool Education In Hungary: A Historical Survey, 1980
  2. ^ Vag, Otto (March 1975). “The Influence of the English Infant School in Hungary”. International Journal of Early Childhood (Springer) 7 (1): 132–136. doi:10.1007/bf03175934. http://www.springerlink.com/content/9248527032015273/. 
  3. ^ a b 大木 1980, p. 380.
  4. ^ Mariam Tenger (1890): Beethoven’s Unsterbliche Geliebte. Bonn: Nusser. Wolfgang A Thomas-San-Galli (1910): Beethoven und die unsterbliche Geliebte: Amalie Sebald, Goethe, Therese Brunswik und anderes; mit Benutzung unbekannten Materials. Munich: Wunderhorn. Romain Rolland (1928): Beethoven the Creator. The Great Creative Epochs: I. From the Eroica to the Appassionata. [Beethoven. Les grandes époques créatrices. I. De l’Héroïque à l’Appassionata.] Transl. Ernest Newman. New York: Garden City. Elliot Forbes (1967, ed.): Thayer’s Life of Beethoven. 2nd ed. Princeton: University Press.
  5. ^ La Mara (1909) [Ida Maria Lipsius]: Beethovens Unsterbliche Geliebte. Das Geheimnis der Gräfin Brunsvik und ihre Memoiren. Leipzig: Breitkopf & Härtel.
  6. ^ Marianne Czeke (1938): Brunszvik Teréz grófno naplói és feljegyzései. [Countess Therese Brunsvik's Diaries and Notes.] Vol. 1. Budapest.

参考文献[編集]

外部リンク[編集]