チーズサンドイッチ

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チーズサンドウィッチ
Cheese roll at The Original Tea Hut at High Beach, Essex, England.jpg
シュレッドチーズを挟んだチーズサンドウィッチ
主な材料 チーズ, パン
派生料理 グリルドチーズ, チーズドリーム英語版, en:cheese toastie
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チーズサンドウィッチ: Cheese sandwich)は、パンチーズを挟んだサンドイッチである。

通常は、チェダーチーズレッド・レスター英語版グロスターチーズといったセミハードチーズが中身に使われる。ガーディアンの記事では、チーズサンドウィッチを「イギリスの昼食時のステープル(主食)」と呼んでいる[1]

バリエーション[編集]

イギリスでの人気のバリエーションには、チーズとピクルスのサンドイッチトマトサンドイッチ、チーズと玉ねぎのサンドイッチがある[2][3]

グリルドチーズサンドイッチはアメリカで人気があるチーズサンドイッチであり、サンドイッチはチーズが溶けるまで加熱される[4]

イタリアのバリエーションはモッツァレッラ・イン・カロッツァ英語版であり、卵と小麦粉の衣をつけて揚げたモッツァレラチーズのサンドイッチである[5]

人気[編集]

2014年頃には、チーズサンドイッチはイギリスで人気が減少しつつあった。en:YouGov2014年12月にイギリスの成人2000人を対象に食生活を調査したところ、その中の55%が前の週にチーズサンドイッチを食べていなかったことが判明した[6][7]。この結果を受けて、2015年に、en:Anchorがキャンペーンを立ち上げ、チーズサンドイッチに似たデザインのバスを使用して、チーズサンドイッチのようなタイプの食べ物の消費を推奨した[8][9]

2017年にYouGovが調査したところ、36%のイギリス人がサンドイッチの中身でチーズが最も好きであると回答した[10]。また、2018年にイギリス人2000人を対象に調査したところ、サンドイッチの中でプレーンのチーズサンドイッチが最も人気があることが判明した[11]。しかし、2020年頃には、同様の調査により、プレーンのチーズサンドイッチの人気が低下して、ベーコンサンドイッチが最も好まれていることが判明した[12]

健康上の警告[編集]

2008年に、イギリスの食品基準庁が、チーズサンドイッチ1個に、1日に推奨される飽和脂肪酸量の半分以上が含まれていると警告した[13]

2012年には、en:Action on Saltは、チーズサンドイッチに健康上の警告を付属させるキャンペーンを行った。グループによれば、チーズサンドイッチの主材料に含まれる食塩量が高いために、子どもたちが過度の量を消費することに繋がっているとされる[14][15]。これを受けて、en:Dairy Councilは、チーズサンドイッチが良くないと述べるのは間違っていると主張した[16]。Action on Saltは、のちに誤りを理由にプレスリリースを撤回した[17]

研究[編集]

2003年ブリストル大学が行った研究によれば、チーズサンドイッチの中身の最適な厚さは使われるチーズの種類によるとし、またチーズの風味を強化するためには、バターまたはマーガリンを軽く塗り広げる程度にするべきであるとされる[18][19]。この研究は、「軽薄」であるとして批判されている[20]

歴史[編集]

チーズサンドイッチの発明の原点が文書として知られているわけではないが、ウィリアム・シェイクスピア作の1602年の劇「ウィンザーの陽気な女房たち」の一部の解釈によれば、「I love not the humour of bread and cheese」という一文が、チーズサンドイッチについて初めて書かれた文献であるとされる[21][22][23]

1889年1月、ペンシルベニア州グリーンビルで、Henry Hoffman、George Smith、Teddy Atkinsがチーズサンドイッチの大食い競争に参加した。Hoffmanが勝利し、15分間で16個も平らげた[24]

大衆文化では[編集]

1903年の「en:The Cheese Mites」と呼ばれるイギリスの短編サイレントドキュメンタリーでは、メインストーリーとして、チーズサンドイッチを作り拡大鏡で調べる男性を特集していた[25][26]

2001年のコメディ映画「フレディのワイセツな関係」では、主人公がチーズサンドイッチを作る工場で働いていた[27]

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Tony Naylor (2015年5月5日). “How to eat ... a cheese sandwich”. The Guardian. https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/may/05/how-to-eat-a-cheese-sandwich 2021年3月14日閲覧。 
  2. ^ Kazmier, Penny (2016年1月19日). “In the U.K., the Branston Pickle adds crunchy, savory kick to sandwiches”. Daily Herald. 2021年3月14日閲覧。
  3. ^ Punch. (1987). p. 57. https://books.google.com/books?id=XwwfAQAAMAAJ 
  4. ^ Marty Meitus (1999年1月3日). “Old faithful grilled cheese, a depression-era standby, has returned”. Rocky Mountain News. http://nl.newsbank.com/nl-search/we/Archives?p_product=RM&p_theme=rm&p_action=search&p_maxdocs=200&p_topdoc=1&p_text_direct-0=0EB4ECE74A867F9E&p_field_direct-0=document_id&p_perpage=10&p_sort=YMD_date:D 2021年3月14日閲覧. "During the Depression, when Sunday Night Suppers became a popular way to entertain, the cheese dream began to appear on dining tables from coast to coast." 
  5. ^ White, M.; Friedman, A.; Keller, T. (2013) (イタリア語). Classico e Moderno: Essential Italian Cooking. Random House Publishing Group. p. 109. ISBN 978-0-345-54553-4. https://books.google.com/books?id=kU9wAAAAQBAJ&pg=PT109 
  6. ^ Christina Pullam (2015年2月6日). “The decline of a British favourite”. The Mirror. https://www.mirror.co.uk/news/gallery/decline-british-favourite-5117775 2021年3月14日閲覧。 
  7. ^ Arla farmers get on board to save the British cheese sandwich”. Arla Foods (2015年2月9日). 2021年3月14日閲覧。
  8. ^ Claire Farrel (2015年2月2日). “Cheese sandwich bus to tour the country”. The Grocer. 2021年3月14日閲覧。
  9. ^ News Desk (2015年2月6日). “Cheese sandwich bus heads for Exeter”. Exeter Daily. 2021年3月14日閲覧。
  10. ^ Mathew Smith (2017年5月19日). “The great sandwich debate: rectangles or triangles?”. YouGov. 2021年3月14日閲覧。
  11. ^ Olivia Petter (2018年5月18日). “Britain's favourite sandwich filling revealed in new survey”. 2021年3月14日閲覧。
  12. ^ Lorraine King (2020年5月20日). “Nation's favourite sandwich has been confirmed - and it's a bacon butty”. The Mirror. https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/nations-favourite-sandwich-been-named-22059587 2021年3月14日閲覧。 
  13. ^ Cheese sandwich warning”. Marie Claire (2008年3月3日). 2021年3月14日閲覧。
  14. ^ Ruki Sayid (2012年11月29日). “More salt in a cheese sandwich than a packet of ready salted crisps”. The Mirror. https://www.mirror.co.uk/news/uk-news/more-salt-in-a-cheese-sandwich-than-a-packet-1462036 2021年3月14日閲覧。 
  15. ^ Cheese Survey”. Action on Salt. 2021年3月14日閲覧。
  16. ^ Dairy Council Calls Salt in Cheese Study 'Misleading'”. The Ribblesdale Cheese Company (2012年11月29日). 2021年3月14日閲覧。
  17. ^ Mark Astley (2012年12月5日). “CASH retracts cheese salt claim after admitting 'error'”. Dairy Reporter. https://www.dairyreporter.com/Article/2012/12/05/CASH-retracts-cheese-salt-claim-after-admitting-error 2021年3月14日閲覧。 
  18. ^ “Scientists 'perfect' cheese sandwich”. BBC News. (2003年10月7日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/bristol/3171068.stm 2021年3月14日閲覧。 
  19. ^ Len Fisher (September 24, 2003). Optimum Use of Cheese in a Cheese Sandwich (Report). British Cheese Board. https://www.lenfisherscience.com/the-optimum-cheese-sandwich/. 
  20. ^ Denise Winterman (2009年9月24日). “Is there any point to 'frivolous' academic research?”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/1/hi/magazine/8270688.stm 2021年3月14日閲覧。 
  21. ^ Sam Knight (2017年11月24日). “How the sandwich consumed Britain”. The Guardian. 2021年3月14日閲覧。
  22. ^ Who invented the sandwich and how?”. web24.news (2020年10月19日). 2021年3月14日閲覧。
  23. ^ The Merry Wives of Windsor”. 2021年3月14日閲覧。
  24. ^ “Cheese sandwich eating contest”. The Shippensburg Chronicle (Shippensburg, Pennsylvania). (1889年1月10日). https://www.newspapers.com/clip/20417717/cheese-sandwich-eating-contest/ 2021年3月14日閲覧。 
  25. ^ Brooke, Michael. “The Cheese Mites”. BFI Screenonline Database. 2021年3月14日閲覧。
  26. ^ Rohrer, Finlo. “Cheese mites and other wonders”. BBC News Magazine Database. 2021年3月14日閲覧。
  27. ^ Freddy Got Fingered (2001) Plot”. IMDb. 2021年3月14日閲覧。

外部リンク[編集]