タクティカルペン

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タクティカルペン(左がペン部、右がクボタン部)

タクティカルペン(tactical pen)とは、護身具としての機能を持つペンである。「タクティカル」(tactical)は「戦術的な」を意味する英語。

概説[編集]

アルミニウムなど軽量かつ丈夫な金属で出来ていて先端が尖っている。先端部のみタングステン鋼を用いて硬度を上げているタイプもある。平常時から筆記具として身につけておき、非常時には護身具クボタンとして、また、自動車に閉じ込められた時などの脱出用グラスブレーカーガラスを破壊する器具)としても使用できるものである[1][2]

ペン部分は大抵ボールペンであり、ペンライト[注 1]のものもある。中には犯人の証拠(DNA型鑑定)として使用するため、わずかに敵の皮膚を剥ぎ取るDNAキャッチ[注 2]の機能を持つものもある。

価格は10ユーロ台から100ユーロを超えるものまで様々である[注 3]。ボールペン部は有名筆記具メーカー(パーカーなど)のボールペン替芯に対応しているものが多い。

主なブランド[編集]

銃器メーカーなどが参入している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スミス&ウェッソン タクティカルペンライトなど
  2. ^ COLT CT437など
  3. ^ 各国通販サイトより

出典[編集]

  1. ^ 銃器メーカーが作った「護身用ペン」”. WIRED.jp (2012年3月23日). 2018年3月5日閲覧。
  2. ^ タングステン鋼でガラスを突き破るタクティカルペン「ZEROHOUR APEX」”. GIGAZINE (2016年5月24日). 2018年3月5日閲覧。

関連項目[編集]