ソーシソン
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ソーシソン(フランス語: saucisson)はフランスのソーセージの一種。
フランスでは薄く切って加熱せずに食べるタイプのソーセージをソーシソンと呼ぶ[1][2]。煮る、焼くなど調理して食べるソーセージはソーシース、またはソシスと呼んで区別している[1][2]。ただし、ソーシソンであってもソーシソン・ド・リヨンにように煮てから食べるソーシソンもある[1]。
ソーシソンの例
[編集]- ソシソン・セック(saucisson sec) - ドライソーセージ。単にソシソンと呼ばれることもある[3]。
- saucisson de montagne[2]
- ロゼット (ソーセージ)[2] - リヨンのソーセージ。ソーシソン・ド・リヨンより肉の挽き方は粗いが脂身は細かい。ソーシソン・ド・リヨンより人気が高い。フランス全土で作られるようになったため、リヨン産のものは「ロゼット・ド・リヨン」とも呼ぶ[4]。
イタリアが原産のサラミ、モルタデッラもソーシソンに分類される[2]。
ソーシソン・メソッド
[編集]地中のトリュフを収穫するのに豚や犬を利用する手法がある。豚の場合はトリュフの香りが雄豚のフェロモンに似ているため雌豚を使用するが、犬の場合には訓練が必要となってくる。ソーシソンの薄切りにトリュフをなすりつけたり、トリュフのエキスに浸して犬に与えることで、犬にトリュフの香りを覚えさせるのである。この手法を「ソーシソン・メソッド」と呼ぶ[5]。
出典
[編集]- ^ a b c 稲葉由紀子「豚肉加工品もお惣菜も、ベテランシェフの手作り。」『パリ、異邦人たちの味』CCCメディアハウス〈フィガロブックス〉、2017年。ISBN 978-4484162027。
- ^ a b c d e “はじめてみよう、フランス料理!⑩ ソーシソンとソシスのちがいは?”. OVNI (2023年2月15日). 2023年3月17日閲覧。
- ^ 青葉やまと (2022年1月13日). “英スーパー、ソーセージを成人用として販売 客は年齢確認に赤面”. ニューズウィーク日本版. 2023年3月17日閲覧。
- ^ 城塚良彦. “豚肉だけで作るリヨン名物のドライソーセージ”. 辻調グループ校. 2023年3月17日閲覧。
- ^ ピーター・メイル 著、池央耿 訳『南仏プロヴァンスの12か月』講談社、1996年。ISBN 978-4062614061。