スズキ・ランディー

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ランディー (Landie) は、スズキが生産・販売していた原動機付自転車である。

排気量49 ccの原付一種モデル(型式FM50)と、2人乗り可能な52 ccの原付二種モデル(型式FM55)が存在する。

同社のミニバン(エブリイの拡大版である「エブリイランディ」、およびノア(三代目までセレナ)の姉妹車ランディ」)とは別車両であり無関係である。またアルファベットの綴りもこれら四輪車は「LANDY」であるが、このバイクについては「LANDIE」である。

ランディー[編集]

スズキ・ランディー
FM50
基本情報
排気量クラス 原動機付自転車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 FM50
エンジン 49 cm3 2ストローク
空冷クランクケースリードバルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比 41 mm × 37.8 mm / 6.9:1
最高出力 3.5ps/6,500rpm
最大トルク 0.45kg-m/4,500rpm
車両重量 72 kg
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  • 1976年5月 デビュー(1型)。遠心クラッチ3速のランディー(オートクラッチ)と、手動クラッチ4速のランディーYLが存在する。ヘッドライトは後にデビューするAT車と異なり、前カゴを避けて高い位置(トップブリッジ上)に付けられている。遠心クラッチは発進専用であり、シフトチェンジ時に駆動を切断する機構を持たないため、シフトチェンジにコツが必要である。
  • 1979年2月 マイナーチェンジ(3型)。ランディーYLがカタログ落ち。
  • 1980年9月 マイナーチェンジ(4型)。ヘッドライトがAT車と同様の前カゴ下つきに変更される。電装は6Vのままながら、レギュレーターが追加され、球切れトラブルが少なくなる。
  • 1982年3月 マイナーチェンジ(5型)。電装は6Vのままながら、ポイント点火からCDI点火に変更される。
  • 1983年12月 最終マイナーチェンジ(6型)。

ランディーオートマチック[編集]

スズキ・ランディーオートマチック
FM50A
基本情報
排気量クラス 原動機付自転車
メーカー 日本の旗スズキ
車体型式 FM50
エンジン 49 cm3 2ストローク
空冷ピストンリードバルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比 41 mm × 37.8 mm / 6.9:1
最高出力 3.5ps/6,500rpm
最大トルク 0.45kg-m/4,500rpm
車両重量 72 kg
テンプレートを表示
  • 1979年8月 オートマチック車追加(1型)。変速段数が2速しかなく、登坂力不足を補うため、副変速機を装備。切り替えツマミは左ステップ近くにあるため、切り替えは停車して行う必要がある。ヘッドライトはマニュアル車と異なり、前カゴの下に取り付けられる(後にマニュアル車も同様の変更を受ける)。
  • 1980年11月 ランディー55(FM55)追加。排気量が52ccに変更され、小型自動二輪車となる。ダブルシートが装備され二人乗りが可能。オートマチック車のみ。55ccモデルに関してはこの後のマイナーチェンジ情報がなく、早期にカタログ落ちしたものと思われる。
  • 1982年3月 マイナーチェンジ(3型)。従来のポイント点火からCDI点火に変更されたが、電装は最終型まで6Vのままとされた。
  • 1991年2月 マイナーチェンジ(A型)。3速マニュアル車がカタログ落ち。
  • 1993年10月 最終マイナーチェンジ(P型)。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

一次資料[編集]

二次資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]