スジヘラオヤモリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スジヘラオヤモリ
スジヘラオヤモリ Uroplatus lineatus
保全状況評価
ワシントン条約附属書II
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : ヤモリ下目 Gekkota
: ヤモリ科 Gekkonidae
亜科 : ヤモリ亜科 Gekkoninae
: ヘラオヤモリ属 Uroplatus
: スジヘラオヤモリ U. lineatus
学名
Uroplatus lineatus
(Duméril & Bibron, 1836)
和名
スジヘラオヤモリ
英名
Line flat-tail gecko

スジヘラオヤモリ(筋箆尾守宮、Uroplatus lineatus)は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヘラオヤモリ属に分類されるトカゲ。

分布[編集]

マダガスカル北部固有種

形態[編集]

全長25cm。体形は細く、体側面や尾に襞(ひだ)も発達していない。体色は褐色で、暗色の縦縞が入る。体色は環境によってもある程度変化する。種小名lineatusは「線のある、線状の斑紋がある」の意で和名や英名と同義。本種の体色や体形は、竹林という環境においては擬態に役立っている。

眼上部に睫毛状の突起がある。尾は長い。

生態[編集]

森林、主に竹林や笹の密集する林に生息する。夜行性だが、生態や繁殖については不明な点が多い。

食性は動物食で昆虫類節足動物等を食べる。繁殖形態は卵生。

人間との関係[編集]

マダガスカルでは悪魔の使いと見なされて忌み嫌われている。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。ほぼ野生個体のみが流通する。2005年に属単位でワシントン条約附属書IIに記載されマダガスカルからの生物の輸出が減少傾向にあるため、流通量は今後減少していくものと思われる。

参考文献[編集]

  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、26頁
  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2 ヤモリ上科&スキンク上科』、誠文堂新光社、2004年、31頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]