ジンダイアケボノ

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ジンダイアケボノ
Prunus × yedoensis 'Jindai-akebono' 01.jpg
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : サクラ亜科 Amygdaloideae
: サクラ属 Cerasus
学名
Cerasus spachiana ‘Jindai-akebono’
和名
ジンダイアケボノ(神代曙)

ジンダイアケボノ神代曙学名: Cerasus spachiana ‘Jindai-akebono’)は、バラ科サクラ属サクラエドヒガンを母として生まれた交雑種で、日本原産の栽培品種のサクラ。

由来[編集]

東京都調布市の東京都立神代植物公園に原木がある桜で当初は、アケボノという名前で植栽されていたが、公益財団法人日本花の会の桜の名所づくりアドバイザーである西田尚道が特性が異なることを発見、桜研究者である林弥栄による調査により今まで知られていない園芸品種であることが判明した。品種名は、神代植物公園と旧名であるアケボノに因み、1991年4月に公益財団法人日本花の会の会報である花の友No.41号で発表された。原木が異なる特性を示した原因としては、接木に用いられた台木が成長した桜と考えられる。


特徴[編集]

エドヒガンと他品種との交雑種と推定される品種で、ソメイヨシノと同じ傘状の樹形であるがやや小型である。ソメイヨシノより僅かに早く開花し良く似た形状の花をつけるが、花弁のピンク色が濃くグラデーションがあり、全体的に鮮やかであることが特徴である[1][2]

ソメイヨシノの代替品種[編集]

国立劇場のジンダイアケボノ

様々な理由で第二次世界大戦後に大量に植えられた多くのソメイヨシノの樹勢が低下しつつある(「ソメイヨシノ#健康と寿命」参照)。ソメイヨシノはサクラ類てんぐ巣病に弱く、この事を危惧した公益財団法人日本花の会では、2005年(平成17年)からソメイヨシノの苗木の配布を、2009年平成21年)からは販売も中止し、ソメイヨシノから植え替えする場合の代替品種としては、てんぐ巣病に罹りにくく、開花時期と花の特徴がソメイヨシノと類似するジンダイアケボノへの植え替えを推奨している[1][3]公益財団法人日本花の会が配布した苗木は2019年春時点で約17万本に達した。ジンダイアケボノはソメイヨシノより開花が数日早く、花の色が少し濃い。成長した場合の平均樹高は約13メートルでソメイヨシノより5メートルほど低いものの、小型な分、都市部に適している面もある。このため花見の名所を管理する各地の自治体などが、老木となったソメイヨシノを更新する際にはジンダイアケボノを植樹する事例も増加している。[4]。配布が開始されてから20年以上が経過しているが、各地に植栽されたジンダイアケボノがてんぐ巣病に罹病した症例は無いため、てんぐ巣病抵抗性があると判断できる。

出典[編集]