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ジンダイアケボノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジンダイアケボノ
分類(APG III)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
目 : バラ目 Rosales
科 : バラ科 Rosaceae
亜科 : サクラ亜科 Amygdaloideae
属 : サクラ属 Cerasus
学名
Cerasus spachiana ‘Jindai-akebono’
和名
ジンダイアケボノ(神代曙)

ジンダイアケボノ(神代曙、学名: Cerasus spachiana ‘Jindai-akebono’)は、バラ科サクラ属のサクラ。日本原産の交雑種のソメイヨシノ系と推測されている栽培品種のサクラで、1991年(平成3年)に新たな栽培品種として認められた。原木は東京都調布市の神代植物公園にある[1][2]。

由来

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東京都立神代植物公園園内に、アメリカで雑交配して生まれた品種であるAkebono(日本名「アメリカ」)を接ぎ木で増やそうとしたところ、その内1本がAkebono(日本名「アメリカ」)と異なる特性を示したという発見の経緯が発見者の西田尚道により述べられている[3]。 また、著者不明であるが月刊 神代花だよりによると、当初は東京都立神代植物公園にあるジンダイアケボノの原木には「曙」という名で名札が付けられていたが、この名は別のサクラにつけられている名である事が判明した。次いで当時園内に6本あった「アメリカ」という名で名札が付けられたが、それとも違うことが判明した。そのため原木は暫く品種名が不明であり名札が無い状態であった。しかしながらその原木の美しさから来園客から品種名を問われることが多かったため、神代植物公園が3名の専門家に調査を依頼したところ、財団法人(当時)日本花の会の桜の名所づくりアドバイザーである西田尚道が従来の品種とは特性が異なることを発見、森林総合研究所多摩森林科学園のサクラ園の造成を指導したこともある桜研究者の林弥栄による調査により、今まで知られていない栽培品種であることが判明した、という経緯が記述されている。ジンダイアケボノという品種名は神代植物公園と旧名であるアケボノに因んで林弥栄により名付けられ、1991年(平成3年)4月に日本花の会の会報である「花の友No.41号」で発表された[1][2]。

特徴

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樹形は傘状、樹高は高木で、一重咲きの淡紅色の中輪の花を咲かせる。花期は4月上旬[2]。ソメイヨシノより樹はやや小型で、花はほぼ同時期(神代植物公園では1~2日前)に開花するが、より花弁のピンク色が濃くグラデーションがあり鮮やかであることが特徴である[1][4]。

ソメイヨシノの代替品種

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様々な理由で第二次世界大戦後に大量に植えられた多くのソメイヨシノの樹勢が低下しつつある(「ソメイヨシノ#健康と寿命」参照)。ソメイヨシノはサクラ類てんぐ巣病に弱く、この事を危惧した公益財団法人日本花の会では、2005年(平成17年)からソメイヨシノの苗木の配布を、2009年(平成21年)からは販売も中止し、ソメイヨシノから植え替えする場合の代替品種としては、てんぐ巣病に罹りにくく、開花時期と花の特徴がソメイヨシノと類似するジンダイアケボノへの植え替えを推奨している[5]。日本花の会が配布した苗木は2019年春時点で約17万本に達した。ジンダイアケボノはソメイヨシノより開花が数日早く、花の色が少し濃い。成長した場合の平均樹高は約13メートルでソメイヨシノより5メートルほど低いものの、小型な分、都市部に適している面もある。このため花見の名所を管理する各地の自治体などが、老木となったソメイヨシノを更新する際にはジンダイアケボノを植樹する事例も増加している[6]。

ジンダイアケボノの名所

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原木がある神代植物公園の他にもジンダイアケボノの名所がある。国立劇場の前庭にはクマガイ、コマツオトメ、スルガザクラの実生(品種未確定)、スルガザクラ、スルガコマチ、ワカキノサクラ、センダイヤ、ヤエベニシダレ、カンザンと共に植栽されており名所となっている。国立劇場は毎年サクラの開花期に開花状況を掲載している[7]。

また里山におけるジンダイアケボノの大規模な植栽地としては埼玉県熊谷市の小江川1000本桜が知られている[8][9][10]。

出典

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  1. 1 2 3 月刊 神代花だより No.16 4月
  2. 1 2 3 神代曙 日本花の会
  3. ↑ 公益財団法人 東京都公園協会 広報誌 「緑と水のひろば」 SPRING 2019
  4. ↑ “はじめに - 日本花の会” (PDF). 日本花の会. 2016年6月8日閲覧。
  5. ↑ 桜の病害 日本花の会
  6. ↑ 「桜 進む主役交代 ソメイヨシノ→ジンダイアケボノ 寿命迎え 病気も多発」『読売新聞』2019年4月3日、全国版、西部夕刊、S社会、9面。
  7. ↑ “国立劇場さくら情報”. 独立行政法人 日本芸術文化振興会 国立劇場. 2026年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年3月30日閲覧。
  8. ↑ “熊谷市の2団体が「都市の緑3表彰」 全国唯一のW受賞で市長表敬訪問”. 熊谷経済新聞 (2019年12月2日). 2022年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年3月30日閲覧。
  9. ↑ “桜1000本、熊谷・小江川に10年で植樹するプロジェクト成功 荒川桜堤に続く2つ目の桜の名所誕生に期待”. 埼玉新聞 (2019年3月18日). 2025年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年3月30日閲覧。
  10. ↑ “第39回 都市緑化機構会長賞:緑の市民協働部門”. 公益財団法人都市緑化機構. 2026年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年3月30日閲覧。