ジョージ・マウントバッテン (第2代ミルフォード・ヘイヴン侯爵)

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ジョージ・マウントバッテン
George Mountbatten
第2代ミルフォード・ヘイヴン侯爵
George Battenberg 2nd MH.png
在位 1921年 - 1938年

出生 (1892-12-06) 1892年12月6日
 ドイツ帝国
ヘッセン大公国の旗 ヘッセン大公国ダルムシュタット
死去 (1938-04-08) 1938年4月8日(45歳没)
イギリスの旗 イギリスロンドン
配偶者 ナデジダ・ミハイロヴナ・ド・トービー
子女 タチアナ・エリザベス
デイヴィッド
家名 マウントバッテン家
父親 初代ミルフォード・ヘイヴン侯爵ルイス・アレグザンダー・マウントバッテン
母親 ヴィクトリア・アルベルタ・フォン・ヘッセン
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第2代ミルフォード・ヘイブン侯爵ジョージ・ルイス・ヴィクター・ヘンリー・サージ・マウントバッテンGeorge Louis Victor Henry Serge Mountbatten, 2nd Marquess of Milford Haven,GCVO1892年12月6日 - 1938年4月8日)は、イギリス貴族

生涯[編集]

1915年。ロシア皇帝ニコライ2世の第3皇女のマリア皇女(後)、同じく第1皇女のオリガ皇女(前)との記念撮影

ヘッセン大公家傍系バッテンベルグ家のルートヴィヒ・フォン・バッテンベルグとその妻ヴィクトリア・アルベルタ[注釈 1]との長男として生まれた[1]。姉にギリシャ王子アンドレアスアリススウェーデングスタフ6世アドルフ王妃ルイーズがいる[1]。またルイス・マウントバッテンは実弟であり[1]フィリップ(のちのエディンバラ公エリザベス2世王配)は甥にあたる。

父に倣い海軍に進み、ダートマス海軍兵学校に学んだ[2]。卒業後の1913年に少尉に任官[3]、翌年には中尉に昇進している[4]

第一次世界大戦が勃発するとジョージも海軍将校として従軍し、ヘルゴラント海戦ドッガーバンク海戦ユトランド沖海戦といった各海戦に参戦した[2]

戦時中の1917年、英王室が国民感情に配慮してドイツ帝国における称号を放棄した際、両親も英王室にならいヘッセン大公国の王族としての称号「殿下」を放棄したため、自身も殿下の称号を放棄した[2]。これに伴って父がミルフォード・ヘイヴン侯爵位を授与されたため[5]、ジョージもそれに付属するメディナ伯爵を儀礼称号として称することになった。1921年に父が死去して侯爵位を継承した[1]。翌年に少佐へと進級[6]。1926年には中佐となった[7]。海軍内部では秀才と評されていたが、1932年に自身の意思であっさりと海軍を退役して民間へ転じた[注釈 2]。なお1937年の退役リストでは大佐の階級で記載がある[8]


退役後は、スペリー・コーポレーションエレクトロラックスマークス&スペンサー各社の取締役を歴任している[2]

1938年に骨髄がんと診断され、短期間闘病するも同年4月に45歳の若さで急逝した[2]。爵位は長男デイヴィッドに継承された[1]

栄典[編集]

爵位[編集]

賞罰[編集]

人物・評価[編集]

  • 数学の才能があった。複雑な砲術の設問を頭の中で解いてみせたり、電車内で微積分の書籍を読んでいたという[11]
  • 鉄道車両の模型を製作する趣味があったが、完成後はすぐに飽きて捨ててしまうこともしばしばだった[2]

家族[編集]

1916年にナデジダ・ミハイロヴナ・ド・トービーロシア皇族ミハイル大公とトービー伯爵夫人ゾフィーの娘)と結婚して、1男1女をもうけた[1]

脚注[編集]

注釈[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ ヘッセン大公ルートヴィヒ4世アリス大公妃の娘にあたる。
  2. ^ この頃の海軍は戦後不況のため縮小・人員削減傾向にあった[2]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g Milford Haven, Marquess of (UK, 1917)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2022年3月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Ziegler, Philip (23 September 2004) [2004]. "Mountbatten, George Louis Victor Henry Sergius, second marquess of Milford Haven". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/66662 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  3. ^ "No. 28688". The London Gazette (英語). 7 February 1913. p. 960.
  4. ^ "No. 28802". The London Gazette (英語). 17 February 1914. p. 1273.
  5. ^ "No. 30374". The London Gazette (英語). 9 November 1917. p. 11594.
  6. ^ "No. 32613". The London Gazette (Supplement) (英語). 17 February 1922. p. 1414.
  7. ^ "No. 33235". The London Gazette (Supplement) (英語). 31 December 1926. p. 8.
  8. ^ "No. 34454". The London Gazette (英語). 12 November 1937. p. 7087.
  9. ^ "No. 30116". The London Gazette (Supplement) (英語). 5 June 1917. p. 5591.
  10. ^ "No. 30227". The London Gazette (Supplement) (英語). 10 August 1917. p. 8208.
  11. ^ Hough, Richard 『Louis and Victoria: The Family History of the Mountbattens. Second edition』Weidenfeld and Nicolson、London、1984年、359頁。ISBN 0-297-78470-6 
イギリスの爵位
先代
ルイス・マウントバッテン
ミルフォード・ヘイブン侯爵
1921–1938
次代
デイヴィッド・マウントバッテン