ジョン・バクスター・ウィル

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ジョン・バクスター・ウィル(John Baxter Will、1840年1月20日 - 1920年6月9日)は、幕末に来日したイギリスの船員で、お雇い外国人の一人である。

経歴・人物[編集]

スコットランドダンディーの生まれ。

1859年上海に転勤しデント商会のお雇いとなり、そこで中国貿易に従事した。翌1860年万延元年)に箱館(現在の函館市)に来航した。

その後一旦故郷に帰国し、二等航海士免許及び上海で船長資格を取り、再来日後にトーマス・ブラキストンが創設した「ブラキストン・マール商会」の船長に就任して、日本清朝の貿易に携わった。明治維新後に日本郵船及び三井物産のお雇いとなり、両者の船長に就任した。

1899年明治32年)に函館イギリス領事館の警保官に就任し、樺太サハリン)とサイゴン(現在のホーチミン)の貿易も携わった。1920年大正9年)来航した箱館にて死去した。

逸話[編集]

同じ函館ドイツ領事館の代弁領事であったウィルの友人のルートヴィヒ・ハーバーが殺害された事件の詳細が『回想録』に著述されている。

出典[編集]

外部リンク[編集]