ジェラール・ティチー

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ジェラール・ティチー
Gérard Tichy
Gérard Tichy
荒野の10万ドルイタリア語版』(1965年)のトム・シェリー役のジェラール・ティチー
本名 Gerhard Johannes Alexander Tichy Wondzinski
別名義 Gerard Tichy
Gerardo Tichy
生年月日 (1920-03-11) 1920年3月11日
没年月日 (1992-04-11) 1992年4月11日(72歳没)
出生地 ドイツの旗 ドイツ国 ヴァイセンフェルス
死没地 スペインの旗 スペイン マドリード
職業 俳優
ジャンル 映画
活動期間 1949年 - 1992年
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ジェラール・ティチー(Gérard Tichy、1920年3月11日 - 1992年4月11日)は、スペインの映画俳優。1940年代後半から1990年代に掛けて活動した。

日本ではジェラード・ティチーやジェラード・ティキー、ジェラルド・ティシーなどの表記ゆれがある。

俳優としての特徴[編集]

ハリウッド俳優のジョゼフ・コットンと似た渋い風貌で、数々の娯楽映画の脇役として活躍した[要出典]

経歴[編集]

元々はドイツ人で、第二次大戦中にフランスで連合軍の捕虜となり、脱走してスペインへ逃れて俳優になった異色の経歴を持つ。

1961年にはスペインで撮影されたニコラス・レイ監督の史劇大作『キング・オブ・キングス』ではジェフリー・ハンター演じるキリストの父親であるヨセフ役に起用され、続いてアンソニー・マン監督の『エル・シド』(1961年)にも起用された。他にも『アレクサンダー大王』(1956年)や『ドクトル・ジバゴ』(1965年)と言ったハリウッド大作にも出演している。

マカロニ・ウエスタン時代[編集]

イタリアの産疑似米国映画群であるマカロニ・ウエスタンにも幾本か出演した。スペインの俳優はフェルナンド・サンチョスペイン語版アルド・サンブレルなどが悪役だったようにティチーも悪役を演じた。『ワイアット・アープイタリア語版』(1964年)や『荒野の10万ドルイタリア語版』(1965年)などの初期の作品では憎らしい悪役で印象を残した。

マカロニ・ウエスタンと同時期に連作されたスパイ物や犯罪物にも助演した。『イスタンブール(イスタンブール大追跡)』(1966年)、『女王陛下の大作戦』(1967年)、『ラスベガス強奪作戦』(1968年)など、スペイン・ロケのイタリアとの合作映画が少なくなかった。他にも『ドイツ奇襲作戦(地獄のプラトーン)』(1969年/未/TV放映/ビデオ)ではナチス役だった。

フィルモグラフィ[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]