ショーウインドー
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ショーウインドー(show window)は、商店・百貨店などの店頭に設置された、ガラス張りの飾り棚。陳列窓(ちんれつまど)とも呼ぶ。通行人を引きつけ、購買意欲を高めるのが目的[1]。
英語ではDisplay windowと呼ばれる(イギリス英語ではShop window、アメリカ英語ではStore window)。
概要
衣料品(ファッション)販売では、マネキン人形が陳列される場合もある。
また、ショーウインドーを見て楽しむことを「ウインドー・ショッピング(window shopping)」という[2]。
その店の従業員でなく、陳列・空間演出(ウインドー・ディスプレイ)を、外部の専門職「ディスプレイデザイナー」に依頼する場合もある。
日本の三越は、1903年(明治36年)に土蔵造りだった和風建築を改造して、ショーウインドーを設置したという。1915年(大正4年)には、『ウヰンド画報』というショーウインドーを専門に扱う月刊誌が創刊された[3]。
日本のコンビニエンスストアにおいては、路面側向きの最新雑誌のゴンドラ陳列が、ショーウインドー的な役割を担ってきた。しかし、その効果に関しては疑問の声も挙がっている[4]。
ガラスへの「映り込み」(外部の景色・室内蛍光灯など)を良しとしない考え方もある。その場合、低反射ガラス・無反射ガラスや、それよりもローコストな反射防止フィルムを導入している店舗もある[5]。
なお、朝鮮民主主義人民共和国の平壌など、都市に対する「(外国向けの)ショーウインドー都市」という比喩表現がある[6]。
ギャラリー
- 黎明期
- 現代
脚注
- ^ スーパー大辞林3.0
- ^ カタカナ新語辞典
- ^ 『銀座のショーウインドウ』日本ディスプレイデザイン協会企画編集委員会・著(2004年、六耀社、p.34-35)
- ^ COBSトレンドサプリ: コンビニのガラス面に並んでいる(見せている)雑誌の効果は? - COBS ONLINE/コブス オンライン(日経ビジネスAssocie)
- ^ 窓フィルム - ガラス・建装時報
- ^ 平壌市が縮んだ 3分の1カット、食糧難で口減らしか - 北朝鮮関連 - asahi.com(朝日新聞社)、2010年7月16日
関連文献
- 『ショーウインドウ (DISPLAY DESIGNS IN JAPAN1980‐1990)』(1991年、六耀社)
- 『世界のショーウィンドウ 145 ショップデザインのアイデアブック』(2009年、エクスナレッジ)
外部リンク
- ショーウィンドー - Yahoo!百科事典(小学館『日本大百科全書』)
- 5481 ショーウインドーに於けるガラスの映り込みと見えやすさの研究 - CiNii 論文
- 日本空間デザイン協会(旧・日本ディスプレイデザイン協会)
- Tokyo Show window - JDN(ジャパンデザインネット)