ショック集団

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ショック集団
Shock Corridor
Shock Corridor (1963 poster).jpg
ポスター
監督 サミュエル・フラー
脚本 サミュエル・フラー
製作 サミュエル・フラー
出演者 ピーター・ブレック英語版
コンスタンス・タワーズ英語版
ジーン・エバンス英語版
ジェームズ・ベスト英語版
音楽 ポール・ダンラップ
撮影 スタンリー・コーテズ英語版
編集 ジェローム・トーマス
製作会社 アメリカ合衆国の旗 アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーション
配給 アメリカ合衆国の旗 アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーション
公開 アメリカ合衆国の旗 1963年9月11日
日本の旗 1965年9月28日[1]
上映時間 101分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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ショック集団』(ショックしゅうだん、Shock Corridor)とは、1963年公開のアメリカ合衆国ドラマ映画。監督と脚本はサミュエル・フラー[2]精神病院内で起こった殺人事件を解決するために新聞記者がその内部に潜入する、というストーリー[3]。元々は『Straitjacket』という題名でフリッツ・ラングのために書かれた脚本。しかし、ラングがジョーン・ベネットが演じられるよう主人公を女性に変えるよう求めたため実現しなかった[4]

翌年公開のフラーの『裸のキッス英語版』は本作のヒロインのタワーズが主演。始まってすぐのシーンで、映画館に『ショック集団』の看板がかかっている[5]

モノクロ映画だが、回想シーンの鎌倉富士山のシーンはカラーになる。『東京暗黒街・竹の家』のフッテージ映像が使用された[6]

あらすじ[編集]

ジョニー・バレットは新聞記者。ピューリッツァー賞を獲るために、精神病院内で起きた未解決殺人事件を調べることにする。病院に入るには、狂人のふりをするしかない。恋人キャシーに妹を演じてもらい、「兄から襲われた」と警察に嘘の通報。医者は近親相姦の診断を下し、ジョニーは患者として病院に潜入する。

ジョニーは事件を目撃した3人(スチュアート、トレント、ボーデン)に接触する。

スチュアートは朝鮮戦争に参加した兵士。捕虜となり洗脳された後、捕虜交換で帰国するが、裏切り者と非難され発狂。今では南北戦争の南部連合の将軍J・E・B・スチュアートのつもりでいる。

トレントは黒人。大学で人種差別を受け、精神が崩壊。自分は白人至上主義KKKの一員だと思い込んでいる。

ボーデンは元原子物理学者原子爆弾の開発にかかわるが、罪悪感に耐えきれず、6歳児に退行している。

調査をすすめるうちにジョニーの精神も徐々に変調をきたす。キャシーのことを本当の妹だと思いはじめる。

ジョニーは犯人を突き止め、自白させる。その記事でジョニーは念願のピューリッツァー賞を受賞したが、精神は完全に崩壊し、一生を精神病院で過ごすことになる。

キャスト[編集]

評価[編集]

映画評論家レナード・マルティン英語版は「ひりひりするエモーショナルな衝撃を持つパワフルなメロドラマ」と4つ星満点で星3つを与えた[7]アンドリュー・サリスは「現代アメリカのアレゴリー、歴史を幻覚的に眺めるとそれはシュール(surreal)というより亜=現実(subreal)、陰謀渦巻く表面の深層でのみ知覚できる」とし、「ハリウッドの優れた芸術形式であるバロックB映画の1本に加えるべき作品」と評価した[8]

1996年アメリカ議会図書館は「文化的、歴史的、審美的に重要」なものとして『ショック集団』をアメリカ国立フィルム登録簿に保存した[9]

レガシー[編集]

2003年の『ドリーマーズ』の冒頭で、主人公が見ている映画はこの映画である。

マーティン・スコセッシ2010年の映画「シャッター アイランド」はこの映画の影響を受けているといわれる[10][11]

ノベライズ[編集]

1963年の映画の公開と同時に、ベルモント・ブックス社は当代きってのノベライズ作家マイクル・アヴァロンによるノベライズを出版した[12]

出典[編集]

  1. ^ ショック集団 - KINENOTE
  2. ^ CRITERION: SHOCK CORRIDOR”. Wayback Machine. 2020年3月15日閲覧。
  3. ^ Motion Picture Purgatory – Shock Corridor [リンク切れ]
  4. ^ p. 242 Fuller, Samuel; Fuller, Christa & Rudes, Jerome A Third Face: My Tale of Writing, Fighting and Filmmaking Alfred A. Knopf, 2002
  5. ^ SHOCK CORRIDOR”. MUBI. 2020年3月15日閲覧。
  6. ^ Neo-Noir. Wallflower Pr. (2010). p. 26. ISBN 978-1906660178 
  7. ^ Leonard Maltin; Spencer Green; Rob Edelman (January 2010). Leonard Maltin's Classic Movie Guide. Plume. p. 594. ISBN 978-0-452-29577-3. https://books.google.com/books?id=hLtaAAAAYAAJ 
  8. ^ 80. SHOCK CORRIDOR (1963)”. 366 Weird Movies. 2020年3月15日閲覧。
  9. ^ SHOCK CORRIDOR”. Culture Court. 2020年3月15日閲覧。
  10. ^ Alistair Harkness (2010年3月2日). “How Shutter Island invokes the spirit of Sam Fuller and Shock Corridor - Martin Scorsese interview”. The List. 2020年3月15日閲覧。
  11. ^ Beth Accomando (2010年2月19日). “Shutter Island”. KPBS. 2020年3月15日閲覧。
  12. ^ インターネットアーカイブshockcorridorblu00mich

外部リンク[編集]