シャドークイーン

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シャドークイーン

シャドークイーン日本北海道で開発されたジャガイモの品種[1][2]。皮が黒紫で中身が赤紫をしているのが特徴[1]

概要[編集]

農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センターばれいしょ栽培技術研究チーム、寒地地域特産研究チームが育成を行い、2006年農林水産省の品種認定を受けた[2]。認定番号はばれいしょ農林57号[2]

キタムラサキを改良して生み出された品種で[1][2]、キタムラサキと比較するとアントシアニン含有量は多く、塊茎腐敗にも強い[2]。シャドークイーンの特徴的な紫色はアントシアニンを多く含むことによる[1]。紫色は加熱しても失われないため、通常のジャガイモで作るレシピに用いるだけで、彩りの変化が楽しめる[1]。また、シャドークイーンの味はメークイン男爵薯とは異なり、サツマイモに近い[1]

栽培[編集]

北海道が主な産地であるが、長野県鹿児島県などでも栽培されている[3]。一般的なジャガイモ同様に家庭菜園でも栽培ができ、初心者向けとされる[3]

春植え向きの品種である[1]。一般的には、3月初旬に種イモを植えると3月下旬から4月上旬に発芽し、5月下旬に白い花が開花、6月上旬から下旬に収穫となる[1][3]

栽培方法や注意事項、収穫したシャドークイーンの保存方法については、一般的なジャガイモと同じ[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i シャドークイーンってどんな野菜? 育て方やレシピをチェック!”. 本田技研工業. 2023年9月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e シャドークイーン”. AgriKnowledgeシステム. 2023年9月22日閲覧。
  3. ^ a b c suncatch (2019年1月25日). “奇抜な色の芋「シャドークイーン」とは?おすすめレシピ5選も”. macaro-ni. 2023年9月22日閲覧。


外部リンク[編集]