コシヒカリBL

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コシヒカリBL(コシヒカリビーエル)とは、いもち病に抵抗性を持つように改良された、「コシヒカリ」を親とする品種群のことで、科学的にも種苗法上でも[1]いずれも「コシヒカリ」とは異なる品種である。BLは「いもち病抵抗性系統」(: Blast resistance Lines、ブラスト・レジスタンス・ラインズ)の略であり、連続戻し交配育種して遺伝子を導入している(遺伝子組み換えではない)。

コシヒカリBLの数品種を混合栽培して生産するとコシヒカリIL: Isogenic Lines)と呼ぶ。

2005年度(平成17年度)産より新潟県は、コシヒカリ新潟BLの4品種を混合栽培したコシヒカリILを、玄米段階である出荷時に農産物検査法に基づいて「産地品種銘柄:新潟県産コシヒカリ」「品種名:コシヒカリBL」とし、精米段階ではJAS法に基づいて「品種名:コシヒカリ」として売っている[1](JAS法では混合栽培米をブレンド米とはしない)。このため、小売店にて精米段階で購買する消費者は、「コシヒカリBL」と従来の「コシヒカリ」を区別することは出来ない。

品種[編集]

コシヒカリBLは、品種登録上コシヒカリとは別の品種である。病気に対する遺伝子などが異なるので、コシヒカリと性質が異なり同一品種として登録できない。

コシヒカリBLには多品種あり、以下のとおり。右は一回親(抵抗遺伝子の導入元)、もしくは父×母。ただし、一回親もまたコシヒカリにある抵抗品種の遺伝子を導入した品種だった場合、その抵抗品種の名を記した。

多品種を用意した理由は、別々の抵抗性遺伝子を持つ多品種の組み合わせ、比率を栽培年次ごとに変更することによっていもち病菌の抵抗性耐性の進化、流行を防ぐためである。これらを組み合わせたものをコシヒカリIL (Isogenic Line) と呼ぶ。

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農林水産省新潟県、育種専門家らは、いもち病抵抗性を除く品種特性はコシヒカリと実用上同一とみなせると主張している[2]が、農家・消費者・米流通販売業者からは食味に関して異論も出ている。[要出典]

東京で行ったモニター調査では従来のコシヒカリよりおいしいかほぼ同じであるという意見が約8割であった[3]日本穀物検定協会の食味ランキングでも、従来のコシヒカリと同じ「特A」である。

新潟県のコシヒカリIL[編集]

年度毎の品種構成比率[4]
年度 感受性系統 抵抗性系統
BL1号 BL2号 BL3号 BL4号 BL10号 BL11号
2005年度 10% 20% 50% 20%
2006年度
2007年度
2008年度 50%
2009年度
2010年度 35% 35%
2011年度 35% 35%
2012年度
2013年度
2014年度 35%
2015年度

新潟産コシヒカリの銘柄問題[編集]

新潟県では、2005年より、作付の大部分がコシヒカリBLに切り替わった。(富山県では、低農薬農法用品種という位置づけで、作付面積は多くない[要出典]

新潟県産のコシヒカリは高価格であることから、他県産のコシヒカリなどを新潟産と偽装することが後を絶たなかった。新潟県の農家のみにコシヒカリBLの種籾を販売することで、DNA鑑定により他県産のものか判別できることになる。

コシヒカリ新潟BLは、米の銘柄としては、新潟県産コシヒカリとして扱われる。流通過程においては、コシヒカリBLとしてではなく、コシヒカリとして表示され販売されることになっている。一般の消費者が目にすることのほとんど無い、玄米段階での紙袋表示は、銘柄名が「新潟県産コシヒカリ」、品種名が「コシヒカリBL」である。コシヒカリBL玄米の外観は従来のコシヒカリと同じであり、目視による品種判別は専門家でも困難である。一般の消費者が目にする精米段階では、品種欄には「コシヒカリ」と表示されるため、購入の際に判別することはできない。そのため近年の食品偽装事件に照らし、これも不当表示と言えるのではないかという意見もある[誰によって?]

賛否はあるものの「コシヒカリBL」を「コシヒカリ」として売り出すことになった理由としては、他県で同様の改良が行われた「ササニシキBL」を「ささろまん」という愛称で販売したところ、認知度が上がらず商業的に失敗したという経緯があるものと考えられる[誰によって?]

ただ、2005年(平成17年)から新潟県で作付けされるコシヒカリのほとんどがコシヒカリBLである。新潟県産コシヒカリに関してはコシヒカリBLではなく味の良さを理由にコシヒカリをわざわざ生産販売する者もおり、コシヒカリBLでないことを積極的にアピールしている[5]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 4 コシヒカリBLの品種名に係る法律上の規定(新潟県)
  2. ^ 新潟県:6 コシヒカリBLのQ&A” (2008年9月30日). 2017年5月20日閲覧。
  3. ^ 新潟県ホームページ コシヒカリBL > 3.食味試験の状況
  4. ^ a b c d e f 2 コシヒカリBLの開発状況と特性(新潟県)
  5. ^ BLになってから新潟県産コシヒカリの食味が落ちたとする風評があり、賛否両論がある[要出典]ため従来の品種に戻す生産者[誰?]もいる。そういった生産者の管理するWebサイトでは非BLをアピールしている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]