グザヴィエ・ベッテル

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グザヴィエ・ベッテル
Xavier Bettel
Journée de la commémoration nationale 2016, Xavier Bettel-301.jpg
グザヴィエ・ベッテル(2016年)
生年月日 (1973-03-03) 1973年3月3日(44歳)
出生地 ルクセンブルクの旗 ルクセンブルクルクセンブルク市
出身校 テッサロニキ・アリストテレス大学
ナンシー第二大学
所属政党 民主党

ルクセンブルクの旗 第24代首相
在任期間 2013年12月4日 - 現職
大公 アンリ

在任期間 2011年11月24日 - 2013年12月4日
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グザヴィエ・ベッテルルクセンブルク語: Xavier Bettel1973年3月3日 - )は、ルクセンブルクの政治家、弁護士。2013年12月4日から、ジャン=クロード・ユンカーを継いで同国の首相を務めている。民主党英語版の代表で、ルクセンブルク市の市長や国民議会議員、市議会議員を歴任した[1][2]

生い立ち[編集]

ルクセンブルク市に生まれる。父はワイン商人、母はロシア系のフランス人であった[3]。高校を卒業後、フランスナンシーにあるナンシー第二大学英語版で公法・欧州法の修士号と政治学・公法のDEAを取得[4][5]。また、ギリシャテッサロニキにあるテッサロニキ・アリストテレス大学英語版では海事法と教会法の学位を取得した。この間、エラスムス計画に参加した[6]

2000年代はじめの4年間、ベッテルはかつて存在したテレビ局T.TV英語版系列のウィークリートーク番組 Sonndes em 8 で司会をしていた[7][8]

政治経歴[編集]

市政[編集]

1999年の市議会議員選挙で、ベッテルは民主党の候補者名簿6位でルクセンブルク市議会議員に当選した。2001年7月12日には弁護士資格を取得した[2]。2004年の国民議会選挙で、自らの地位をかなりの程度固めていたベッテルは5人の民主党議員が選出された中の4位につけ、代議士となった[9]。2005年11月28日の市議会議員選挙では民主党候補の4位で当選し、ルクセンブルク市議会のエシュヴァン(市長の補佐役)に任命された[2]

2011年10月9日に行われた選挙を受けて、38歳のベッテルは2011年11月24日にルクセンブルク市長として宣誓を行った[10][11]

国政[編集]

ベッテルは1999年の国民議会選挙に立候補し、民主党候補の上位7人が当選した中央選挙区で10位となった[12]。しかし、この選挙で民主党はルクセンブルク社会主義労働者党 (LSAP) から第二党の座を奪い、キリスト教社会人民党 (CSV) と連立して新政権を発足させた。これによって、入閣するリディ・ポルファーとアンヌ・ブラスールが議員を辞職し、さらにコレット・フレシュが欧州議会議員としての役職に専念するため議員就任を辞退したことから、1999年8月12日にベッテルが代議士に任命された[2]

首相職[編集]

2013年、ベッテルは民主党の代表に選出され、さらに同年の選挙で民主党は国民議会の第三党となった。10月25日、ベッテルはアンリ大公から次期政権の組閣担当者 (formateur) に指名された[13]。これによって、12月4日にルクセンブルクの首相に就任した。ルクセンブルクで34年ぶりの政権交代となった[14]民主党と社会主義労働者党、緑の党からなる連立政権で、彼は閣外相と通信・メディア相、教会相を兼務することになった[2]。同性婚をめぐる改革、学校での宗教教育に代わって一般的な倫理の授業の導入、ルクセンブルクのAAAの国債格付けを維持するための予算の削減などが行われることが予想される[15]

人物[編集]

ベッテルは同性愛者であることを公表しており[16]、「ルクセンブルクではだれかがゲイである、あるいはゲイではないという事実を気にしない人が増えてきている」と述べている。デステネ・ゴーティエと関係を持っており、行事の際にはしばしば姿を現す[17]。同性愛を公言した人物はルクセンブルクの首相では初めてで、ヨーロッパの政府首脳としてはアイスランドヨハンナ・シグルザルドッティル前首相とベルギーエリオ・ディ・ルポ首相に次いで三人目である。2015年5月15日に男性パートナーのベルギー人建築家ゴティエ・デストネと結婚することが明らかになったが、EUの現職首脳の同性婚は初、また首脳の同性婚はEU未加盟のアイスランドのヨハンナ・シグルザルドッティル元首相が2010年に女性の同性パートナーと同性婚をして以来2例目となる[18]

脚注[編集]

  1. ^ “Xavier Bettel”. Ville de Luxembourg. http://www.vdl.lu/Politique+et+Administration/Bourgmestre/Xavier+Bettel.html 
  2. ^ a b c d e Xavier Bettel”. Bettel, Xavier: Biographie. Gouvernement du Grand Duché de Luxembourg. 2013年12月9日閲覧。
  3. ^ “Xavier Bettel, un jeune libéral pressé”. La Republicain Lorrain. (2013年10月26日). http://www.republicain-lorrain.fr/actualite/2013/10/26/xavier-bettel-un-jeune-liberal-presse 
  4. ^ “Xavier Bettel, un «fêtard» qui se remarquait”. L'Essential Online. (2013年11月5日). http://www.lessentiel.lu/fr/news/luxembourg/story/10040671 
  5. ^ “Wie Xavier Bettel als Student Party machte”. L'Essential Online. (2013年11月5日). http://www.lessentiel.lu/de/news/dossier/neuwahlen/story/Wie-Xavier-Bettel-als-Student-Party-machte-29229643 
  6. ^ [http://www.programmallp.it/lkmw_file/LLP///erasmus/in%20evidenza/Famous%20Alumni2013/famous_en.pdf “Well-known Erasmus students – inspiring careers”]. Programma LLP. p. 7. http://www.programmallp.it/lkmw_file/LLP///erasmus/in%20evidenza/Famous%20Alumni2013/famous_en.pdf 
  7. ^ “TV Talkshow "Sonndes em 8" [1/2 (2005)”]. chienguidelux via YouTube. (2005年). https://www.youtube.com/watch?v=Lp5xGAkHFww 
  8. ^ Strätz, Susanne (2007年3月21日). “Luxemburg:Finanzmetropole im Modellbahn-Look”. Der Spiegel. http://www.spiegel.de/reise/europa/luxemburg-finanzmetropole-im-modellbahn-look-a-468943.html 
  9. ^ 2004: Circonscription Centre”. Service Information et Presse (2009年4月7日). 2009年4月10日閲覧。
  10. ^ "Xavier Bettel - Luxembourg City's new Mayor", Wort.lu, 10 October 2011. Retrieved 30 October 2011.
  11. ^ "Xavier Bettel sworn in as capital's mayor", Wort.lu, 24 November 2011. Retrieved 29 November 2011
  12. ^ 1999: Circonscription Centre”. Service Information et Presse (2009年4月7日). 2009年4月10日閲覧。
  13. ^ [1]
  14. ^ “3党連立合意、34年ぶり政権交代へ ルクセンブルク”. MSN産経ニュース. (2013年11月30日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/131130/erp13113017400005-n1.htm 2014年2月7日閲覧。 
  15. ^ http://www.aljazeera.com/news/europe/2013/12/luxembourg-gets-first-openly-gay-pm-2013124165441367915.html
  16. ^ “Je suis surpris de devenir bourgmestre”. L'essentiel. (2011年10月11日). http://www.lessentiel.lu/fr/news/luxembourg/story/--Je-suis-surpris-de-devenir-bourgmestre---13255746 2011年10月5日閲覧。 
  17. ^ http://tetu.yagg.com/2011/10/15/xavier-bettel-devient-le-troisieme-maire-gay-dune-capitale-europeenne/
  18. ^ Kazuhiko Kuze (2015年5月15日). “ルクセンブルクのベッテル首相が男性パートナーと同性婚 EU現職首脳で初”. The Huffington Post. http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/14/xavier-bettel-same-sex-marriage_n_7287894.html 2015年5月15日閲覧。 

外部リンク[編集]

公職
先代:
ポール・エルマンジェ
ルクセンブルク市
2011年 – 2013年
次代:
リディ・ポルファー
先代:
ジャン=クロード・ユンカー
ルクセンブルクの首相
2013年 - 現職
現職