クロカイマン

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クロカイマン
クロカイマン
クロカイマン Melanosuchus niger
保全状況評価
LOWER RISK -
Conservation Dependent

(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 CD.svgワシントン条約附属書I[1]
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: ワニ目 Crocodilia
亜目 : 正鰐亜目 Eusuchia
: アリゲーター科 Alligatoridae
亜科 : カイマン亜科 Caimaninae
: クロカイマン属 Melanosuchus
: クロカイマン M. niger
学名
Melanosuchus niger
(Spix, 1802)
和名
クロカイマン
英名
Black caiman

クロカイマンMelanosuchus niger)は、動物界脊索動物門爬虫綱ワニ目アリゲーター科クロカイマン属に分類されるワニ。本種のみでクロカイマン属を形成する。特定動物

分布[編集]

エクアドルガイアナコロンビアブラジルフランス領ギアナペルーボリビア

形態[編集]

最大全長470cm。本来は最大全長600cmを上回るとされるが、乱獲の影響で現在はそのような大型個体は見られない。体色は背面が黒く、淡黄色の横縞が入る。属名Melanosuchusは「黒いワニ」、種小名nigerは「黒い」の意で、和名や英名と同義。腹面は淡黄色。

口吻は基部の幅の1.2-1.5倍で、筋状の盛り上がり(キール)は明瞭。虹彩は黄褐色。頸部に並ぶ鱗の列(頸鱗板)は4-5列。前肢の指に水掻きがなく、後肢にも趾の半分くらいまでしか水掻きがない。

幼体には黄色の細い横縞が入るが、成長に伴い不鮮明になる。

生態[編集]

流れの緩やかな河川湿地に生息する。

食性は動物食で、主に甲殻類貝類を食べるが魚類両生類、爬虫類、鳥類、大型哺乳類等も食べる。

繁殖形態は卵生。植物を集めて塚状の巣を作り、その中に1回に20-60個の卵を産む。

人間との関係[編集]

皮は革製品に利用される。腹面に骨質がないことから加工しやすい。

皮目的の乱獲により生息数は激減している。そのため現在は生息地で保護されているが、密猟されることもある。また本種を天敵とするカピバラが本種の生息数の減少に伴い増加し、それによりカピバラによる農作物への食害が増加しているという報告もある。

画像[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ エクアドル、ブラジルの個体群はワシントン条約附属書II

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、150、197頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社2001年、92、167頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、154頁。

外部リンク[編集]