クキ・チン諸語
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クキ・チン諸語 | |
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話される地域 | インド東部、ミャンマー |
言語系統 | シナ・チベット語族
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下位言語 |
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クキ・チン諸語(クキ・チンしょご、Kuki-Chin)は、シナ・チベット語族チベット・ビルマ語派に属する50の言語群のうちの1つで、インドの東部とミャンマーで用いられている。ミゾ・クキ・チン諸語(Mizo-Kuki-Chin)やクキッシュ(Kukish)とも呼ばれる。
クキ・チン諸族の大部分はインドのアッサム州で暮らすクキ族か、ミャンマーで暮らすチン族として知られている。なお、クキ・チン諸族の一部は、ナガ族としても分類されている。さらに、クキ・チン諸族はミゾ族(ルシャイ族)とは民族学的に異なる。
カルビ語がクキ・チン諸語と関連する言語であるか、あるいはクキ・チン諸語の1派であることには一般的同意が得られている。しかしながら、Thurgood の著作(2003)では、カルビ語はチベット・ビルマ語派に分類されていない。なお、ムル語はかつてクキ・チン諸語へ分類されていたが、現在はロロ・ビルマ諸語と関連の深い言語であると考えられている。
言語[編集]
クキ・チン諸語の内部での分類は、近年100年間では少ししか変わっていない。詳しくはエスノローグ[1]の要約を参照のこと。
- カルビ語の分類: カルビ語(en:Karbi language)、アムリ語(Amri language)
- ミゾ・クキ・チン諸語の分類
- 中部: ミゾ語(en:Mizo language)、ボーン語(Bawm language)、フマール語(en:Hmar language)など。
- 北部: ファラム語(Falam language)、アナル語(en:Anal language)、Hrangkhawl語(en:Hrangkhawl language)、ゾウ語(Zo/Zou/Zome language)など。
- 南部: ショー語(Sho language)、マラ語(en:Mara language)、ズィフェ語(en:Zyphe language)など。
Bradley の分類(1997)では、マニプリ語(メイテイ語)もクキ・チン諸語に含まれている。
参考文献[編集]
- George van Driem (2001) Languages of the Himalayas: An Ethnolinguistic Handbook of the Greater Himalayan Region. Brill.
- Thurgood, Graham (2003) "A subgrouping of the Sino-Tibetan languages: The interaction between language contact, change, and inheritance." In G. Thurgood and R. LaPolla, eds., The Sino-Tibetan languages, pp 13-14. London: Routledge.
外部リンク[編集]
- Glottolog - Kuki-Chin (英語)(マックス・プランク進化人類学研究所によるデーターベース)