カンセケーエ
カンセケーエ | |
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白いアイシングで飾られた18段のカンセケーエ | |
別名 | kransekage, kransekake, kransakaka |
種類 | ケーキ |
フルコース | デザート |
発祥地 | デンマーク |
地域 | スカンジナヴィア |
提供時温度 | 冷 |
主な材料 | アーモンド、砂糖、卵白 |
派生料理 | Overflødighedshorn |
カンセケーエ(Kransekage)は、デンマークやノルウェーの伝統的な菓子であり、しばしばスカンジナヴィアで特別な機会に食べられる。料理名は、「花輪のケーキ」という意味である。ノルウェーでは、「塔のケーキ」を意味するtårnkakeとも呼ばれ、憲法記念日やクリスマス、結婚式、洗礼の日等に準備される。デンマークでは新年の祝いの際に食べられるが、一方、バリエーションの1つであるoverflødighedshornは、伝統的に結婚式や洗礼の際に提供される[1][2]。
カンセケーエの起源は、18世紀に遡り、コペンハーゲンのパン屋が作った。
作り方
[編集]カンセケーエは、大きさの異なる環状のケーキを同心円状に重ねて、傾斜のきつい円錐形(通常18段以上)とする。ケーキ同士はアイシングでくっつける。ケーキ自体は、アーモンド、砂糖、卵白で作る[3][1]。理想的なカンセケーエは、触ると固いが、柔らかく噛み応えがあるものである。
提供
[編集]カンセケーエは、個々の環状のケーキに分け、それを小さく分割して提供される。近年では、大量生産されたカンセケーエがデザートバーの形で、一年中市販されている。クリスマス前後や大晦日の前にも店頭に並ぶ。
ある文化の伝統では、結婚式で新婚夫婦がカンセケーエの一番上のケーキを持ち上げ、そこにくっついてきたケーキの数が将来恵まれる子供の数を表すとされている[3]。
世界で最も背の高いカンセケーエは、2006年にオスロの生活協同組合(COOP)が自身の100周年を祝って焼いたものである。高さ13.17mで、700kgの生地が用いられた[4][5]。
バリエーション
[編集]結婚式で提供されるものはoverflødighedshornと呼ばれ、コルヌコピアに似た形で、チョコレート、クッキー、その他の小さな菓子が詰められる。ワインやアクアビットの瓶が中央に置かれることもあり、クラッカーや旗等のオーナメントで飾られる。
一口大のものはkransekakestengerと呼ばれ、しばしばクリスマスに準備される。元のケーキと同じように作るが、環状に成形する代わりに、5-8cmの棒状に作られる。その後、白いアイシングで飾ったり、チョコレートにティップして食べる[6]。
ギャラリー
[編集]-
ハートの形に作ったデンマークのカンセケーエ
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ノルウェーの国旗を飾ったカンセケーエ
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ナッツ、果物と伝統的な白いグレーズで飾った小さなカンセケーエ
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マジパンとチョコレートで飾ったoverflødighedshorn
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ジンジャーブレッドで飾ったカンセケーエ
出典
[編集]- ^ a b Narten Høberg, Eva (22 December 2020). “Kransekake” (ノルウェー語). Store Norske Leksikon. 6 April 2021閲覧。
- ^ Skaarup, Bi (21 August 2020). “Kransekage” (デンマーク語). Den Store Danske Encyklopædi. 6 April 2021閲覧。
- ^ a b O'Leary, Margaret Hayford (2010). Culture and Customs of Norway. ABC-Clio. ISBN 9780313362484
- ^ Hillestad, Helene (28 June 2006). “Verdens høyeste kake” (ノルウェー語). NRK 6 April 2021閲覧。
- ^ Sørdal, Kristin (29 June 2006). “Storspist?” (ノルウェー語). Dagbladet 6 April 2021閲覧。
- ^ Ilstad, Kristine (2019年12月18日). “Kransekakestenger”. 2021年5月6日閲覧。