カミカゼ☆エクスプローラー!

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カミカゼ☆エクスプローラー!
ゲーム
ゲームジャンル ADV
対応機種 Windows XP/Vista/7
ゲームエンジン CS2 ver2.6.1.25
発売元 クロシェット
キャラクターデザイン 御敷仁
シナリオ 姫ノ木あく冬雀J・さいろー
メディア DVD-ROM
発売日 2011年5月27日
レイティング 18禁
キャラクター名設定 変更不可
エンディング数 5
セーブファイル数 デフォルト120
※ユーザー追加可能
キャラクターボイス 主人公以外
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト 美少女ゲーム系
ポータル ゲーム

カミカゼ☆エクスプローラー!』(KAMIKAZE☆EXPLORER!)は2011年5月27日クロシェットから発売されたアダルトゲーム。2009年にクロシェットlumieから発売された『スズノネセブン!』と同様、原画は御敷仁が担当した。萌えゲーアワード2011大賞部門銀賞受賞作品[1]

初回限定版が2011年5月27日に発売された後、3ヶ月後の2011年8月26日にパッケージ画像の異なる通常版が発売された。初回限定版はパッケージに5人のヒロイン(姫川風花、祐天寺美汐、速瀬まなみ、沖原琴羽、宇佐美沙織)のイラストが描かれているのに対し、通常版は風花のみが描かれている。

物語[編集]

『カミカゼ☆エクスプローラー!』の舞台は近未来の日本。この世界では地球環境の変化により海面が上昇し、人類の生活圏が狭められ、その一方で若者を中心に「メティス」と呼ばれる超能力に目覚める者が現れている。また、海面上昇による異常気象で物語の季節が秋にもかかわらず真夏並みに暑い。この物語は、メティスの力を研究する学校「澄之江学園」に通う生徒達の日常を綴ったものである。主人公・速瀬慶司はそれまでごく普通の生活をしていたが、汀薫子にメティスの才能を見出され、彼女の推薦で澄之江学園へ途中編入することを決意し、物語が始まる。

登場人物[編集]

メインキャラクター[編集]

速瀬 慶司(はやせ けいじ)
声:なし
主人公。澄之江学園の2年A組の男子生徒。父「壮一」、母「由梨乃」、そして妹の「まなみ」との4人家族。上ヶ瀬市でごく普通の暮らしを送っていたが、汀薫子にメティスの資質を見出され澄之江学園へ途中編入した。当初は自分のメティスを把握していなかったが、編入後まもなく「ジョーカー」の能力に目覚めた。洞察力・分析力が高く、そこからの推察や発想にも優れるが、異性から寄せられる好意については鈍感(しかし、祐天寺 美汐が自分に寄せる想いには気がついていた)。普段から理知的な考え方をしており、危機にあっても冷静さを失わず頭をフル回転させて発想や着想を行えるが、冷淡な性格というわけではなく、情熱はむしろ人一倍あるがそれを知性の制御下に置いている。好奇心が非常に強いが熱し難く、反面冷め難い性格。一度ハマるととことんやりだし熱が冷めても完全に止めることはなく、小学4年生からクラブでやっていた将棋・バスケ・パソコンは今でも続けている[2]。その流れもあって普段からハンドヘルドPCを持ち歩いており、暇があると調べものをしたりしていたので妙なことに詳しかったりもする。そうしてやる事が次々増えていくので、部活動等の他の活動はしていない。一方で分析癖があり、必要のないことでもその場で考え込んでしまったりもする。また、少々シスコンの気が強く、世間一般の兄妹よりは距離が近いことを自他共に認めている。顔は母親似の女顔で、女装しただけで違和感なく堂々と女子寮に出入りでき、おっぱい星人の航平が胸を見ずに一目で惹かれるほど。巨乳好きで、航平と同室になった際に友好の証としてお互いに秘蔵していた巨乳エロ雑誌を交換し合い、深夜まで雑談して親睦を深めた。
澄之江への編入を決めた理由はメティスという超常の存在への純粋な興味からで、メティスについて様々なことを普段から誰よりも良く考えており、「アイギス」の新たな使い方を編み出してまなみの暴走を抑えるなどコピー元の使い手よりも優れた応用方法を編み出すこともある。
美汐に請われてアルゴノートに入部し、その性格と能力から仲間達の中心的な役割を担い、近濠菜緒に次ぐ参謀的な位置に収まっていくことになる。
姫川 風花(ひめかわ ふうか)
声:鮎川ひなた
身長:160cm BWH:92/58/89 血液型:O型 誕生日:9月28日(天秤座)
澄之江学園2年A組の女子生徒。メティス「アイギス」を使用する。慶司が入った2年A組のクラス委員を務めており、席も慶司と隣同士。両親は幼い頃に事故で他界しており、薫子に薦められて澄之江学園に入学するまでは孤児院にいた。日頃から努力を怠らない頑張り屋で、成績も学年で20位以内にはまず入るほどだが、それも日々絶やさない予習復習により維持している(ただし慶司曰く効率は悪い)。メティスの特訓も熱心で、MWI値の測定で学園史上最高値を更新中。
明るく親しみやすい性格で、基本的にはしっかり者だが天然でドジっ子気質でもある。宇佐美沙織からは「ぽわぽわしているようでしっかりしているようで、やっぱりぽわぽわしている」、慶司達にも「天然委員長」「天然ドジっ子委員長」などと言われている。また、「アイギスの防御力は戦車以上」という噂話を聞いた慶司から「タンク姫川」というあだ名をつけられ、その後琴羽からも「核シェルター姫川」とからかわれるなど、度々ネタにされている。なお、幽霊やおばけは苦手。
クラス委員として担任の代わりにクラスをまとめており、航平曰く「なにかあるわけじゃないが、姫川の言うとおりにしないとと思う」。投げっぱなしの担任への不満を口にすることもあるが、生来の真面目さに加えてメティスの訓練でも個人的に世話になっていることもあり、素直に従っている。
本人は無自覚だが慶司へ想いを寄せているような発言や態度が多く見られ、それまでは委員長の仕事があるからと周囲からの部活などの勧誘を断っていたのに、慶司がアルゴノートに入るや否や、その場で後追い入部した。
祐天寺 美汐(ゆうてんじ みしお)
声:青山ゆかり
身長:159cm BWH:89/58/87 血液型:A型 誕生日:7月25日(獅子座)
澄之江学園1年B組の女子生徒。メティス「プロミネンス」を使用する。学園の設立に携わった大企業「祐天寺財閥」の総帥「祐天寺潮」の孫娘で、物語の序盤で学園都市調査研究会、通称アルゴノートを結成した。表向きは傲慢で気位の高い振る舞いをしているが、それは近濠奈緒の指示によるキャラ作り[3]であり、本当は気弱で思いやりが強く、落ち込んで泣きそうになる度に親友であり寮で同室の智に慰めてもらっている。ただしこの通称「お嬢様モード」は美汐の本質と乖離している訳ではなく、判断力・決断力・行動力・責任感などはいずれも当人の資質。怖がりでもあり、風花同様幽霊やおばけが苦手だが、前記のキャラ作りを押し通すために無理に強がっている。
慶司のことを以前から知っており強い想いを寄せているが、慶司は彼女のことを憶えていない[4]
また、他のメインヒロイン達に対しても恋敵である以上に友人として大切に思っている。他のメインヒロイン達にも同様の傾向が見られるが、彼女の場合特にそれが強い。
元来メティス能力が高く、MWI値も1年生の学園記録を更新し、前記録者の風花に迫る程[5]。それ故に暴走を引き起こしやすいため、近濠奈緒が考案した「テンプレート」と呼ばれる方法で能力の発現形態を使い分けて制御している。また、「プロミネンス」が戦闘向きの能力であることから荒事においては主力として前線に立つ場面が多く、風紀委員会特別取締班からも最大戦力として警戒されている。
特技の一つに声帯模写があり、逃げ出した子猫の捜索の依頼を引き受けた際には見事な猫の鳴き真似を披露した。
速瀬 まなみ(はやせ まなみ)
声:ヒマリ
身長:154cm BWH:87/56/88 血液型:B型 誕生日:12月1日(射手座)
澄之江学園1年B組の女子生徒。慶司より1歳下の妹で、兄である慶司と幼馴染みである琴羽からは「まな」の愛称でも呼ばれる。メティス「ペネトレイター」を使用する。自ら望むことに関しては努力を怠らない反面、それ以外のことは無関心になりがちと少々猪突猛進気味だが、明るく元気で愛想も良く、所属集団からはマスコット的存在として扱われる。幼い頃から極度のブラコンで、兄である慶司に対して家族としてのみに留まらず異性としての好意を強く持ち、慶司のことはこの世で一番知っていると自負している。慶司がらみになると途端に目の色を変え、慶司好みの巨乳になろうと小さい頃からの豊乳トレーニングで今のプロポーションにしてしまったり、澄之江に編入することになった兄を想うあまり、朝比奈洋子の著書「30日マスター 脅威のメティス開花術 今日から貴方もメティスパサー!?」による3週間の短期間特訓で本当にメティスを目覚めさせ、慶司を追って2日遅れで編入してしまうほど[6]。兄妹である事を自覚しており、本人はその想いを隠しているつもりだが、前述の判り易い行動や、図星を指されると一人称が「わたし」から「まなみ」になって焦るなどの言動から、慶司を含め誰が見てもバレバレ(但し、慶司はその好意が異性に対するものである事には思い至っていない)。一方、それらの弊害として“障害”と見ると突き崩したくなってしまう[7]という悪癖が身に付いてしまい、少年向けメディア的なネタを口走ったり中二病的言動をすることもある。他方、他者の感情を感覚的に見抜いてしまうほどの優れた洞察力(慶司曰く野生のカン)を持ち、クラスメイトになったその日の内に美汐の性格の本質を見抜き、当人も意識していない風花から慶司への好意にも一目で気付いた。
元来の集中力の高さとペネトレイターの特性からオーバーコンセントレーションを起こしてしまうが、それによって「学園最強の盾」「絶対防御」と謳われる風花の「アイギス」を一瞬ながら初めて貫いた。その威力や他者に受け渡しも可能な特性から、特に物語中盤以降の荒事で美汐と並ぶアルゴノートの「矛」として活躍する。
沖原 琴羽(おきはら ことは)
声:五行なずな
身長:165cm BWH:96/59/92 血液型:AB型 誕生日:6月15日(双子座)
澄之江学園2年A組の女子生徒。慶司の幼馴染であり、風花のルームメイトで親友。メティス「マーメイド」を使用する。強豪校である西森館学園に推薦入学するほど水泳が得意だったが、メティスに目覚めたために澄之江に編入した。相変わらず泳ぐのは好きだが澄之江では水泳部には所属しておらず、帰宅部。アルゴノートには 航平同様「助っ人」として時折情報活動などに協力しており、部室にもよく遊びに来ている。
抜群のプロポーションを持ち、気さくで明快な性格もあり去年の学園祭では「ミス澄之江」に選ばれている(ただし本人曰く、もう一人の優勝候補だった風花が辞退したためらしい)。オシャレも他生徒から教授を乞われる程だが、勉強にはあまり熱心でなく、登校時間がいつも遅刻ギリギリで、授業中に居眠りをしたりもしている。
子供の頃から何かにつけ慶司と張り合っていたことと、現在も水泳を継続しているため身体能力が高く、放たれるキックは股間を蹴り上げられた航平がトラウマになるほどの威力を持つ。
宇佐美 沙織(うさみ さおり)
声:みる[8]
身長:152cm BWH:80/55/85 血液型:B型 誕生日:8月30日(乙女座)
澄之江学園3年A組の女子生徒。メティス「アンブラ」を使用する。風紀委員会の対メティスパサー集団「特別取締班」の班長を務めている。慶司たちより年上だが、小柄な体格で下級生のように見える。本を読むのが趣味で読書クラブにも所属。猫などの可愛い動物が好き。視力が悪く、いつもはコンタクトをしているが、読書や調べ物をする時は眼鏡をかける。
風紀活動に熱心で、かねてより規則違反を重ねる美汐たちを敵視しており何かと突っ掛ってくるが、美汐や奈緒にいいようにあしらわれている。それにも屈さず校則や寮則を厳しく守らせようとするが、明記された規則に抵触しなければあっさり許したりと、何より厳格に規律を優先するなどということはなく、えねにゃん以下猫達も「寮で飼うことは禁止だから」と外で飼うことであっさりスルーしている。また、大事があれば普段敵対しているアルゴノートの面々でもまず第一にその心身を心配するなど、根は優しく思い遣りのある性格で、部下や後輩への面倒見も良いので班員からも慕われている。
風花をとても大事にしており、風花からも慕われているが、このことが慶司やアルゴノートに対する警戒心の一因にもなっている。パニックになると猫語になる癖がある。背と胸の無さがコンプレックス[9]

サブキャラクター[編集]

近濠 菜緒(こんごう なお)
声:桃井穂美
澄之江学園3年A組の女子生徒。美汐の付き人であり、人前では美汐から「にゃお」と呼ばれているが、これは自身の発案による美汐のキャラ作りの一環。沙織とはルームメイト同士で、揃って読書好きな二人の部屋には大量の本がある。沙織と同じく小柄な体格で、胸はいっそ劣るくらいだが、態度は全登場人物中でも指折りに大きい。自らを「悪魔の頭脳」と称する天才少女で、その名に違わぬ頭脳を持つが、普段はもっぱら悪巧みとお嬢様弄りによる美汐の可愛い反応を観察することに使われている。しかし、基本的には美汐や仲間のことを考えて行動しているため、美汐達からは恐れられながらも信頼されている。また、ハッキングについても企業のデータベースなどにあっさり侵入し痕跡を残さない程の腕前。興味がある物事や面白そうなことには積極的に関与しようとし、むしろ面白いことが起きるように裏から誘導することすらある。
料理の腕前は人並み。「レシピさえあればその通りに作るくらいのことはできる」らしく、美汐達も褒めているが、景浦智の体格でちょうど良い造りである寮のキッチンは菜緒の体格では非常に使いづらく、澄之江学園に来てからは料理はしていない模様。
海外で飛び級して博士課程を修了し、既に博士号も取得しているが、それに関連して付けられたとあるふたつ名で呼ばれることを嫌っている。美汐が帰国する際にスカウトされ、美汐の才能に惚れ込んで専属家庭教師兼ボディガードになった。
アルゴノートの活動中は情報分析や後方支援などの名目で他のメンバーと離れ、単独行動をとることが多い。
景浦 智(かげうら とも)
声:かわせあゆむ
澄之江学園1年B組の女子生徒。美汐の付き人であり親友だが、菜緒の指示により人前では美汐から「ぽち」と呼ばれている。美汐とはルームメイト同士で、時々落ち込む彼女のなだめ役でもある。美汐の警護役でもあり、常に日本刀を携帯していて、剣術「景浦流」の達人。その腕前は、非メティスパサーながら並のメティスパサーであれば独力で十分対処でき、銃器を携帯した元傭兵とも正面から互角に渡り合えるほど。加えて背が高くスタイルも良いが、おとなしくかなり控えめな性格な上、世間と殆ど隔絶された環境で修行に励んで来たせいで余り人慣れしておらず、また同年代の同性との接触も殆ど無かった為自分に自信がなく、褒められるのにも弱く照れ屋。慶司の事は、その性格と洞察力の深さから内心恋心を抱いている[10]
生真面目な性格もあり、菜緒の企みに美汐以上に振り回されている。本人は隠しているつもりだが、誰が見ても判る程に大のおばけ嫌いで、おばけのことになると存在から全否定し、驚かされると錯乱して抜刀で切りかかるほど。
料理が得意であり、時折美汐や自分達の弁当を作ってくる。味の方も十分に自慢できるレベルであり、美汐や菜緒のみならず慶司達からも絶賛されている。
朝比奈 洋子(あさひな ようこ)
声:桜川未央
澄之江学園の教師で、慶司たち2年A組の担任にして学園都市調査研究会顧問。美人だが男前な話し方をする。貧乳がコンプレックスでそのことを口にした者には容赦をせず、研究で常に一歩先を行く上に胸の豊かな薫子をライバル視している。しばしば胸のことで口を滑らせる航平には毎度強烈な制裁を加えているが、そんな彼のことを気に入っている節もある。
教師だが生徒専用のはずの女子寮で暮らしている。良く言えば熱心で些事を気にせず生徒を信頼する、悪く言えば大雑把で適当かつ生徒に頼りすぎな先生。真面目で一途な姫川風花とは入学当初から良悪両面で噛み合ってしまい、クラス委員としての彼女には大いに世話になりながらメティスの訓練では良い師弟関係を育み、その急成長に大きく貢献している。メティスの分野では多少は知られた研究者で、自著も出版。その一つである「30日マスター 脅威のメティス開花術 今日から貴方もメティスパサー!?」[11]を読んでメティスに目覚めたまなみとも師弟関係を結ぶ。大の酒好きで、「生徒たちの監視のため」という名目で住み着いている常若寮の自室には大量のビールが貯蔵されており、ヤケ呑みして騒ぎを起こす度に薫子に注意されている。近濠菜緒とは旧知で、気が合う部分も多いらしく彼女が学園に来てからは公私に渡り交流がある。
汀 薫子(みぎわ かおるこ)
声:韮井叶
澄之江学園に出資している警備会社CSCの職員で、常識的な性格の落ち着いた女性。CSC本部からの出向で、澄之江学園へ学生をスカウトしたり、時折講師をしたりしている[12]。慶司とまなみ、一年前には琴羽のメティス能力を見出し、澄之江にスカウトした。洋子とは古くからの知り合いで、彼女とは逆に登場人物中では屈指の豊満な胸の持ち主。研究者でもあり、常に一歩先んじているため、洋子からは一方的にライバル視されている。海面上昇当時の世情を体感しているため、地震が苦手。メティスの波動を「視」ることができるメティス「ディスカヴァリー」の使い手でもある。過去に渡米した際、近濠菜緒と知り合っている。[13]
浜北 航平(はまきた こうへい)
声:遊坂ヒロト
澄之江学園2年A組の男子生徒。慶司のクラスメイトであり、男子寮でのルームメイト。メティスの力は持っていない一般人。部活には入っていないが、球技を中心にスポーツが得意で、様々な運動部に助っ人として参加している。オープンな性格の持ち主で、転校初日の慶司を「心の友」とすぐに打ち解けるほど。慶司がアルゴノートに入部した時もノリで「助っ人」として名乗りを上げ、時々ではあるが調査活動などに協力している。大きなおっぱいに過剰な思い入れがあり、慶司曰く「おっぱい紳士」。汀薫子に憧れている。
おちゃらけた態度が基本だが根は真面目でスポーツ万能、顔も悪くはないと黙っていれば結構モテるはずなのに、女子の前でも堂々と妄想を含めたエロ発言をしたり、真面目な雰囲気を長く続けられないために全くモテない残念な人。そのノリと思い入れから朝比奈洋子の胸についても度々口に出し、その都度折檻を受けている。また、琴羽に冗談でセクハラの振りをしようとして股間を蹴り上げられ、しばらくの間不能状態に陥ったことがトラウマとなり、以来身体が拒絶反応を示し2m以内に近づくことができない。本人曰く「沖原は鬼門」。ただし、慶司をからかう時には二人でタッグを組む場面も多く、友人として決して仲が悪いわけではない。
メティスパサーではないがメティスという存在に強い興味を持ち、澄之江学園には一般受験で入学した。メティスパサーに対して好意的で、部活(スポーツ)の中でのメティス使用にも寛容な澄之江学園でその「なんでもあり」感を楽しんでいる節があるが、入学当初は相手のメティス使用に対し「こんなの試合にならない」と問題を起こしたことがあると風花から語られている。父親は機械関係の職に就いており、その影響で機械の扱いには意外と詳しい(本人曰く「技術家庭は男の浪漫が詰まった教科書」)。
海老名 孝義(えびな たかよし)
声:宅和龍二
澄之江学園3年の男子生徒。バスケ部に所属する現役選手で、航平曰く「白戸三平の漫画に出てくる敵方の忍者みたいな雰囲気」。喧嘩っ早く粗野な部分があり、実際に暴力沙汰も起こしているため風紀委員にマークされている。海老名先輩を略して「エビセン」と影で呼ばれることもあるが、本人の前で口にするものは居ない。メティス「パペット・イン・ザ・ミラー」を使う。
江坂とは喧嘩相手としてライバル関係であり、本編への初登場時も彼とのメティスを使った喧嘩の真っ最中であった。江坂のことはいずれ決着をつけるべき相手と考えてはいるが飽くまで喧嘩相手としてであり、彼の境遇に理解を示したり、事件に巻き込まれた可能性を聞かされればその身を案じる素振りも見せる。ゲームの展開によっては「物質D」によって暴走する彼と対峙することになる。
江坂 卓(えさか すぐる)
澄之江学園3年の男子生徒で、海老名の喧嘩相手。暴力的な言動が目立ち、己の能力を過信している上に使用を躊躇わないため、同じく風紀委員に目を付けられている。学園に入学する前は地域でも有名な野球少年だったが、粗暴な性格だったため当時から周囲に怖れられていた。相手チームの応援団20名ほどと乱闘になった際にメティスを使って全員を入院させてしまい、野球部を追われて澄之江へやってくることになったらしいが、その乱闘の詳しい経緯は不明。学園入学時に野球部へ誘いがあったが一匹狼を気取ってか断っている。とは言え、喧嘩に無関係な一般女子を巻き込むことを良しとしないなど最低限の常識は持ち合わせており、航平にも「ああ見えて侠気がある」と評されている。メティス「ダビデ・ストーン」を使う。
速瀬 壮一(はやせ そういち)
声:紫陽花
慶司とまなみの父親。二人を大切に想っているが、特に娘のまなみが可愛く甘やかす時もある。夫婦仲は非常に良好。良好すぎて慶司やまなみに呆れられることも。
まなみの慶司への気持ちに気づいて微笑ましく見守っていたが、未だに変わっていないことには少し驚いている。
速瀬 由梨乃(はやせ ゆりの)
声:佐藤千幸
慶司とまなみの母親。明るく元気ながら穏やかな性格で、兄妹の良き理解者でもある。
壮一と同じくまなみの気持ちには気づいて、壮一と共に微笑ましく見守っていたが、相応の年齢となった今でも変わらないことには少し驚いている。
黒瀧 信秀(くろたき のぶひで)
声:水上司郎
澄之江学園と契約している警備会社「CSC」に務める中年の男性。メティスの実技訓練での機材のインストラクターをしているが、その実CSCメティス事業部主任でCSC澄之江学園都市事業所所長。人当たりのいい性格で、メティスパサーの助けが出来ることに情熱を持っている。CSCに勤める以前は海外での傭兵経験もあり、また教官として務めていた時期には「鬼教官」として名を馳せるなど、異例にして多彩な経歴の持ち主。CSCに勤める際に引退し、CSC内でもカリスマ性を発揮して代表取締役にまでなったが、派閥抗争の際に自ら身を引き、ベンチャー的な扱いだったメティス事業のトップに収まったという経緯がある。澄之江学園都市には計画の初期段階から関わり、学園理事の権限も持っている。
本社からの出向である薫子とは微妙に折り合いが悪い。
柿崎 潤(かきざき じゅん)
声:永倉仁八
澄之江学園2年生で風紀委員「特別取締り班」班員。血気盛んな性格の持ち主でアルゴノートに対しても対立意識をむき出しにしている。メティス「アイリス」を使う。
甘粕 湘也(あまかす しょうや)
声:柏ひろし
澄之江学園3年生で風紀委員「特別取締り班」副班長。冷静沈着な性格の持ち主で陸上部と掛け持ちしている。メティス「レモラス・サッカー」を使う。その冷静さと人当たりの良い性格から去年の風紀委員長選挙では最有力候補だったが、結果的には現在の立場となっており、本人は少なくとも表面上それに不満をもっている様子は見られない。
淡島 エリ(あわしま えり)
声:まきいづみ
かつて澄之江学園に在籍していた生徒だったが、一年前に自主退学しその後の消息は不明。イギリスからの帰国子女(それ以前はペンシルベニアに住んでいた)で、美汐がイギリスにホームステイしていた時に知り合って親友となり、沙織とも去年までルームメイトで親友だった。明るく前向きで活発な読書家で、奔放なところもあり規則などに縛られないタイプ。メティス「ルミエール」を使う。
氷室 浩美(ひむろ ひろみ)
数ヶ月前に自主退学し、その後行方不明になった澄之江学園二年生。元々臆病な性格で、メティスを持ったことで学校、友人、両親からすら疎まれ厄介払いも同然に学園に放り込まれたため人間不信に陥り、対人恐怖症になったため在学中はずっと寮に引きこもっていた。メティス「タッチパネル」を使う。
ドクター・ダイヤモンド
かつてメティス研究の分野で活躍した天才科学者の二つ名。初めは「リトル・ダイヤモンド」という蔑称で呼ばれていたが、そう呼んだ連中を見返そうと研究に没頭した結果「ドクター・ダイヤモンド」の敬称で呼ばれるようになった。しかしメティス強化を探求し過ぎた結果「物質D」と呼ばれる薬物を生み出してしまい、その非人道的な成果から後悔と共に全ての研究資料を破棄・封印して姿を消した。
風紀委員長
澄之江学園学園生徒会風紀委員長。姓名不詳で、劇中にも声のみの登場。温厚でマイペースな性格の持ち主で、役職はそれなりにこなしているが、時々スーパーのタイムサービスなどで早々と帰ることがあるなど真面目さには欠ける面もある。他方、美汐をはじめとするアルゴノートの面々に目くじら立てて過激な言動をする沙織をなだめるなど、突っ走りがちな沙織のストッパーとしては周囲から頼りにされている。その裏で、去年の委員長選出の際には学園理事の推薦を受けることで甘粕を押し退けて委員長になったとか、卒業後はCSCへの就職が決まっているなど良くない噂もある。
えねにゃん
アルゴノートの最初の依頼(猫探し)によって保護されたものの人違いならぬ「猫違い」で、行き場に困った末沙織に預け(押し付け)られた猫。
沙織が名前を考えていた際に菜緒は沙織をからかうために「ケイジ」と名づけようとした[14]
実は行方不明になったミーアの仔。
名前の由来はギリシア語で9を表す「エネア」から。
ミーア
淡島エリが飼っていた黒猫で、彼女が失踪する際に連れ出したため表向きその消息は不明。その後彼女の元で亡くなっており、その子供である虎縞の仔猫が彼女の手元を離れ行方不明になっている。
名前はギリシア語で1を意味するが、命名したエリ曰く「みーちゃん(美汐)」から貰ったとのこと。
ミーア二代目
沙織ルートのエピローグでえねにゃんとじゃれあっていた、正体不明でミーアにそっくりな黒猫[15]
酒井(さかい)
澄之江学園1年B組を受け持つ女教師で、美汐・智・まなみの担任教師。世界史を担当している。
河合(かわい)
澄之江学園で数学を担当する男性教師。
落合(おちあい)
澄之江学園で一年生を中心に担当している女性の英語教師。同僚の入江という男性教師に熱烈なアプローチを受けているらしい。
沼田(ぬまた)
声:谷中麻衣
1年D組在籍の女子生徒。アルゴノートの最初の依頼者で子猫の捜索を依頼した。結局子猫は沼田の下に帰ってきていたが、一生懸命になって探してくれたことに感謝し、この件を周囲に話したことからアルゴノートへの信頼が高まり、様々な依頼が舞い込むようになった。
馬淵(まぶち)
声:立花あおい
2年A組の女生徒。元々風花達と仲が良く、深谷と一緒に主人公グループと軽妙なやりとりを交わすことも多い。
深谷(ふかや)
2年A組の女生徒。元々風花達と仲が良く、馬淵と一緒に主人公グループと軽妙なやりとりを交わすことも多い。
池田(いけだ)
澄之江学園の男子生徒で航平の友人。サッカー部に所属しており、試合の助っ人として航平を頼ることが多い。
江梨香(えりか)
美汐ルートに登場する、小学校低学年くらいと思われる少女。苗字不明。
小早川 恵子(こばやかわ けいこ)
速瀬慶司の女装形態。慶司は全力で拒否したが、女性陣の圧倒的賛成により女装を強制執行された。やるとなった以上はと本人も本気で演技した結果、元来巨乳好きの航平ですら一目惚れし、女子寮そのものだけでなく、大浴場の脱衣所に突入してもまなみ以外には気付かれなかったくらい完璧になった。
祐天寺 潮(ゆうてんじ うしお)
名前のみの登場。
美汐の祖父で、祐天寺グループ総帥にして澄之江学園の創設者。器の大きい良識人[16]で、美汐を大切に思っている。

用語[編集]

地名・施設・団体等[編集]

上ヶ瀬市(かみがせし)
慶司達が住んでいる町で、海に面している。複合学園都市で、学園がある一帯の正式名称は「上ヶ瀬市澄之江学園都市町」。元々は水没した都市の上に埋め立てて作った町で、海岸に行くと水没した高層ビル群などを眺めることができる。昨今の異常気象や海面上昇などを鑑み、津波などの災害に備えた最新の設備を擁している。不思議な風が吹くという言い伝えがあり、13世紀元寇の時にも風が吹いて元の軍勢を退けたことから語源は「神風(かみかぜ)」とされている。[17]
澄之江学園(すみのえがくえん)
上ヶ瀬市に位置する学園。メティスパサーの健全な育成を目的としているが、数でいえばメティスの無い者の方が圧倒的に多い(1クラス中にメティスパサーは数人程度)。また澄之江学園都市は世界でも最先端のメティス研究機関であり、学園そのものがメティスパサーの研究施設という側面も有する[18]
メティスのない者でも入学できるが、中途編入は基本的に受け付けていない。ただし、メティスの資質に目覚め、学園からスカウトされた場合は特例として編入を受け入れている。全寮制で、生徒達は同性・同学年の2人1組でペアをつくり、同じ部屋で暮らしている。速瀬慶司と浜北航平、姫川風花と沖原琴羽、祐天寺美汐と景浦智、宇佐美沙織と近濠菜緒はそれぞれルームメイト同士である。速瀬まなみにはルームメイトはおらず、1人で部屋を使っている。
常若寮(とこわかりょう)
風花たちが住んでいる女子寮。設備は凪波寮よりも大幅に豪華で部屋も広い。男子学生が訪れるのは原則として禁止されており、立ち入るには事前に許可を得た上で教師等の同伴が必要とされる。
凪波寮(なぎなみりょう)
慶司たちが住んでいる男子寮。常若寮に比べなければ十分な設備[19]。女子学生が訪れるのは常若寮同様禁止されている…と思いきや、実は家族や学園関係者であれば自由に立ち入れる。
CSC
澄之江学園と契約している大手警備会社。他所に比べるとメティスパサーを多く雇用(全警備員の2割弱)していることでも知られている一方で、メティスパサーの軍隊を作ろうとしているなど、黒い噂も囁かれている。近年はメティスの研究・機材開発も行っており、メティスの実技訓練などで新機材のインストラクターも受け持っている。澄之江学園都市にある事業所はかなり大規模で、メティス事業の拠点ともなっていて独自のメティス関連研究施設も有している。
アルゴノート(Argonaut)
祐天寺美汐が結成した団体。学園内で起こる様々な問題や事件を依頼を受けて解決することを目的とした探偵クラブのような存在[20]。形式上は「学園都市調査研究会」という名のクラブ活動ということになっており、朝比奈洋子が顧問を務める[21]。沙織からは「祐天寺機関」と呼ばれる。メンバーは美汐、菜緒、智、慶司、風花、まなみの6人。琴羽と航平も外部協力員として時々調査活動などに協力している。アルゴノートという名称はギリシャ神話に登場するアルゴー船の乗組員達のことである。最初の内は慶司の教室に集まって活動していたが、後に部として正式認可されてからは部室を獲得し、作戦司令室として利用している[22]
特別取締り班
学園内でのメティスパサーによる事件などを取り扱うとして学園委員会・風紀委員内で設けている「メティス対策班」。班員は計9名[23]で、班長は宇佐美沙織、副班長は甘粕湘也。主にメティスパサーによる事件を鎮圧することを目的としている他、学園内の事故・事件などを調査している。専用の制服があり、対メティス用としてそれなりの防御力があるが、見ようによってはナチス親衛隊の軍服にも見える。
祐天寺財閥
世界的に有名な財閥で、現総帥は美汐の祖父であり澄之江学園の創設者でもある祐天寺潮。軍隊なみに訓練され最新鋭の装備を持った私設警備隊「祐天寺SP」を擁しており、上ヶ瀬市自体にも強い影響力を持っている。
ラウンジ・ヴィルフランシュ(Lounge Villefranche)
澄之江学園の付近にあるオープンカフェ。琴羽のお気に入りのお店でもある。味は知人にオススメできるほどだが、学生が頻繁に通うには厳しい価格がネック。ちなみに「Villefranche」は実在するフランスの地名。
上ヶ瀬ウィンディランド
上ヶ瀬市にある大型遊園地。半世紀以上の歴史を持つが、こまめな改装で今でも人気は高い。目玉の大観覧車の名称は「ウィンディ・フラワー」。また、最寄りにあったホテルを改装して作った「鮮血!地獄の旅館」はお化け屋敷としては世界最大規模を誇り、内部で迷えば数時間以上出られないこともあるらしい。
パンドラ
祐天寺財閥所有の通信衛星。祐天寺財閥の重要データのバックアップの保存に使われる他、旧式ながら64台の超伝導コンピューターを内蔵しており、非常に高い情報処理能力を持つため、情報封鎖やハッキングに利用すれば並ならぬ効果を期待できる。その重要性から、使用の際には祐天寺一族の承認が必要。
シーシュポス
CSC所有の通信阻害装置で、正式名称は「疑似統合情報管理システム」。その名の通り、統合的な情報管理を擬似的に行うことで一定範囲内の情報通信を完全に掌握し操作する、いわゆるハッキングシステム。本作の一部シナリオである集団に悪用され、電話や無線機等有線・無線を問わず上ヶ瀬市全域と外部とのあらゆる通信を遮断、ネットワーク・ニュース等に巧妙に擬装した偽情報を流すなどして、一帯を気付かれないままに情報封鎖して混乱に陥れた。
これも名前の由来はギリシャ神話であり、「シーシュポスの岩」とは果てしない徒労を意味する。

メティス関係[編集]

メティス(Metis)
本作品に登場する超能力。保有者が急激に増えたことで認知され、科学的にも存在が証明された。ある程度の知識の蓄積が成されているが、増えたといっても500人に1人程度で、積極的に集めている澄之江学園でもクラスに2,3人程度であり、研究は盛んだが未解明の部分は多い。基本的に1人に1つの能力が発現し、それは本人の欲求が現れたものだといわれる。
名前の由来はギリシャ神話に登場する知恵の神メティス。個人の持つメティスの名をメティスネーム、メティスを使う能力者のことをメティスパサーと呼ぶ。地球環境の変化により海面が上昇した頃から能力者の増加が顕著になったことから、学会では「人類が環境に適応し『進化』しようとしている」という仮説が立てられている。
メティスは確かに優れた能力だが、それを扱える点を除けばメティスパサーも普通の人間であり、一般的には両者は同等の存在とされている。しかし、その能力は非メティスパサーには決して届かないものであるため、メティスパサーに対して憧れを持ったり普通に接する非メティスパサーが居る反面、畏怖・忌避する者も少なくはない。このため、社会的に差別まではされずとも微妙な扱いを受けることも多く、両者がほぼ問題なく混在している澄之江学園のような場所は国際的にも希少である。
メティスネーム
メティスに付けられている名。元来メティスパサーは潜在的にメティスネームを覚えており、潜在意識の中でネームを探し当てて認識し、発言することにより初めて自らのメティスを思いのままに扱うことができる。能力に即さない名前を適当に付けたりネームを見つけきれないままだとメティスに雑念(ノイズ)が入り本来の能力が発揮できないことから、メティスネームを発見・認識することがメティスパサーとしての最初の一歩と言われている。
テンプレート
メティスの中でも決まった使い方をするものに付ける「メティスネーム」とは別の名前、またはその用法のこと。メティス使用にあたって、名称と用法を関連付けて意識しておくことで精神集中とイメージの構築を補助することができ、これにより能力の安定・強化、制御負荷の軽減などを期待できる。「アイギス」の「ゴルゴネイオン」や「プロミネンス」の「ファイア・アコーディオン・プリーツ」等がこれにあたる。比較的高度な技術であり、澄之江学園では3年時に教わるとされている。
MWI値
メティスの強さに関わる数値。Metis Wave Intensity(メティス波強度)の略で、メティスパサー特有の脳波=メティス波の強度を表す。この値が高い人間は何らかのメティスが使えるとされる[24]。但し、測定の技術や機器のみならずメティス研究そのものが発展途上なため、現状ではあくまで指標でしかなく、数値がそのままメティスやメティスパサーの優劣を決めるものではない。
オーバーコンセントレーション
over concentration、略してO.C.とも。直訳すれば「過剰集中」で、その名の通りメティスパサーが能力を集中させ過ぎることで一種の暴走状態となり、メティスを使うことのみに意識が持っていかれ制御不能となること、またはその状態。雑念を生じさせにくい子供や訓練によって高い集中力を得た者が希に起こすと言われている。全精神を集中させることになるためメティス能力そのものは高まるが、意識が自身のメティスのみに集中するため周囲や自身に何が起きようと関知できなくなり、当人が限界を超えるか周囲が強制的に介入する以外に止める手立てが無くなる。しかし、いずれの場合も当人の肉体や精神に大きな負荷を強いる可能性が高く、深刻なダメージを残してしまうことが多い[25]
覚知
メティスパサーが自身のメティスそのものや外部からのメティスへの影響を感知する、能力者特有の感覚のこと。例えば風花とまなみの最初の対決では、「ペネトレイター」が「アイギス」に干渉した際、風花はそれを「アイギスの震動」として感じ取っていた。
覚知範囲
覚知が得られる範囲のことで、広さや形状は能力や個人毎に異なる。能力の特性により自然と限定される部分が大きいが、個人の努力等によっても変化する。自身のメティスの影響を知覚できる範囲とは即ちメティスパサーが自身のメティスを発生させられる範囲でもあり、後者の意味のみで用いられることも多い。風花は3m程度の球状、美汐は視界内で距離感が掴める範囲、琴羽なら自身の身体と接触している部分、まなみなら手に触れているもの(鉛筆など)となる[26]
排他的覚知範囲
展開されたメティスの中で、他のメティスによる干渉を排他(無効化)する特殊な空間範囲のこと。一部のメティスでのみその存在が確認されており、非常に珍しい特性である。通常のメティスではこの排他的覚知範囲の内側へは干渉できないため、例えば視線が通っていれば発動できる「プロミネンス」の炎もその範囲内には発生させることができず、メティスで形成されるイドロイドなどは範囲に入った瞬間消滅する。しかし、範囲外でメティスによって発生した物理現象は無効化できない。また、同じ排他的覚知範囲を持つもの同士がぶつかった場合、より強い方(≒MWI値の高い方)が弱い方へ干渉する。劇中に登場するメティスで排他的覚知範囲を持っているのは「アイギス」と「ペネトレイター」のふたつのみで、「アイギス」はその展開範囲全て、「ペネトレイター」は先端部分のみに集中している。
排他的覚知範囲内に取り込まれたメティスパサーは、範囲外で発動しているメティスの維持は可能なものの、新たにメティスを発動することはできないようだ[27]
イドロイド(Idroid)
メティスによって生み出される疑似生命体の総称。自我を表すイドと、ロボットの俗語であるドロイドの合成語。
宇佐美沙織の「アンブラ」によるイドロイドは、黒いウサギの姿で全部で7体あり、それぞれ「ディーオ」、「トリス」、「テセラ」、「ペンデ」、「エクシィ」、「エプタ」、「オクトー」という名である。
第二段階(セカンド)
MWI値が一定以上の数値になると発現すると言われているメティス。本来のメティスの発展とも別次元とも言われるが、いずれにしてもその規模は桁が違うと言われている。学会では「進化の壁を越えた、さらに先にある進化」と言われているが、実例の報告がないことから未証明の推論として扱われている。このため、通常のメティスも一般には第一段階(ファースト)等と呼ばれることはない。
メティス・ビーイング
人類はいずれ高度なメティスを持つようになり、人類の進化がさらに進めば肉体という概念を捨て、メティス波のみの存在として進化する」と過去に学会で論文として発表された進化論の中で語られた存在。精神がどの場所にでも存在できることからそれは「複所同時存在(プルリプレゼンス)」または「偏在(オムニプレゼンス)」、すなわち「神」に等しき存在になるとも言われている。
物質D(マテリアル・ディー)
ドクター・ダイアモンドが開発した、投与するとMWI値を一時的に跳ね上げることができる物質で、その名は開発者の通称にちなんで付けられた。メティス波を発する脳の部位を選択的に破壊し、人体の復元力による超回復を強制的に促すことでMWI値を上昇させる。しかし脳への負担が尋常ではなく、多くの場合副作用として知覚や精神に何らかの異常を来し、感情の制御が困難になったり、性格が一変したり人格が破綻したりし、最悪廃人になる恐れもある著しく非人道的で危険な薬物。
投与されたメティスパサーのMWI値が急激に跳ね上がることで、本来所持しているメティスとは別の変質したメティスを発現する場合がある。
なお、資質の無い一般人に投与してもメティスが目覚めた例は無く、副作用のみが残る[28]
この悪魔の薬は、生み出したことを後悔したドクター・ダイヤモンドが全ての研究資料を破棄・封印し自らも消息を絶ったことでこの世から抹殺されたと思われたが・・・。
MWC・MWキャンセラー
Metis Wave cancelling の略で、メティス波と同一の波長を発生させてノイズキャンセラの原理でメティス波を相殺・無効にする装置。実技室の内壁にも設置されている。ただし現在の技術では発生前のメティス波しか打ち消せず、発生したメティスは打ち消せない。
クレイドル
「ゆりかご」の名のとおり、メティス波を安定させる時に使う睡眠カプセル。
ファレッド(FOREHEAD)
上述のクレイドルの発展系とも呼べる装置。名称はギリシア神話におけるメティスとゼウスの物語から、ゼウスの「おでこ」にちなむ。前述のクレイドルに類似した形状で、カプセルはMWキャンセリング素材を使用、内部には「物質D」など薬液注入用のマニピュレーターを備えており、カプセル内の酸素濃度の調節や睡眠ガスの注入も可能。MWCの影響で中にメティスパサーが居ても外部からメティス波を感知することは難しく、近濠 菜緒曰く「メティスパサーの棺桶」。

メティス能力[編集]

ジョーカー(Joker)
速瀬慶司のメティス。
メティスパサーの身体、もしくはイドロイドや「アイギス」の盾などメティスの効果そのものに一定時間(0.5~1秒未満程度)触れることで相手の能力をコピーし、一度だけ自分で使えるようにする特殊なメティス[29]。コピーできるメティスは一つで、コピーの取得は意志に因らず自動的に行われ、ひとつのコピーを得た状態で他のメティスをコピーしたり、同一メティスのコピーを複数ストックしたりすることはできない(コピー元に触れ続けている場合は、最前のコピーが失われてもすぐに次を自動的にコピーするため連続使用も可能)。また、使用する以外に睡眠などによる一定時間以上の意識喪失によってもコピーしたメティスは失われる。
メティス波の特性もそのままコピーされ[30]、「それがどういうものか」という能力の本質的な指向や目的もコピーした際に理解できるため、初見の能力でもある程度使いこなし、元の所持者が考えもしなかった用法での使用も可能。熟練したメティスパサーの強力な能力も練習なしで使えるが、あくまで「使える」だけであり、テンプレートも含めてコントロールするための技術は使用者に依存する[31]。また、メティスネームや能力の概要を知らなければ上手く扱えないこともある[32]。メティスに対する慶司の強い好奇心と知識欲が生んだ「メティスを理解するためのメティス」と言える。
本質的には「メティスをコピーする」だけの能力だが、コピーできるメティスの種類に事実上制約はなく、非常に強力なメティス。
また、その特性上「ジョーカー」でコピーしたメティスでオーバーコンセントレーションを起こすことは無い[33]
名前の由来は、汎用性が高く強力な一方で弱点も複数あり、その存在や特性を知られる事そのものが能力の価値や意味を大きく左右する、文字通り「切り札」である事から。
アイギス(Aigis)
姫川風花のメティス。空気を圧縮することで目に見えない強固な壁を作り出し、どんな攻撃からも身を守る。戦車砲すら防ぐといわれる程の高い物理的防御力を持つ上、壁の内側には排他的覚知範囲が展開されており、メティスによる干渉も遮断されることから「絶対防御」の異名を持つ。覚知範囲は周囲3m程度の球状。
但し文字通りの無敵ではなく、「ペネトレイター」のように排他的覚知範囲を持つ能力との衝突時の防御能力は双方のMWI値に依存[34]し、また透明なため、発動していても人の目には見えない[35]反面、空圧の壁が意味をなさない可視光線や電撃などに対しては基本的に無力。しかし、正面から受け止めずにベクトルを変えて受け流したり、高圧縮した空気の楯を制御することで光を屈折させるなど用法による対処も可能であり、それ以外にも足場にしたり水中での空気確保の傘にしたりと、使い方次第で様々な状況に柔軟に対処し得る、非常に汎用性の高い能力でもある[36]
名前の由来は、ギリシャ神話において主神ゼウスから娘女神アテーナーに与えられた防具アイギスから。
ゴルゴネイオン
「アイギス」のテンプレートで発案・命名は共に慶司。対象を取り巻くように「アイギス」を発生させて空気の壁で束縛し、同時に展開される排他的覚知範囲で束縛した対象のメティスをも封じ込める。
名前の由来は、アテーナーアイギスに取り付けられたゴルゴンの首から。
アイギスパンチ(アイギスの刑)
正確にはテンプレートではなく、慶司が考案した「アイギス」の攻撃的な使用方法の1つ。極小の「アイギス」を纏わせたパンチのインパクト時に「アイギス」の範囲を瞬間的に最大まで広げ、相手を吹き飛ばす。急激な制御を行うせいか使用後は酷く疲労し、「アイギス」の維持ができなくなる模様。このため、一度切らすと再使用できない慶司にとっては最後の手段。また、この使用方法は風花に教えておらず、劇中では慶司のみが使用。
プロミネンス(Prominence)
祐天寺美汐のメティス。炎を発生させ、自在に操る。「ジョーカー」で情報を得た慶司曰く「本気で能力をフル活用すれば町一つ焼き尽くせる」ほどの、他の追随を許さないエネルギー量を誇る強力なメティスであり、覚知範囲も「視界内で距離感が掴める範囲」という桁違いの広さを持つ。発生した炎は見た目通りの物理現象で「酸素」を消費する為、閉鎖された空間などで使用すると酸素不足になり、場合によってはバックドラフトを引き起こす危険性もある。理論上最高温度は無限で、鉄塊すら溶融できる。また劇中では応用として、相手の周辺に「プロミネンス」を発動し、酸素を急激に消費することにより酸欠状態に追い込んで相手を傷付けず昏倒させるといった使い方も見せた[37]
内向的で引っ込み思案な自分自身を突き動かし、また他者を惹き付ける程の光と熱を発する、美汐の内にある強く激しい情熱を表すかのようなメティス。
名前の由来は太陽が吐き出す炎であるプロミネンスから。
「プロミネンス」は強力なメティスであるが故に制御が難しいため、菜緒はテンプレートを美汐に習得させることでコントロールを学ばせた。
ファイア・アコーディオン・プリーツ
意味は「スカートのプリーツみたいな炎のヒラヒラ」。幅3メートルほどの炎のカーテンを生み出す。
キャンドルライト
指先サイズの小さい炎を作り出す。周囲を照らす時などに使用。コピーした慶司曰く、「小さく」「維持する」のは結構難しいらしい。
ファイア・バング
指定した地点を爆破させるテンプレート。持続させる必要がないためテンプレートとしては一番簡単なもの。
ヒート・レイ・スティンガー
指定した地点に熱量を集中し、対象物を溶融させる。全力を出せば鋼鉄をも融解させることも可能。断面は当然その熱気を残すため、使用中だけでなく事後にも注意が必要。
ペネトレイター(Penetrator)
速瀬まなみのメティス。手に持った鉛筆などの棒状の物体を硬化させ、先端部分に高い貫通力を付与する。能力の集中度に比例して硬度・貫通力が増し、分厚い鉄板ですら押し当てるだけで容易く貫通するが、付与する対象物の大きさに比例して高い集中力と時間を要する。また、定規などの板状の物質の角に力を集中することにより、刃として使用することもできる。使用者が手放してからの効果持続時間は30秒程度で、その間ならメティスパサー・非メティスパサーを問わず他人でも使用でき、狙って投げれば「あらゆる障害を貫通する」効果により、例え走っている車のタイヤであろうとも的に必中する。メティスと同時に排他的覚知範囲を先端に集中展開するため、他のメティスやイドロイド、場合によっては「アイギス」すら貫き通すことができる[38]
諦めようにも諦めきれないただ一つの想いを、あらゆる障害を貫き通して叶えたいと願う心が具現化したかのような、まなみの意志そのものとも言えるメティス。
名前の由来は「貫く」の英訳「Penetrate」の名詞形「Penetrator」から「貫く者」の意。
まなみパワー注入
メティスネームを得ていない段階での「ペネトレイター」の仮の名前。鉛筆を固くすることしか出来ない[39]
「正しいメティスネームでなければ本来の能力が発揮できない」という事象の、劇中における最も判りやすい事例。
マーメイド(Mermaid)
沖原琴羽のメティス。水中呼吸を可能とし、体温を調整し、水圧を軽減するなどして水の中で自在に活動できるようになる。メティスが発動し続ける限り深海だろうと装備なしで潜行可能。また、身体に触れている水流を操作することもでき、手足を動かさずに水中を自由自在に移動できる。これを応用して陸上でも身体に付着した「液体」を弾き落としたり、髪や肌の水分を保持したりすることも可能。水中では他を寄せ付けない能力だが、陸上ではあまり役に立たないメティス[40]
また、「マーメイド」の使用者同士であれば水中での会話も可能[41]である。
「誰よりも早く、自由に泳ぎたい」という思いから発現したメティス[42]
名前の由来はマーメイド(人魚)から。
アンブラ(Umbra)
宇佐美沙織のメティス。影を自在に操るメティスで、イドロイドと呼ばれる疑似生命体を出現させ、使い魔の様に使役できる。覚知範囲は100m程で、一旦命令すれば視界外でもその命令を遂行する。一体毎に異なる命令を下したり再命令も可能だが、その際には目に見える範囲で言葉で指示する必要がある。イドロイドの使役自体はメティスパサーとして珍しくないが、ここまで使いこなすのはかなりのもので、学園内では並ぶ者が無い程。ただし、イドロイドとして実体化しても実質的に「影」でしかなく、複数の光源で囲んでしまえば消えてしまうという弱点があり、「プロミネンス」の「ファイア・アコーディオン・プリーツ」などで囲まれれば容易く消滅する。
「アンブラ」は影を媒介としてイドロイドを構成することのできる能力ではあるが、「ジョーカー」で能力をコピーした慶司には当初はコントロール技術の問題からイドロイドの構築は難しく、煙状に拡散した状態でしか発動できずにいたためもっぱら煙幕として使用していた。
沙織はイドロイドを扱うにあたり個別に名前を付けており[43]、「ディーオ」、「トリス」、「テセラ」、「ペンデ」、「エクシィ」、「エプタ」、「オクトー」の最大7体となっているが、毎回最大数を呼び出すことができるわけではない[44][45]
umbraとはラテン語で影の意味だが、天文用語で太陽黒点の暗黒部なども意味する。
沙織が用いる「~の刑」という名称のテンプレートは劇中に数多く登場するが、これらは正確には「イドロイドへの命令」のテンプレートであり、元々は風紀委員会に代々伝わる刑罰である。
急に目隠しされて振り返ったら誰もいないの刑[46]
急に目隠しされて気づいたら何も覚えていない刑[47]
ジュースを買っていたら自販機の下から足首をつかまれる刑」[48]
口の中に影が忍び込んでぬったりとする刑[49]
あなたの手にしているそれはあなたから養分を吸い取ってだんだんと重くなっていく刑[50]
アナタの知らないサスペンションの刑[51]
マウントフジ・ネイチャーツアーの刑[52]
エベレスト・アルティメットツアーの刑[53]
満漢全席の刑[54]
お尻おさるさんの刑[55]
男の子専用10まんボルトの刑[56]
すぐに眠くなるの刑[57]
実は首筋って敏感すぎるの刑[58]
君が泣くまでこちょこちょをやめないの刑[59]
一方、これら「イドロイドへの命令」とは違う「アンブラのテンプレート」も存在し、実際に劇中で用いられたものは以下の2つである。
影牢
実体化した影で檻を作り出して対象を閉じ込める。更に、檻を構成する「アンブラ」から腕を伸ばしてくすぐり続けたりもできる。
ラビット・ボム
「アンブラ」から形作ったイドロイドを球体にし、それらを高速で撃ち出す。撃ち出された球体は壁や床などで反射して跳ね回る。直撃すれば武装したCSC警備員すら昏倒させる強力な技だが、それ故に危険も大きく、普段の風紀活動などでは決して使われない。
ディスカヴァリー(Discovery)
汀薫子のメティスで、メティス波を視覚的に捉えることができる。大まかながらそのメティスの持つ性質や強弱も視覚化されるため、おおよそのMWI値を知ることも可能。また、その目に映るメティス波は個人や能力に特徴的であるため、見知った能力であれば使用者個人を特定することもできる。捕捉範囲は実質視界内全てで、強大な波動であれば対象が視認不能でも感知はできるが、「メティス波を視認する」という性質上、対象を特定するためには見えている範囲にメティスパサーやメティスが起こした現象などメティス波の発生源が存在する必要がある。
アイリス(Iris)
風紀委員「特別取締り班」班員・柿崎潤のメティス。自分の脚力を一時的に増大させ自動車以上のスピードで走れるが、持続時間が数秒程度しかないため有用な局面は限定される。
名前の由来は、ギリシャ神話で神々の伝令を務めたと云う虹の女神「イーリス」から。
レモラス・サッカー(Remora's Sucker)
風紀委員「特別取締り班」班員・甘粕湘也のメティス。自身の身体の一部を吸盤のように吸着させ、他者を拘束することができる。
名前の由来は吸盤を持った海の怪物だが、コバンザメ(remora)の吸盤(sucker)の意も持つ。
パペット・イン・ザ・ミラー(Puppet in the Mirror)
海老名孝義のメティス。一定時間(0.5秒)以上目を合わせた相手の体の自由を奪い、自分と全く同じ動きをさせる。発動すれば瞬きすら自由にできなくなるため自力で逃れるのは難しいが、目と目が合い続けていないと持続できず、拘束はできても殴る・蹴るなどすると自動的に相打ちとなってしまうため、攻撃に用いるには相手の能力を暴発させる等の間接的な方法を考える必要がある。
ダビデ・ストーン(David Stone)
江坂卓のメティス。攻撃目標に向かって石を投げつけ、その石が命中した時の衝撃を増幅し、爆発を起こす。元野球少年の江坂らしいメティスだが、あくまで衝突時の衝撃を増幅する能力であるため、低速時に対処するかゆっくりと減速させれば威力は無いに等しい。
名前は古代イスラエルの王「ダビデ」の故事にちなむ。
ルミエール(Lumiere)
指先に光を灯し、その光を操る。光は豆電球ほど。
使用者は淡島エリ。
タッチパネル(Touch Panel)
電気機器の任意の箇所に触れるだけで、その機器のスイッチを操作することができる。
使用者は氷室浩美。
ファラウェイ・リスナー(Faraway Listener)
使用者が見ている場所の音や声を、あたかもその場にいるような感覚で聴くことができるメティス。双眼鏡などを使っても効果はあるが、その場合脳に負担をかけることになる[60]
使用者は染木茜。
クワイエチュード(Quiet Etude)
自分の周囲を無音にするメティス。使用者は元澄之江学園の生徒で、現在は卒業している。
プリマドンナ(Prima Donna)
過去に発見され論文で紹介されていたメティス。触れた相手の人格をコピーしてその人格となる能力。メティスネームを得て能力が安定する前は乖離性同一性障害を疑われた。
ヒュドラ(Hydra)
不可視の触手を操れるメティス。
名前の由来はギリシャ神話に登場する怪物「ヒュドラー」から。
グラヴィテーション/プレコグニション/リーディング
近濠 菜緒が速瀬 慶司と対決した際に口にした能力名で、それぞれの能力は重力操作、未来予知、思考読み取り。ブラフとしての発言なので信憑性は疑わしいが、速瀬 慶司と浜北 航平との会話の中でも「思考読み取り(リーディング)」と「未来予知(プレコグニション)」の名前は出るので、メティスネームの正確性はともかく能力としてはいずれも実在する可能性は高いと思われる。
(その他)
詳細は不明だが、澄之江学園サッカー部にはサッカーボールの幻影を作り出す能力の持ち主がおり、航平の武勇伝の中で強力な静電気の様なもので触れた相手を痺れさせる能力なども語られている。

スタッフ[編集]

  • 原画・キャラクターデザイン:御敷仁
  • 企画・原案:姫ノ木あく
  • シナリオ:姫ノ木あく、冬雀J・さいろー
  • 音響監督:島香る
  • 音響制作:S-SIZE
  • 収録スタジオ:AZスタジオ
  • オープニングムービー制作:RMG
  • 背景美術:さざんか、日野カツヒコ、すたじおチューリップ
  • プログラム提供:ういんどみる(有限会社アレス)
  • システム組込:真田和麻
  • スクリプト、演出:モザイク番長、園部巧、あおのだいおー、おうば、ナガグツ
  • グラフィックチーフ:佐倉涼太
  • グラフィック:むふる、U-1、浅葱純、mexe、高、あめいすめる、fu-sen、水神流良、まきのん、有限会社ラズエル
  • デザイン:スズキさん
  • 広報営業:Doえむ、白州
  • 制作統括:たろ3
  • デバッグ:All Clochette Staff
  • 制作、著作:Clochette

キャスト[編集]

主題歌[編集]

Sound Produced by bamboo (milktub)
Recording&Mixing Engineer:岡田勉
Recorded at STUDIO696

BGM制作[編集]

Sound Produced by Elements Garden
Production Management 吹田亜沙子 (ARIA entertainment)
Recorded at ARIA studio

ドラマCD[編集]

2011年5月27日に発売された初回限定版のショップ特典として3種類のドラマCD(ソフマップ『無人島と禁断の果実』、げっちゅ屋『お風呂de風花』、メディオ!『美汐の新婚さんごっこDX』)が制作された。いずれにもHボイスあり。[61]

また、2012年1月1日にソフマップで発売された「ソフマップ新春初夢萌BOX2012 -クロシェット-」には録り下ろしドラマCD『美汐と秘めはじめ♪』が同梱された。

関連書[編集]

  • カミカゼ☆原画集(予約キャンペーン特典)
  • カミカゼ☆ファンブック(初回限定版付録)
  • TECHGIAN STYLE「カミカゼ☆エクスプローラー! ビジュアルファンブック」 発刊:エンターブレイン 2011年11月4日発売

脚注[編集]

  1. ^ 萌えゲーアワード 2011年度 受賞タイトル発表”. 2011年12月9日閲覧。
  2. ^ 慶司はゴッデスハンター(モンスターハンターが元ネタ)なるゲームでも、普通は1キャラをG級まで上げるのにも苦労するのだが、複数のキャラをG級まで極めている。
  3. ^ 祐天寺財閥の令嬢として、そして「プロミネンス」を使う者として相応しい凛とした態度を普段から見せることで有事の際にもリーダーシップを取っていけることをアピールし、問題事を抱えた者がアルゴノートを頼る気にさせ、また“お嬢様の気まぐれ”を装って自由な捜査活動を行えるようにするという菜緒の「入れ知恵」。しかしまなみには最初から、慶司にも数日で看破されており、まなみはゲーム感覚で、慶司は理由まで考えた上で協力する
  4. ^ と当初は思われていたが、実はすっかり可愛く成長した美汐と過去の彼女が慶司の中で結びつかなかっただけで、その時のことは細部までしっかり覚えていた。
  5. ^ しかも、測定に使われる実技室では「プロミネンス」を全力で使うことができないため、実際には更に高い可能性も大いにある。
  6. ^ 慶司が一時期ハマっていたゲーム「ゴッデス・ハンター」も一緒にプレイし、1キャラをG級まで上げている(琴羽曰く「1キャラでも凄いと思う」)。
  7. ^ 物理的な壁や「アイギス」に留まらず、心理的な距離感なども含む
  8. ^ 当初は七原ことみが担当する予定だった。(公式サイト参照)
  9. ^ ただし、バストは80でカップもC程度はある様に見えるため、現代日本人の平均的体型と比較すると貧乳とは言い難い。他ヒロインへの慶司の反応から見て舞台となっている世界の常識はほぼ現代日本と同じであるように見えるため、コンプレックスの原因は他のヒロインが大物揃いであるためか、あるいは他に何かあるのか不明である。
  10. ^ TECHGIAN STYLE「カミカゼ☆エクスプローラー! ビジュアルファンブック」では、ゲーム本編のサイド・ストーリーとして、美汐の想いを良く知っている故に身を引くも、せめて思い出にと処女を捧げた事が描かれている
  11. ^ 薫子としては「信じ込んで練習して、それでも開花しなかった人の挫折感を考えてない身勝手な著書」だと出版に反対していた
  12. ^ しかしこの出向は表面上のもので、その実はCSC澄之江事業所内での横領・背任容疑の内偵監査役。そのことに勘付いている事業所長の黒瀧からは警戒され、表向きは中央からの出向であることなどを理由に敬遠されている。
  13. ^ なお、いまだに処女であるらしい。
  14. ^ 菜緒曰く、元ネタはニコラス・ケイジ
  15. ^ ミーア初代との血の繋がりはないはずであり、ペルセポネが取り込んだポスポロスのエネルギーも使ってイドロイドを進化させて生み出されたのかもしれない、と語られている。
  16. ^ 誘拐されかけた美汐を助けた初対面の生意気な子供(慶司)に素直に頭を下げ、後に「面白い子供だな」と笑っていた。
  17. ^ ちなみに、劇中では南米の大地震で起きた大津波の直撃を受けていることから、太平洋側へ開けた地形である可能性が高い。この事は前述の元寇云々と微妙に矛盾するが、詳細は不明。
  18. ^ このため、一般的な学園とは違い下校時の飲食や男女交際など若者の欲求に対する禁則は非常に緩い。また、美汐曰く、基本的には隠されているが、メティスパサーの学生間に子供ができた場合、育児等に関して非常に手厚いサポートが受けられるようにもなっているとのこと。
  19. ^ 築年が新しく諸設備も整っているので一般的な男子寮としては上等な部類だが、建物の造りはおろか、食堂のメニューをはじめとする全てにおいて常若寮の方が断然待遇が良く、双方を知った慶司曰く「知らなければどんなに幸せだったか…」
  20. ^ その真の目的は学内で消息不明になったと見られる美汐の親友について調べること。依頼を建前として「本当の目的」も含めた学園内の調査を自然に行うために設立した組織だが、美汐個人としてはその上に、あわよくば慶司と一緒の時間を持ちたいという動機もある。
  21. ^ 学園の校則で「結社を結成することを禁ず」を理由に風紀委員と同等の警察力を持つことに猛反対する沙織のことを計算した菜緒が、校則の網を潜り抜けるために美汐に入れ知恵した。
  22. ^ 智が美汐のために高級な家具を調達して本格的に配備しているため、学園で一番豪華な、生徒会室と同じくらい本格的な司令室となっている
  23. ^ 内メティスパサーは3名で、沙織シナリオで慶司が入隊しメティスパサーが4人になると、一般班員が4人脱隊し6名になった。
  24. ^ この数値はMWIの理論を提唱した、当人もメティスパサーである教授自身の測定値を100とした指数。最低60、一般的には80以上がメティス発現に必要な数値と言われているが、80以上あっても発現しない場合もある。
  25. ^ 作中で慶司が見せた「アイギス・ゴルゴネイオン」による制止や「ジョーカー」による介入は負荷の少ない比較的安全な制止方法で、重篤な障害を残す可能性は少ない。とは言え心身へのダメージはゼロではないため、やはりO.C.そのものを避けるべきである事に変わりはない。
  26. ^ 慶司に関しては、「ジョーカー」の特性上自身の身体のみが覚知範囲と思われる。
  27. ^ 前者の事例としては、まなみが「ゴルゴネイオン」からの脱出に範囲外だったため効果が消えなかった発動済「ペネトレイター」を使用したことや、沙織が「アイギス」内から発動済「アンブラ」のコントロールを行うコンビネーションが有ること、「アイギス」に包まれても「ジョーカー」によるコピーが無効化されないことなどがあり、後者の事例としては、美汐が「プロミネンス」を発動させる際に自身を包んでいる「アイギス」を一端解除させていることなどがある。これらのことから、排他的覚知範囲とは、範囲内のメティス経路を完全に支配することで他者のメティス波がそこを通れなくなるものであると考えられる。
  28. ^ また、変質したメティスはいずれも脳への過負荷が尋常ではないため、「ジョーカー」によるコピーを行った場合、最悪脳が破壊される危険性を秘めている。
  29. ^ 慶司曰く、自身のメティスが対象のメティスの複製を形作り自身に付与することから、分類としては自己作用型(「マーメイド」などと同じ型)になるだろうとのこと。
  30. ^ メティスをコピーした状態の場合、「ディスカヴァリー」を使用した薫子の目には慶司独自(未コピー状態)のメティス波ではなくコピー元のメティス使用者と同一のメティス波が捉えられる。このため、元のメティスの排他的覚知範囲内でも使用できる。ちなみに、その薫子曰く「メティス波は指紋のように固有のもの」で、似ている程度ならともかく、全く同じになるのは何億分の一の確率とのこと。
  31. ^ 慶司が初めてコピーした「アイギス」を発動させた際には、鉄骨を受け止めるだけでなくそれを安全な場所に下ろすところまでコントロールできた。一方「アンブラ」をコピーした当初は形にならずガス状であったが、後に沙織の教授を受けてイドロイド化することが可能となった。
  32. ^ 朝比奈 洋子の言葉を借りれば『生えてきた腕に気がついていない』状態になるためと思われる。事実、メティスネームを得る前のまなみの能力をコピーした際、貫通能力については気が付きもしなかった。
  33. ^ 「ジョーカー」が他者のメティスをコピーした時点で「ジョーカー」使用者のメティスを知りたいという欲求はある程度満たされており、また「ジョーカー」使用者の欲求と元の持ち主の欲求は本質が違うため、「ジョーカー」使用者が他の一切を忘れるほどその能力に集中するような事態はまず起き得ないため。美汐ルートでは「プロミネンス」で実験しており、燃えろと強く念じたがオーバーコンセントレーションに至る事は無かった。また、オーバーコンセントレーション中のメティスをコピーしたとしても慶司自身がオーバーコンセントレーションになったりはしない
  34. ^ 但し、単純に数値が上回れば破れるものではない。まなみの通常時のMWI値は80、高くとも110だが、朝比奈 洋子によると「ペネトレイター」の先端には通常の2~3倍程度のメティス波が集中しているらしく、通常時の先端部のMWI値は240~330程度と思われる。しかし、この状態では「アイギス」は破れていない。O.C.時にはもともとのMWI値が跳ね上がり、曰く「150に届くほどのMWI値が計測された」とのことなので、「アイギス」を貫いた際の先端部のMWI値は450以上と予想される。風花のMWI値が180程度と仮定すると、アイギスを貫くには排他的覚知範囲と2.5倍以上のMWI値が必要と考えられる。
  35. ^ しかし当然メティス波は放っているため、計測装置や「ディスカヴァリー」などによる検知は可能。ゲーム中では魔法陣のような模様が表示されることも多いが飽くまでイメージ表現であり、少なくとも他者からはあのように見えている訳ではない。
  36. ^ ちなみに空気の振動を遮断して防音することも可能。
  37. ^ しかし、閉鎖空間で行えば自身の周囲の酸素も消費されることとなるため危険な使い方でもある。
  38. ^ 盾として展開する「アイギス」だからこそ逆に貫く対象になりやすいことから、薫子に「アンチ・アイギス」とも評されている。
  39. ^ この段階で何度か能力の実証のために他人に鉛筆を折らせようとしているが、その際に手に穴が開く事故が発生していない(普通に鉛筆を折ろうとすれば手のひらに先端が全く触れないのはあり得ない)ことから、貫通能力は持っていないと思われる。
  40. ^ しかし、上記の通り脱水・保湿などを行える他、人体の血液を操って出血を止めるなどの応用も可能であり、まったく地上で使えないというわけではない。
  41. ^ 劇中では「マーメイド」の使用者は琴羽と「ジョーカー」でコピーした慶司のみであるためメティス波が同一であることの副作用も疑われるが、他のメティスをコピーした際には特にそういった描写は無いことから可能性は低いと考えられる
  42. ^ しかし、この能力が目覚めたことで皮肉にも競える相手が居なくなってしまった。このため今までの努力が台無しになったと自暴自棄になりかけた時に薫子と出会い、澄之江学園へ編入することになった。
  43. ^ 美汐曰く、都度作られては消えるイドロイドに名前を付けて扱っているのは珍しく、文献などでは例がないとのこと。沙織は慶司との訓練の際にも命名を薦め、慶司自身もそれに手応えを感じていることから、これが沙織の突出したイドロイド操作に一役買っていることが窺える。
  44. ^ イドロイド一体あたりに30程度のエネルギーが消費されており、使用時のテンションなどに影響される。
  45. ^ 名称の由来はギリシア数字の2~8。
  46. ^ 目に張り付いて目隠しする。
  47. ^ 目に張り付いて目隠しをした状態で沙織自身が耳元で暗示を与える。
  48. ^ 影が足首をつかんでその場で固定する。
  49. ^ 口の中に「アンブラ」を潜り込ませて封じる。
  50. ^ 上からのしかかって重量を増し動きを封じる。
  51. ^ 背後から膝カックンをする。
  52. ^ 両耳の影から「アンブラ」を出現させて、もみあげを引っ張る。
  53. ^ マウントフジ~の刑の強化版と思われるが劇中では名称のみで描写がないため詳細不明。
  54. ^ 両耳を2つ折りのギョウザ状態にした後、更に縦に折って4つ折りにする。
  55. ^ お尻が真っ赤になるまで「アンブラ」でぺんぺんする。
  56. ^ 電気アンマをかける。
  57. ^ 頚動脈を圧迫して気絶させる。
  58. ^ 首筋をくすぐってぞわぞわさせる。
  59. ^ 対象をくすぐり続ける。
  60. ^ 恐らく、本来の覚知範囲を超えた距離で能力を使用することで脳を酷使してしまうため。
  61. ^ カミカゼ☆エクスプローラー!:店舗特典情報

外部リンク[編集]