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オンタリオ (オレゴン州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オンタリオ
Ontario
1920年代初期のメインストリート
1920年代初期のメインストリート
標語: 
オレゴン州の開始地点
マルヒュア郡内の位置
マルヒュア郡内の位置
座標:北緯44度1分37秒 西経116度58分7秒 / 北緯44.02694度 西経116.96861度 / 44.02694; -116.96861座標: 北緯44度1分37秒 西経116度58分7秒 / 北緯44.02694度 西経116.96861度 / 44.02694; -116.96861
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オレゴン州の旗オレゴン州
マルヒュア郡
行政区成立年 1899年
政府
 • 市長 ライリー・ヒル
面積
 • 合計 5.17 mi2 (13.38 km2)
 • 陸地 5.17 mi2 (13.38 km2)
 • 水域 0.00 mi2 (0.00 km2)
標高
2,150 ft (655 m)
人口
(2020年)[2]
 • 合計 11,645人
等時帯 UTC-7 (山岳部標準時)
 • 夏時間 UTC-6 (山岳部夏時間)
ZIPコード
97914
市外局番 541
FIPSコード 41-54900[3]
GNISID 1125001[4]
ウェブサイト City of Ontario

オンタリオ(Ontario)は、オレゴン州マルヒュア郡にある都市。アイダホ州との州境であるスネーク川沿いに位置する。人口は1万1645人(2020年)。小都市だが、マルヒュア郡とペイエット郡(アイダホ州)に跨がる「オンタリオ都市圏」の中心である。

ちょうどポートランドソルトレイクシティの中間地点に位置し、アイダホ州からオレゴン州への入り口に該当する。街のスローガンは「オレゴン州の開始地点」である。

歴史

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オンタリオは1883年6月11日、開拓者のウィリアム・モーフィット、メアリー・リチャードソン、ダニエル・スミス、ジェームズ・バーチューらによって創設された。1884年3月には、リチャード・ウェルチが郵便局を設置し、ジェームズ・バーチューがカナダオンタリオ州から「オンタリオ」と名付けた。しかしその2ヶ月後には、ジョセフ・モートンがモートン郵便局を町の南方2マイルの地点にある島に設置、オスカー・スコットが郵便局長に就任した。モートンとスコットにとっては不運なことに、オンタリオ郵便局を設立した4名の方が財政的に豊かであった。また、モーフィットは鉄道会社と交渉してオンタリオに停車場を設置することができた。当時の開拓者は鉄道駅の重要性を熟知していたためスコットはモートン郵便局を閉鎖、12月にオンタリオ郵便局の局長に就任した。

その後、1884年後半に設置されたオレゴン・ショートライン鉄道の駅を背景に町は発展を続けた。オンタリオは内陸から太平洋岸北西部の市場へ家畜を運ぶ際の重要な家畜置き場となったのである。

その後、1899年2月11日に行政都市として成立した[5]

第二次世界大戦中、オンタリオ市長のエルモ・スミスは当時西海岸で排斥されていた日系アメリカ人の居住を認める決定をした。

地理

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オンタリオは海抜660mの位置にある。

アメリカ合衆国国勢調査局によると、面積は13.39km²で全て陸域である[6]

気候

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ケッペンの気候区分ではステップ気候(BSk)に分類される[7]

オレゴン州オンタリオの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °F°C 64
(18)
66
(19)
85
(29)
94
(34)
103
(39)
108
(42)
114
(46)
113
(45)
104
(40)
94
(34)
78
(26)
66
(19)
114
(46)
平均最高気温 °F°C 34
(1)
43
(6)
55
(13)
65
(18)
74
(23)
84
(29)
93
(34)
91
(33)
81
(27)
66
(19)
47
(8)
36
(2)
64
(18)
平均最低気温 °F°C 18
(−8)
24
(−4)
31
(−1)
37
(3)
45
(7)
51
(11)
57
(14)
54
(12)
45
(7)
34
(1)
27
(−3)
20
(−7)
37
(3)
最低気温記録 °F°C −25
(−32)
−24
(−31)
10
(−12)
17
(−8)
25
(−4)
31
(−1)
34
(1)
32
(0)
24
(−4)
13
(−11)
−6
(−21)
−23
(−31)
−25
(−32)
降水量 inch (mm) 1.29
(32.8)
0.87
(22.1)
0.86
(21.8)
0.68
(17.3)
0.93
(23.6)
0.62
(15.7)
0.30
(7.6)
0.28
(7.1)
0.47
(11.9)
0.55
(14)
1.19
(30.2)
1.41
(35.8)
9.45
(239.9)
降雪量 inch (cm) 3.40
(8.64)
1.20
(3.05)
0.30
(0.76)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0.30
(0.76)
5.00
(12.7)
10.20
(25.91)
出典:http://www.intellicast.com/Local/History.aspx?location=USOR0258

人口動静

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オンタリオのダウンタウン
人口推移
人口
1890200
1900445122.5%
19101,248180.4%
19202,03963.4%
19301,941−4.8%
19403,55182.9%
19504,46525.7%
19605,10114.2%
19706,52327.9%
19808,81435.1%
19909,3926.6%
200010,98517.0%
201011,3663.5%
2018(推計)11,080[8]−2.5%
Sources:[9][10]
アメリカ合衆国国勢調査[11]

以下は、2010年国勢調査に基づく[12]

基礎データ

  • 人口:11,366人
  • 世帯数:4,275世帯
  • 家族数:2,678家族
  • 人口密度:848.8人/km²
  • 住居数:4,620軒
  • 住居密度:345.0軒/km²

人種別人口構成

世帯と家族

  • 18歳未満の子供がいる: 35.4%
  • 結婚・同居している世帯: 41.3%
  • 未婚・離婚女性が世帯主である世帯: 16.0%
  • 未婚・離婚男性が世帯主である世帯: 5.3%
  • 非家族世帯: 37.4%
  • 単身世帯: 30.9%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 15.3%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.60人
    • 家族: 3.28人

年齢別人口構成

  • 18歳未満:28.9%
  • 18歳-24歳:12.3%
  • 25歳-44歳:23.0%
  • 45歳-64歳:21.0%
  • 65歳以上:14.9%
  • 年齢の中央値:32.1歳
  • 男女比
    • 男性:47.3%
    • 女性:52.7%

以下は、2000年国勢調査に基づく。

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 29,173米ドル
    • 家族: 35,625米ドル
    • 性別
      • 男性: 29,775米ドル
      • 女性: 21,967米ドル
  • 人口1人あたり収入: 14,683米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 20.8%
    • 対家族数: 16.4%
    • 18歳未満: 29.0%
    • 65歳以上: 14.3%

経済

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南西4番街から聖ロザリー医療センターを望む

ハインツ子会社の冷凍食品メーカー、オレアイダが拠点を置いており、約1,000人が働く本社工場では75種類合計27万トンのポテト製品が出荷されている。同社の看板商品テイタートッツ1953年にこの地で開発された[13]

聖アルフォンシス医療センターは49床を備える病院であり、オレゴン州東部、アイダホ州南西部を管轄している。

2018年11月の住民投票により、大麻の使用が解禁された。

教育

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オンタリオ公立学校区が小学校から高校まで提供している[14]

公立学校

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  • オンタリオ高校
  • オンタリオ中学校
  • エイケン小学校
  • アラメダ小学校
  • カイロ小学校
  • メイ・ロバーツ小学校
  • パイオニア小学校

私立学校

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  • トレジャーバレー・クリスチャン学校
  • セント・ピーターカトリック学校
  • フォーリバーズ・コミュニティスクール(チャーター・スクール

メディア

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アーガス・オブザーバーという日刊紙が存在する。

交通

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バス

  • スネーク・リバー・トランジットがオンタリオの市内バスやアイダホ州との高速バスを運営している。
  • グレイハウンドバスのバス停がオンタリオに存在する[15]

空港

  • オンタリオ市営空港

高速道路

姉妹都市

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オンタリオは全米国際姉妹都市協会の協力により、以下の都市と姉妹都市となっている。

脚注

[編集]
  1. ^ 2018 U.S. Gazetteer Files”. アメリカ合衆国国勢調査局. Feb 12, 2020閲覧。
  2. ^ Quickfacts.census.gov”. 7 September 2023閲覧。
  3. ^ U.S. Census website”. アメリカ合衆国国勢調査局. 2008年1月31日閲覧。
  4. ^ US Board on Geographic Names”. United States Geological Survey (2007年10月25日). 2008年1月31日閲覧。
  5. ^ Leeds, W. H. (1899). “Special Laws”. The State of Oregon General and Special Laws and Joint Resolutions and Memorials Enacted and Adopted by the Twentieth Regular Session of the Legislative Assembly (Salem, Oregon: State Printer): 683. https://books.google.com/books?id=gsCwAAAAIAAJ&dq=%22ocean%20grove%22%20seaside%20oregon&pg=PA683. 
  6. ^ US Gazetteer files 2010”. アメリカ合衆国国勢調査局. 2012年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月21日閲覧。
  7. ^ Ontario, Oregon Köppen Climate Classification (Weatherbase)”. weatherbase.com. 24 August 2016閲覧。
  8. ^ Population and Housing Unit Estimates”. June 4, 2019閲覧。
  9. ^ Moffatt, Riley (1996). Population History of Western U.S. Cities & Towns, 1850-1990. Lanham, Maryland: Scarecrow. p. 214 
  10. ^ Moffatt, Riley. Population History of Western U.S. Cities & Towns, 1850-1990. Lanham: Scarecrow, 1996, 214.
  11. ^ アメリカ合衆国国勢調査局. “Census of Population and Housing”. October 2, 2014閲覧。
  12. ^ U.S. Census website”. アメリカ合衆国国勢調査局. 2012年12月21日閲覧。
  13. ^ Lukas, Paul (November 1, 2003). “Mr. Potato Head – A Dirt-Poor Farmer Turned Spud Scraps into Gold”. CNN Money. http://money.cnn.com/magazines/fsb/fsb_archive/2003/11/01/358297/index.htm May 1, 2012閲覧。 
  14. ^ Ontario School District: Our District”. ontario.k12.or.us. 24 August 2016閲覧。
  15. ^ Greyhound”. 2006年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月25日閲覧。

外部リンク

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