エリダヌス座シータ星

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エリダヌス座θ星[1]
Theta Eridani
星座 エリダヌス座
視等級 (V) 2.90[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 02h 58m 15.67525s[1]
赤緯 (Dec, δ) -40° 18′ 16.8524″[1]
赤方偏移 0.000040[1]
視線速度 (Rv) 11.90 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -52.89 ミリ秒/年[1]
赤緯: 21.98 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 20.23 ± 0.55ミリ秒[1]
距離 161.15 ± 4.5光年[注 1]
(49.43 ± 1.38パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) -0.570[注 2]
Eridanus constellation map.png
θ星の位置
物理的性質
スペクトル分類 A4III+ [1]
別名称
別名称
CD -40 771[1]
HD 18622J[1], HIP 13847[1]
■Project ■Template
エリダヌス座θ1[2]
視等級 (V) 3.2[2]
位置
元期:J2000.0[2]
赤経 (RA, α) 02h 58m 15.696s[2]
赤緯 (Dec, δ) -40° 18′ 16.97″[2]
赤方偏移 0.000040[2]
視線速度 (Rv) 11.9 km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: -44.6 ミリ秒/年[2]
赤緯: 19.0 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 28.00 ± 11.00ミリ秒[2]
物理的性質
質量 2.6 M[3]
自転速度 70 km/s
スペクトル分類 A3IV-V [2]
光度 96 L[3]
表面温度 8,200 K[3]
色指数 (B-V) +0.14[4]
色指数 (U-B) +0.14[4]
別名称
別名称
CD -40 771A[2]
FK5 106[2], HD 18622[2]
HR 897[2]
SAO 216113[2]
■Project ■Template
エリダヌス座θ2[5]
視等級 (V) 4.3[5]
位置
元期:J2000.0[5]
赤経 (RA, α) 02h 58m 16.408s[5]
赤緯 (Dec, δ) -40° 18′ 16.84″[5]
赤方偏移 0.000063[5]
視線速度 (Rv) 18.8 km/s[5]
固有運動 (μ) 赤経: -17.2 ミリ秒/年[5]
赤緯: -6.0 ミリ秒/年[5]
物理的性質
質量 2.4 M[3]
自転速度 90 km/s
スペクトル分類 A1V [5]
光度 36 L[3]
表面温度 9.200 K[3]
色指数 (B-V) +0.08[4]
色指数 (U-B) +0.12[4]
別名称
別名称
CD -40 771B[5]
HD 18623[5]
HR 898[5]
SAO 216114[5]
■Project ■Template

座標: 星図 02h 58m 15.67525s, −40° 18′ 16.8524″ エリダヌス座θ星は、エリダヌス座恒星で3等星。

概要[編集]

歴史的には、エリダヌス座の最後に表示されている[3][6]

この星は北緯33度より低くてギリシャからは見えないという理由から、ヒッパルコスや後のプトレマイオスによって「川の果て」の星として選ばれている[7]

この星は、そのふらつきによって、連星とされている二重星である[8][9]

主星であるエリダヌス座θ1星と伴星であるθ2星は地球から見て8.3秒離れて見える[3]

名称[編集]

固有名のアカマル (Achamar) は、「川の果て」という意味のアラビア語آخِر النَّهْر(Acamar)に由来している。現在では、同じ意味を持つアラビア語源をもつアケルナルと区別されている。「アカマル」(Acamar)という呼称はアラビア語で「川の果て」を意味するアラビア語「アーヒル・アン=ナフル」 ākhir al-nahr に由来したものである。中世まではアカマルにあたるこの星が本来のエリダヌス座の南端の星であったが、ルネサンス期にエリダヌス座が南に拡張された時に、「川の果て」も南へ移動して現在のα星が新たに「川の果て」となった。そのためα星はアカマル(Acamar)と同じ ākhir al-nahr の音に由来する「アケルナル」(Achernar)と呼ばれるようになり現在に至っている[10]。 アラビア語の「川の果て」(ākhir al-nahr)という呼称もプトレマイオスなどのギリシア系天文学に由来するもので、10世紀の天文学者アブドゥッラフマーン・スーフィーの『星座の書』によると、本来アラブの伝統的な星名では「ダチョウ」を意味する ظلیم ẓalīm と呼ばれていたという。

中国では伝統的に「天园六」(エリダヌス座の6番目)と名づけられている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n SIMBAD Astronomical Database”. Results for tet Eri. 2015年9月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p SIMBAD Astronomical Database”. Results for tet01 Eri. 2015年9月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h Professor James B. (Jim) Kaler. “ACAMAR (Theta Eridani)”. University of Illinois. 2010年2月24日閲覧。
  4. ^ a b c d 輝星星表第5版
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n SIMBAD Astronomical Database”. Results for tet02 Eri. 2015年9月30日閲覧。
  6. ^ Rogers, J. H. (1998). “Origins of the ancient constellations: II. The Mediterranean traditions”. Journal of the British Astronomical Association, 108 (2,): p.79–89. Bibcode 1998JBAA..108...79R. http://adsabs.harvard.edu/full/1998JBAA..108...79R 2010年2月27日閲覧。. 
  7. ^ Larry Sessions. “Achernar: End of the River”. Earth & Sky Tonight Post 06-29-2009. 2010年2月26日閲覧。
  8. ^ NSV 01002, database entry, New Catalogue of Suspected Variable Stars, the improved version, Sternberg Astronomical Institute, Moscow, Russia. Accessed on line February 26, 2010.
  9. ^ Acamar”. Alcyone Bright Star Catalogue. 2010年2月26日閲覧。
  10. ^ Kunitzsch. P., Smart. T., A Dictionary of Modern Star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations, Cambridge, 2006. p.36

関連項目[編集]