エミール・マール

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エミール・マール、1928年

エミール・マール(Emile Mâle, 1862年6月2日 - 1954年10月6日)は、フランス美術史家。アリエ県コマントリー生まれ。1906年から1912年までソルボンヌ大学で教鞭を執った。ラテン語が堪能で古文書史料研究を能くし、中世欧州美術を研究する上で今日でも重要な研究を残している。

マールの業績[編集]

  1. 依然揺籃期にあった美術史学を、国際的な関心の対象となる学問領域として確立した。
  2. 著書を通じ、後進の美術研究者に中世フランス美術の図像学的説明を専攻する契機を与えた。
  3. バロック期ヨーロッパの図像学マニュアルであるチェーザレ・リーパ著『イコノロギア』(1593年)を1920年代後半に「再発見」した[1]

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  1. ^ マールは本書がバロック芸術に与えた影響を指摘し、『イコノロギア』を片手にローマを回ればパラッツォや教会を飾る寓意像やモチーフの大半を読み解くことが出来るとする(参考:水之江有一『図像学事典:リーパとその系譜』岩崎美術社、1991年。)。

日本語訳された著書[編集]

  • ロマネスクの図像学(上下、国書刊行会
  • ゴシックの図像学(上下、国書刊行会)
  • 中世末期の図像学(上下、田中仁彦ほか訳、国書刊行会)
  • キリストの聖なる伴侶たち(田辺保訳、みすず書房
  • ヨーロッパのキリスト教美術(柳宗玄ほか訳、岩波書店、のち岩波文庫(上下))

関連項目[編集]


前任:
ジャン・リシュパン
アカデミー・フランセーズ
席次2

第13代:1927年 - 1954年
後任:
フランソワ・アルベール=ビュイッソン