イルナス

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イルナス
Illnath
別名 Flagellation (1997-2000)
出身地  デンマーク
コペンハーゲン県 リンビー
ジャンル メロディックブラックメタル
シンフォニックブラックメタル
メロディックデスメタル[1]
活動期間 1997年 - 2013年
レーベル ワールドカオス・プロダクション
デスライト・レコード
ピッチ・ブラック・レコード
スピリチュアル・ビースト
公式サイト illnath.dk
メンバー マリカ・ヒドマー (ボーカル)
ピート・フォーク (ギター)
ケネス・フランドセン (ベース)
デニス・ストックマー (ドラムス)
旧メンバー シモン・ソースバック (ボーカル)
ビヨルン・ホルター (ボーカル)
モナ・ベック (ボーカル)
ヨクム・ラーセン (ギター)
トビアス・イェンセン (ベース)
アルトゥール・メイニルド (キーボード)
ラーズ・ムンク (キーボード)
ダニー・スヴェンソン (キーボード)
クリスチャン・ピーターセン (ドラムス)
ベンジャミン・ヨハネセン (ドラムス)
ラスムス・ヤコブセン (ドラムス)
ラーズ・ボールプ (ドラムス)
ダンニ・イェルスガールド (ドラムス)
アツィルト (ドラムス)

イルナス (Illnath)は、デンマークメロディックブラックメタル/シンフォニックブラックメタルバンド。当初は、ブラックメタルバンドとして活動していたこともあり[2]、ブラックメタル系のジャンルに含まれることが多いが、活動中期頃からブラックメタルの要素は薄くなっており、メロディックデスメタルに含まれることも多い[1]。バンドとしては、特にドラマーの入れ替えが激しかった。

略歴[編集]

1997年に、デンマークコペンハーゲン県リンビーで、ピート・フォーク (GVo)を中心に、ヨクム・ラーセン (G)、トビアス・イェンセン (B)、クリスチャン・ピーターセン (Ds)、アルトゥール・メイニルド (Key)の5人で結成。結成時は、Flagellationというバンド名であった[2]1999年に、デモ『Behind the Veil』をリリース。2000年に、ギタリストのヨクム・ラーセンが脱退。これを機に、バンド名をIllnathに変更する[2]。ピート・フォークがギターに専念するためにボーカリスト、シモン・ソースバック (Vo)が加入。同年に、デモ『Bring Down the Witching Hour』をリリース。同デモでは、コープス・ペイントを行っているなど、当時はブラックメタル色の強いバンドであった。リリース後、シモン・ソースバックとクリスチャン・ピーターセンが脱退。2001年にビヨルン "ナーレンシフ" ホルター (Vo)とベンジャミン・ヨハネセン (Ds)が加入[2]。同年に、EP『Angelic Voices Calling』をリリース。同EP頃から、ブラックメタル色は減退していく。同EPによって、日本のワールドカオス・プロダクションと契約[2]。1stアルバムレコーディングに入る。レコーディング中に、ドラマーがベンジャミン・ヨハネセンからラスムス・ヤコブセン (Ds)に交代した[2]2003年に、1stアルバム『Cast Into Fields of Evil Pleasure』をリリース[2]。同アルバムの初回限定盤には、EP『Angelic Voices Calling』がボーナス・ディスクとして収録された。

1stアルバムリリースに伴うツアーを行い、ツアー終了後に2ndアルバム制作に入る[2]。しかし、この時期に所属レーベルであるワールドカオス・プロダクションとバンドとの間で衝突が発生し、レコーディングが完了しても、アルバムはなかなかリリースされなかった。また、この時期に、トビアス・イェンセンとラスムス・ヤコブセンは脱退し、新たにケネス・フランドセン (B)とラーズ・ボールプ (Ds)が加入している。2006年になって、2ndアルバム『Second Skin of Harlequin』をリリース。リリース後、ワールドカオス・プロダクションを離脱。デスライト・レコードと契約する。2006年11月には、3rdアルバムのレコーディングに入ることがMySpaceのブログで述べられ、タイトル『Three Nights in the Sewers of Sodom』、全12曲であることも明言されていた[3]。しかし、その後、同アルバムがリリースされることは無かった。2007年には、ドラマーのラーズ・ボールプが脱退。2008年には、アルトゥール・メイニルドも脱退する。同年に、ドラマーのダンニ・イェルスガールド (Ds)が加入。ワールドカオス・プロダクション離脱後は、デスライト・レコードとの関係も上手くいっておらず、ライヴもしばしばキャンセルになるなど活動が滞るようになり、バンドメンバーが交代していく不安定な状態になっていた。2009年頃には、デスライト・レコードとの契約も破棄されていたようで、デモ『Three Nights In The Sewers Of Sodom』をリリース[2]。同デモは、2006年にレコーディングが発表されていたアルバムと同タイトルで、同アルバムの曲から3曲が選ばれて収録されたものである。同アルバムでは、キーボードはピート・フォークが兼任した[2]。同デモのリリース後、キーボーディストのラーズ・ムンク (Key)が加入[2]。しかし、2010年には、バンドへの情熱の欠如からダンニ・イェルスガールドが解雇され[3]、ラーズ・ムンクも脱退[2]。アツィルト (Ds)と、ダニー "ジマー" スヴェンソン (Key)が加入[2]。しかし、2011年1月に、10年間ボーカリストを務めたビヨルン "ナーレンシフ" ホルターが脱退を表明[2]。アツィルトと、ダニー "ジマー" スヴェンソンもそれに続くように脱退する[2]

ビヨルン "ナーレンシフ" ホルターの脱退はバンドにとって痛かったが、脱退の発表と同時に、ケネス・フランドセンのガールフレンドだった、モナ・ベック (Vo)が加入が発表された[3]。ドラマーの正式メンバーは加入せず、レノ・キラリッチをセッションに、アルバムのレコーディングを開始する[2]。レコーディング中に、最初に仕上がった3曲がEP『Lead The Way』としてリリースされた[2]。同年10月にキプロスピッチ・ブラック・レコードと契約。11月に3rdアルバム『Third Act in the Theatre of Madness』をリリース。同アルバムは、スピリチュアル・ビーストから日本盤がリリースされた。また、同アルバムのレコーディング後に、ドラマーのデニス・ストックマー (Ds)が加入した。2013年、4thアルバム『4 Shades of Me』をリリース。2013年5月、モナ・ベックの脱退が発表された[4]。それから間もなく、マリカ・ヒドマー (Vo)が加入した[5]。しかし、同年10月にバンドの中心メンバーのピート・フォークの音楽的嗜好の変化などもあり、解散することが決定した[6]。解散後、ピート・フォークはソロ・プロジェクト「Leadfreak」、マリカ・ヒドマーはブラックメタルバンド「Machiavellian」で活動を継続する[6]

メンバー[編集]

解散時のメンバー[編集]

  • マリカ・ヒドマー (Marika Hyldmar) - ボーカル (2013)
Machiavellianで活動。
  • ピート・フォーク (Peter "Pete" Falk) - ギター (1997-2013)
全活動期間在籍した唯一のメンバーでバンドの中心人物。バンドのメイン・コンポーザーでもある。
Flagellation期はボーカルも兼任していた。また、キーボードを兼任していた時期もある。
BlackhornedSeven Thornsでも活動。現在はソロ・プロジェクト「Leadfreak」で活動。
  • ケネス・フランドセン (Kenneth Frandsen) - ベース (2005-2013)
Seven Thorns等でも活動。
  • デニス・ストックマー (Dennis Stockmarr) - ドラムス (2011-2013)

元メンバー[編集]

  • シモン・ソースバック (Simon Thorsback) - ボーカル (2000)
  • ビヨルン・"ナーレンシフ"・ホルター (Bjørn "Narrenschiff" Holter) - ボーカル (2001-2011)
Ásmegin等で活動。
  • モナ・ベック (Mona Beck) - ボーカル (2011-2013)
  • ヨクム・ラーセン (Jokum Thor Larsen) - ギター (1997-2000)
Flagellation期のみの在籍。
  • トビアス・イェンセン (Tobias Jensen) - ベース (1997-2005)
  • アルトゥール・"テュール"・メイニルド (Artur "Tyr" Meinild) - キーボード (1997-2008)
イーヴル・マスカレードSeven Thornsで活動。
  • ラーズ・ムンク (Larz Munch) - キーボード (2009-2010)
  • ダニー・"ジマー"・スヴェンソン (Danny "Zimmer" Svendsen) - キーボード (2010-2011)
  • クリスチャン・ピーターセン (Christian Petersen) - ドラムス (2000)
  • ベンジャミン・ヨハネセン (Benjamin Johannesen) - ドラムス (2001-2002)
  • ラスムス・ヤコブセン (Rasmus Jakobsen) - ドラムス (2002-2004)
マーサナリーでも活動。
  • ラーズ・ボールプ (Lars Borup) - ドラムス (2005-2007)
  • ダンニ・イェルスガールド (Danni Jelsgaard) - ドラムス (2008-2010)
Blackhorned等でも活動。
  • アツィルト (Atziluth) - ドラムス (2010-2011)
Blackhorned等でも活動。

セッションメンバー[編集]

  • レノ・キラリッチ (Reno Killerich) - ドラムス
EP『Lead The Way』、3rdアルバム『Third Act in the Theatre of Madness』に参加。

ディスコグラフィー[編集]

  • 2000年 Bring Down the Witching Hour (Demo)
  • 2001年 Angelic Voices Calling (EP)
  • 2003年 Cast Into Fields of Evil Pleasure (1st Album)
  • 2006年 Second Skin of Harlequin (2nd Album)
  • 2009年 Three Nights In The Sewers Of Sodom (Demo)
  • 2011年 Lead The Way (EP)
  • 2011年 Third Act in the Theatre of Madness (3rd Album)
  • 2013年 4 Shades of Me (4th Album)
Flagellation名義
  • 1999年 Behind the Veil (Demo)

脚注[編集]

  1. ^ a b http://www.pitchblackrecords.com/artists/
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 前田岳彦 (2012). サード・アクト・イン・ザ・シアター・オヴ・マッドネス. Third Act in the Theatre of Madness (CDライナー). イルナス. 日本東京都三鷹市: スピリチュアル・ビースト. IUCP-16128。
  3. ^ a b c http://www.myspace.com/illnathofficial/blog
  4. ^ BREAKING (SAD) NEWS!!!”. Illnath Official Facebook (2013年5月5日). 2013年5月6日閲覧。
  5. ^ NEW VOCALIST ANNOUNCEMENT 26th of May, 2013”. Illnath Official Facebook (2013年5月26日). 2013年5月31日閲覧。
  6. ^ a b We have a very unfortunate announcement to make.”. Illnath Official Facebook (2013年10月10日). 2013年10月16日閲覧。

外部リンク[編集]