アルマ・レデンプトリス・マーテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アルマ・レデンプトリス・マーテル (Alma redemptoris mater) は、キリスト教聖歌アンティフォナ。「贖い主(イエス・キリスト)を養い育てた母(聖母マリア)」を意味し、カトリック教会における伝統的な聖母賛歌の一つでもある。「救い主を育てた母」、「恵み深き贖い主の御母」「慈しみ深き贖い主の御母」、あるいは「救い主のうるわしき母」とも。

西方教会のうち、カトリック教会における聖務日課の「終課」で歌われる、聖母マリアのための4つのアンティフォナの一つである。プロテスタントや、東方教会正教会東方諸教会)においては用いられない。

テキスト[編集]

ラテン語[編集]

Alma redemptoris mater,
quae pervia caeli porta manes,
et stella maris, succurre cadenti,
surgere qui curat populo;
tu quae genuisti, natura mirante,
tuum sanctum genitorem:
virgo prius ac posterius,
Gabrielis ab ore sumens illud ave,
peccatorum miserere.

日本語[編集]

救い主を育てた母、
ひらかれた天の門
光り輝く海の星
倒れる者に走り寄り、力づけてくださるかた、
すべての者がたたえる中で 造り主を産んだかた、
ガブリエルからことばを受けた、永遠(とわ)のおとめよ、
深いわれらのために祈りたまえ。

聖母マリアのための4つのアンティフォナ[編集]

関連項目[編集]