アルマ・マータ

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にあるアルマ・マータ像
アルマ・マータ(ラテン語: alma mater)は、欧米で母校、出身校を指す語。ほとんどの場合は単数形で使われる(複数形は almae matres)。「アルマ・マータ」はアメリカ英語読みで、イギリス英語読みでは「アルマ・メイタ」、ラテン語読みでは「アルマ・マーテル」。英語に直訳すると"nourishing mother"(養い育てた母)である。
概要
伝統的には母なる女神の姿として表され、古代ローマ時代には地母神、特にケレースまたはキュベレーを指す語[1]であった。中世のキリスト教においてはイエスの母マリアを指し、著名な聖歌のひとつに「アルマ・レデンプトリス・マーテル」(Alma redemptoris mater、救い主を育てた母)がある。
現代では「養い育てた母」になぞらえ、自己形成に大きな影響を与えた出身校、特に高等教育機関(高等学校、大学など)を指し[1]、学士号を取得、すなわち卒業した大学を指して使われる[2]。またそうした母校の校歌・学歌を指しても使われる[2]。
アメリカ合衆国には、コロンビア大学のロウ記念図書館の前に、ダニエル・チェスター・フレンチの代表作の一つであるアルマ・マータ像がある。またイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にも像がある(それぞれ写真を参照)。
イタリアのボローニャ大学は、2000年に大学のモットーを「Alma Mater Studiorum(知をはぐくむ女神)」と制定した[3]。
脚注
- ^ a b オックスフォード英語辞典, 簡易版第三版
- ^ a b alma mater メリアム・ウェブスター・オンライン辞典
- ^ ボローニャ大学ウェブサイトの歴史を紹介するページ
関連項目
外部リンク
- デジタル大辞泉『アルママータ』 - コトバンク
- alma materの意味 - 小学館ランダムハウス英和大辞典 - goo辞書 英和和英
- alma materの意味 - プログレッシブ英和中辞典(第4版) - コトバンク
- alma materの意味・使い方 - Weblio辞書 英和辞典