アメリカ有袋類
アメリカ有袋大目 | ||||||||||||||||||
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地質時代 | ||||||||||||||||||
白亜紀 - 第四紀 | ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Ameridelphia | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
アメリカ有袋類
米州有袋類 | ||||||||||||||||||
下位分類 | ||||||||||||||||||
本文参照 |
アメリカ有袋類(あめりかゆうたいるい、学名Ameridelphia)とは、哺乳綱有袋上目に属する動物群のこと。
最新の分岐分類学や分子統計学の成果として、南北アメリカの有袋類とオーストラリアの有袋類と明確に区別される。ただしミクロビオテリウム科は南米に生息しているがオーストラリア有袋類に属する。
進化史[編集]
米州有袋類は現生の有袋類の中ではもっとも原始的なグループを含んでおり、恐らく北アメリカの白亜紀後期に出現した[1]。新生代以来は主に南アメリカ大陸で多様化・繁栄していて、現在でも南アメリカに多く分布している。南アメリカ以外でも、アジア、ヨーロッパ、アフリカにも生息地を広げたが、
その全てがオポッサム科である。
新生代の大部分は、有胎盤類は南アメリカにいなかったので、食肉目や、真無盲腸目、兎形目、齧歯目などがいなかったので、それらに代わってアメリカ有袋類がそのニッチを多く占めていた。
食肉性の動物のニッチは、地上性の大型の鳥類が一部を占めていたものが、アメリカ有袋類がほぼ独占していた。食虫性の動物のニッチもやはりアメリカ有袋類がほぼ独占していた。兎形目と齧歯目のニッチも、ほとんどアメリカ有袋類と南蹄目が独占していた。
逆に豪州のコアラなどの植物食性の有袋類のアメリカ有袋類は南アメリカではあまり繁栄しなかった[1]。