アメリカアナグマ

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アメリカアナグマ
Badger.jpg
アメリカアナグマ Taxidea taxus
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
小目 : イタチ小目 Mustelida
: イタチ科 Mustelidae
亜科 : アメリカアナグマ亜科
Taxidiinae
Pocock, 1920
: アメリカアナグマ属 Taxidea
Waterhouse, 1839
: アメリカアナグマ T. taxus
学名
Taxidea taxus
(Schreber, 1777)
和名
アメリカアナグマ
英名
American badger

アメリカアナグマ(亜米利加穴熊、Taxidea taxus)は、哺乳綱食肉目イタチ科アメリカアナグマ属に分類されるイタチ。本種のみでアメリカアナグマ属を形成する。

分布[編集]

アメリカ合衆国西部および中央部、カナダ南部および中央部、メキシコ北部

形態[編集]

体長60-80cm。尾長20-30cm。体重7-14kg。頭部が黒、胴体の背面は灰褐色の体毛で覆われる。眉間から正中線に沿って頚部までと側頭部、腹面の体毛は白い。四肢の体毛は暗褐色。

頭部、胴体ともに扁平。前肢には長く大きい爪を持つ。

生態[編集]

乾燥した草原等に生息する。群れは形成せず、単独で生活する。夜行性だが、昼間に活動することもある。発達した爪を使い素早く穴を掘る。北部に分布する個体群は穴の中で冬ごもりを行う。ヒトをのぞけば天敵はほとんどいない。

食性は動物食で、昆虫類両生類爬虫類鳥類、小型哺乳類、動物の死骸等を食べる。

繁殖形態は胎生

人間との関係[編集]

ラコタ族の世界観では、よく穴を掘ることから薬草の知識に通じ、大精霊ワカン・タンカの癒す力を体現していると考えられる一方、爪を使って果敢に身を守ることから戦う力も体現していると考えられていた[1]

ウィスコンシン州を象徴する動物に指定されている。ウィスコンシン大学マスコットでもある。

牧場等では、本種が掘った穴に家畜が足を入れ怪我をすることから、嫌われている。

農地の開発と野火の抑制により本種の生息に適した環境が縮小しており、害獣として捕殺されたり、交通事故にあって命を落とすこともあり、個体数が減少している。カナダでは、2000年に五大湖地方西部に分布するT. t. jacksoni亜種[2]と西海岸地方に分布するT. t. jeffersonii亜種[3]が絶滅危機種(Endangered)に指定された。

アメリカアナグマ亜科の古生物[編集]

Chamitataxus avitus(想像図)

現存するアメリカアナグマ亜科の生物は本種のみであるが、化石から少なくともかつてプリオタクシデア属チャミタタクスス属が存在したことがわかっている。アメリカアナグマ属に最も近縁なタクソン中新世の北アメリカに存在したチャミタタクスス属であると考えられている。

  • チャミタタクスス属 Chamitataxus
  • プリオタクシデア属 Pliotaxidea
    • P. nevadensis
    • P. garberi

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、71項
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2002年、59項
  1. ^ ラコタの動物シンボリズム(英文)
  2. ^ Species at Risk American Badger jacksoni subspecies
  3. ^ Species at Risk American Badger jeffersonii subspecies

関連項目[編集]

外部リンク[編集]