くま川鉄道KT-500形気動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
くま川鉄道KT-500形気動車
KUMAGAWA-KT501.jpg
左からKT-501・502・503
基本情報
運用者 くま川鉄道
製造所 新潟トランシス
製造年 2014年
製造数 5両
投入先 湯前線
主要諸元
軌間 1,067 mm
最高運転速度 95 km/h
設計最高速度 95 km/h
車両定員 KT-501 - 109名(座席40名・立席69名)
KT-502 - 111名(座席43名・立席68名)
KT-503 - 110名(座席42名・立席68名)
車両重量 32.2 t(KT-501)
32.1 t(KT-502)
32.3 t(KT-503)
車体 普通鋼
台車 軸梁式ボルスタレス台車
NF-01ED・NF-01ET
機関 コマツ製横形直噴式ディーゼル機関SA6D125HE-1 × 1基
機関出力 242.7kW (330 ps)
変速機 TACN-22-1612B
変速段 変速1段・直結3段
制動装置 電気指令式空気ブレーキ機関ブレーキ
保安装置 ATS-SK
備考 [1]
テンプレートを表示

KT-500形気動車(KT-500がたきどうしゃ)は、くま川鉄道が保有する鉄道車両気動車)である。

概要[編集]

くま川鉄道が開業した1989年から運行しているKT-200形が老朽化しており、置き換えのため本形式の車両を導入することになった。2014年1月に新潟トランシスによりKT-501 - KT-503の3両が製造され[2]、KT-201・KT-202を置き換えた。さらに、同年12月にはKT-504・KT-505の2両を増備した[3]。通常運行のほか、観光列車「田園シンフォニー」(後述)として運行される。

前面左右の窓の上部にそれぞれ前照灯を2個ずつ配し、貫通扉の上部にLED式の行先表示器を設け、前面窓下に尾灯を配置している。列車情報制御装置TICSを装備し、運転台にはくま川鉄道で初のワンハンドルマスコンを採用している。また、地元産の木材(ヒノキ)を多用した車内設備が特徴となっている。座席は当初、ソファやテーブル付きのカウンター席、ボックス席もある観光列車向けの配置をしたセミクロスシートであったが、2019年8月下旬より朝夕の高校生の通学ラッシュの混雑対策の為、ロングシート配置に変更されテーブルも撤去された。一部の車両にある子供向け展望席や特産工芸品を展示してある棚は現存してある。なお、各車両便所付きで、車体は18m級である[4]

先行のKT-203「KUMA1」、KT-103「KUMA2」と同様、インダストリアルデザイナー水戸岡鋭治がデザインを担当。「人吉球磨盆地特有の四季をイメージ」[5]して、車両ごとに季節のテーマを設定し、車体色や内装を変えている。

  • KT-501 : 「」(茶)
  • KT-502 : 「」(赤)
  • KT-503 : 「」(ベージュ)
  • KT-504 : 「」(青)
  • KT-505 : 「白秋」(白)

くま川鉄道湯前線の沿線が田園地帯であることから、各車両共通のデザインとしてベートーヴェン交響曲第6番「田園」をモチーフにしており、車体にはト音記号をアレンジしたマークと「田園」の一節を表す音符が描かれている。

観光列車「田園シンフォニー」[編集]

1日1往復、観光列車「田園シンフォニー」として3両編成(車両は運行日により異なる)で運行する。人吉温泉発湯前行きの下りは、景色を見やすくするため速度を落として運転するほか、見学や地元の「おもてなし隊」による物産品の販売のために途中駅の停車時間も増やし、通常より約20分長い所要時間1時間10分で運転。軽食や物産品の車内販売も行う。下り列車の乗車に際しては運賃のほか座席指定料金(300円)が別途必要になる。折り返しの上りは、各駅停車・全車自由席で通常の列車と同じ運行となる。運行開始から2015年のダイヤ改正までは、土日祝日と一部の平日の運行で通過駅があったが、改正以降は毎日運行し各駅停車となっている。

なお、2014年3月8日の「田園シンフォニー」運行開始日には水戸岡も乗車した[6]

2015年1月15日には、「おそらく最初で最後」[7]の、5両編成での運行が行われた。湯前方から「春・夏・秋・白秋・冬」の順で連結された[8]

2015年ダイヤ改正前までの停車駅(下りのみ)[編集]

人吉温泉駅川村駅一武駅木上駅おかどめ幸福駅あさぎり駅多良木駅東多良木駅湯前駅

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 鉄道ピクトリアル2014年10月臨時増刊号 No.896 鉄道車両年鑑2014年版 鉄道図書刊行会
  2. ^ くま鉄新車両「田園シンフォニー」お披露目 Archived 2014年3月23日, at the Wayback Machine. - 読売新聞、2014年1月23日
  3. ^ 人吉 - 湯前「田園シンフォニー」発車 くま川鉄道の新型車両[熊本県] Archived 2014年3月23日, at the Wayback Machine. - 西日本新聞、2014年3月8日
  4. ^ 鉄道ファン2014年4月号
  5. ^ 楽しい旅と企画列車 Archived 2015年1月5日, at the Wayback Machine. - くま川鉄道
  6. ^ くま川鉄道の新車両 「田園シンフォニー」運行開始 - くまにちコム(熊本日日新聞)、2014年3月8日
  7. ^ 田園シンフォニー、5色の走り くま川鉄道 - くまにちコム 2015年01月15日
  8. ^ 新型車両5両連結臨時運行について Archived 2015年1月13日, at the Wayback Machine. - くま川鉄道 くま鉄ニュース 2015.01.10

外部リンク[編集]