おうし座ゼータ星

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おうし座ζ星[1]
Zeta Tauri
星座 おうし座
視等級 (V) 3.03[1]
2.88 - 3.17(変光)[2]
変光星型 E/GS+GCAS[2]
分類 Be星[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 05h 37m 38.68542s[1]
赤緯 (Dec, δ) +21° 08′ 33.1588″[1]
赤方偏移 0.000067[1]
視線速度 (Rv) 20.00 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 1.78 ミリ秒/年[1]
赤緯: -20.07 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 7.33 ± 0.82 ミリ秒[1]
距離 444.75 ± 56.02光年[注 1]
(136.43 ± 17.18パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) -2.644[注 2]
物理的性質
半径 5.5 R[3]
質量 11.2 M[3]
自転速度 125 km/s[4]
スペクトル分類 B1IVe_shell [1]
光度 4,169 L[5]
表面温度 15,500 K[5]
色指数 (B-V) -0.19[6]
色指数 (U-B) -0.67[6]
年齢 22.5 ± 2.6×106[7]
別名称
別名称
おうし座123番星[1]
BD +21 908[1]
FK5 211[1], HD 37202[1]
HIP 26451[1], HR 1910[1]
SAO 77336[1]
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おうし座ζ星(おうしざゼータせい、ζ Tau, ζ Tauri)は、おうし座恒星で3等星。

中国では、おうし座ζ星は、畢宿というアステリズムに含まれ、「天の門」を意味する天關と呼ばれる[8]。実際は、天關はちょうどおうし座ζ星だけに対応するものではなく、おうし座ζ星を中心とし、おうし座113番星、おうし座126番星、おうし座128番星、おうし座129番星、おうし座130番星、おうし座127番星を含むアステリズムである[9]

性質[編集]

おうし座ζ星は、単線の分光連星系であり、これは2つの恒星が、望遠鏡では解像できないほど非常に近くを回転していることを示している。その代わり、主星の軌道運動は、スペクトル吸収線ドップラー効果によって示唆される。2つの恒星は、地球と太陽の間の距離の117%に相当する約1.17AUで、軌道周期はほぼ113日であると推定される[3]

太陽と比べると、主星は質量で11倍以上、半径で5-6倍という巨大な恒星である[3]。125 km/sと高速で自転している[4]。伴星は、太陽質量の約94%であるが、主系列星であるのか、中性子星白色矮星か分かっていない。もし主系列星であった場合、その質量から、スペクトル分類はG4であると示唆される[3]

主星のスペクトルからは、スペクトル分類はB2 IIIpeとなる[3]。光度分類が'III'となることからは、この恒星は、核の水素を使い果たした巨星であると考えられる。'e'という添え字は、このスペクトル中に輝線を含むものに対して用いられる。この恒星のようなBe星では、輝線は、恒星の外層から放出された物質によって形成された恒星の周囲のガスの円盤が回転することで生じる。スペクトルの掩蔽パターンは、円盤の密度波理論から生じる。円盤は、伴星の重力の影響により、歳差運動している可能性が示唆されている[3]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s SIMBAD Astronomical Database”. Results for zet Tau. 2015年10月3日閲覧。
  2. ^ a b GCVS”. Results for zet Tau. 2015年10月3日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g Schaefer, G. H. et al. (December 2010), “Multi-epoch Near-infrared Interferometry of the Spatially Resolved Disk around the Be Star ζ Tau”, The Astronomical Journal 140 (6): 1838-1849, arXiv:1009.5425, Bibcode 2010AJ....140.1838S, doi:10.1088/0004-6256/140/6/1838 
  4. ^ a b Abt, Helmut A.; Levato, Hugo; Grosso, Monica (July 2002), “Rotational velocities of B Stars”, The Astrophysical Journal 573 (1): 359-365, Bibcode 2002ApJ...573..359A, doi:10.1086/340590 
  5. ^ a b Balona, L. A.; Dziembowski, W. A. (October 1999), “Excitation and visibility of high-degree modes in stars”, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 309 (1): 221-232, Bibcode 1999MNRAS.309..221B, doi:10.1046/j.1365-8711.1999.02821.x 
  6. ^ a b 輝星星表第5版
  7. ^ Tetzlaff, N.; Neuhauser, R.; Hohle, M. M. (January 2011), “A catalogue of young runaway Hipparcos stars within 3 kpc from the Sun”, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 410 (1): 190-200, arXiv:1007.4883, Bibcode 2011MNRAS.410..190T, doi:10.1111/j.1365-2966.2010.17434.x 
  8. ^ (中国語) AEEA (Activities of Exhibition and Education in Astronomy) 天文教育資訊網 2006 年 5 月 24 日
  9. ^ Richard Hinckley Allen: Star Names - Their Lore and Meaning: Taurus