謝淑薇

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謝淑薇
Su-Wei Hsieh
謝淑薇
基本情報
国籍 中華民国の旗 台湾
出身地 同・台北市
生年月日 (1986-01-04) 1986年1月4日(38歳)
身長 169cm
体重 57kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2001年
ツアー通算 9勝
シングルス 1勝
ダブルス 8勝
生涯獲得賞金 11,495,839 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2008)
全仏 1回戦(2006-08)
全英 2回戦(2008)
全米 2回戦(2008)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト8(2009・11)
全仏 ベスト4(2009)
全英 3回戦(2010)
全米 2回戦(2009)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 78位(2008年11月3日)
ダブルス 9位(2009年10月26日)
2011年3月7日現在

謝 淑薇(シェイ・スーウェイ, 英語表記:Su-Wei Hsieh, 1986年1月4日 - )は、台湾台北市出身の女子プロテニス選手。2008年全豪オープンで、当地のプロテニス選手として史上初の4大大会シングルス4回戦進出を達成した。フォアハンド・ストローク、バックハンド・ストロークともに両手打ちの選手。これまでにWTAツアーでシングルス1勝、ダブルスで8勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス78位、ダブルス9位。身長169cm、体重57kg、右利き。

来歴

父親の紹介で8歳からテニスを始め、2001年から女子テニスツアー下部組織の大会を回り始める。スーウェイ一家は台湾でもよく知られたテニス一家で、スーウェイを含む7人兄弟全員がジュニア・シニアの選手として活動している。ジュニア時代には世界スーパージュニアテニス選手権大会ダブルス部門で優勝、2002年全仏オープンジュニアダブルス部門準優勝の記録を残しており、早くから同国の若手女子テニス選手として将来を期待されていた。2003年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップの台湾代表選手入りを果たす。

謝淑薇は2005年全米オープンで4大大会に初出場した。この大会では予選3試合を勝ち抜いたが、本戦1回戦でカタリナ・スレボトニクスロベニア)に敗れた。それから2年間、彼女は4大大会女子シングルスの本戦で1勝も挙げられなかった。2007年、彼女はダブルスの分野で目覚ましい躍進を見せ、女子ツアーで5度のダブルス決勝戦に勝ち上がった。9月後半に行われた中国北京大会と韓国ソウル大会で、1歳年上の荘佳容と組んでダブルス2週連続優勝を達成し、女子ツアーで初めてのタイトルを獲得した。

謝淑薇は2008年全豪オープンで予選3試合を勝ち上がり、本戦1回戦でクララ・ザコパロバチェコ)を破り、待望の4大大会本選初勝利を決めた。2回戦で第19シードのシビル・バンマーオーストリア)を 6-2, 6-0 で圧倒すると、3回戦でもアラバン・レザイフランス)を 6-2, 6-7, 6-4 で破り、台湾のプロテニス選手として史上初の4大大会4回戦進出を決めた。4回戦では、第1シードのジュスティーヌ・エナンに 2-6, 2-6 で敗れた。この年はダブルスで2勝を挙げ、中国彭帥と組んで1勝・荘佳容と組んで1勝を獲得した。

2009年1月、メディバンク国際の女子ダブルスで彭帥と組んで優勝。全豪オープンでは、彭帥と組んだダブルスで初のベスト8に進み、ビーナスセリーナのウィリアムズ姉妹組に 2-6, 6-4, 3-6 で敗れた。謝と彭は全仏オープン女子ダブルス準決勝で、ビクトリア・アザレンカベラルーシ)&エレーナ・ベスニナロシア)組に 3-6, 5-7 で敗れ、決勝進出を逃した。

2012年2月、BMWマレーシア・オープンで予選から勝ち上がりツアー初のシングルスの決勝に進出した。決勝ではペトラ・マルティッチクロアチア)と対戦し 2–6, 7–5, 4–1 とリードしたところでマルティッチが棄権し謝はシングルスツアー初優勝を果たした。

台湾のプロテニス界では、詹詠然荘佳容のペアが2007年全豪オープン全米オープンで女子ダブルス準優勝者になり、大きな偉業を樹立した。それに続き、謝淑薇が2008年全豪オープンで女子シングルス4回戦に進出し、2009年全仏オープンで女子ダブルスのベスト4に入っている。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 1回 (1勝0敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ツアー選手権 (0–0)
プレミア (0–0)
インターナショナル (1–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2012年3月4日 マレーシアの旗 クアラルンプール ハード クロアチアの旗 ペトラ・マルティッチ 2–6, 7–5, 4–1 途中棄権

ダブルス: 13回 (8勝5敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2004年10月3日 大韓民国の旗 ソウル ハード チャイニーズタイペイの旗 荘佳容 大韓民国の旗 田美螺
大韓民国の旗 趙倫貞
3–6, 6–1, 5–7
準優勝 2. 2007年1月6日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード インドの旗 シーカ・ウベロイ スロバキアの旗 ヤネッテ・フサロバ
アルゼンチンの旗 パオラ・スアレス
2–6, 0–6
準優勝 3. 2007年2月18日 インドの旗 バンガロール ハード ロシアの旗 アーラ・クドゥリャフツェワ チャイニーズタイペイの旗 詹詠然
チャイニーズタイペイの旗 荘佳容
7–6(4), 2–6, [9–11]
優勝 1. 2007年9月23日 中華人民共和国の旗 北京 ハード チャイニーズタイペイの旗 荘佳容 中華人民共和国の旗 韓馨蘊
中華人民共和国の旗 徐一璠
7–6(2), 6–3
優勝 2. 2007年9月30日 大韓民国の旗 ソウル ハード チャイニーズタイペイの旗 荘佳容 ギリシャの旗 エレニ・ダニリドゥ
ドイツの旗 ヤスミン・ヴェール
6–2, 6–2
準優勝 4. 2008年2月10日 タイ王国の旗 パタヤ ハード アメリカ合衆国の旗 バニア・キング チャイニーズタイペイの旗 詹詠然
チャイニーズタイペイの旗 荘佳容
4–6, 3–6
準優勝 5. 2008年9月14日 アメリカ合衆国の旗 シンシナティ ハード カザフスタンの旗 ヤロスラワ・シュウェドワ ロシアの旗 マリア・キリレンコ
ロシアの旗 ナディア・ペトロワ
3–6, 6–4, [8–10]
優勝 3. 2008年9月14日 インドネシアの旗 バリ ハード 中華人民共和国の旗 彭帥 ポーランドの旗 マルタ・ドマホフスカ
ロシアの旗 ナディア・ペトロワ
6–7(4), 7–6(3), [10–7]
優勝 4. 2008年9月28日 大韓民国の旗 ソウル ハード チャイニーズタイペイの旗 荘佳容 ロシアの旗 ベラ・ドゥシェビナ
ロシアの旗 マリア・キリレンコ
6–3, 6–0
優勝 5. 2009年1月16日 オーストラリアの旗 シドニー ハード 中華人民共和国の旗 彭帥 フランスの旗 ナタリー・ドシー
オーストラリアの旗 ケーシー・デラクア
6–0, 6–1
優勝 6. 2009年5月9日 イタリアの旗 ローマ クレー 中華人民共和国の旗 彭帥 スロバキアの旗 ダニエラ・ハンチュコバ
日本の旗 杉山愛
7–5, 7–6(5)
優勝 7. 2009年10月11日 中華人民共和国の旗 北京 ハード 中華人民共和国の旗 彭帥 ロシアの旗 アーラ・クドゥリャフツェワ
ロシアの旗 エカテリーナ・マカロワ
6–3, 6–1
優勝 8. 2011年9月24日 中華人民共和国の旗 広州 ハード 中華人民共和国の旗 鄭賽賽 チャイニーズタイペイの旗 詹謹瑋
中華人民共和国の旗 韓馨蘊
6-2, 6-1

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 通算成績
全豪オープン LQ A A A LQ LQ 4R 1R A A LQ 3–2
全仏オープン LQ A A A 1R 1R 1R LQ A A 0–3
ウィンブルドン LQ A A A 1R 1R 2R A A A 1–3
全米オープン LQ A A 1R LQ LQ 2R LQ A A 1–2

外部リンク