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'''コダック'''(''Kodak'' 、[[ニューヨー証券取引所|NYSE]]:[http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=EK EK])は、[[アメリカ合衆国|米国]]に本拠を置く世界最大の写真用品([[写真フィルム]]、[[印画紙]]、処理剤)メーカーである。
'''イーストマン・コダック・カンパニー'''({{lang-en|'''Eastman Kodak Company'''}}, {{仮リンク|OTC市場|en|OTC Markets Group}} : [http://www.otcmarkets.com/stock/EKDKQ/quote EKDKQ])、通称'''コダック'''({{lang-en|'''Kodak'''}})は、[[アメリカ合衆国]]に本拠を置く世界最大の写真用品([[写真フィルム]]、[[印画紙]]、処理剤)メーカーである<ref name="マイペディア">{{Kotobank|イーストマン・コダック|2=百科事典マイペディア}}、2012年2月6日閲覧。</ref>。上場当時の[[ニューヨーク証券取引所]](NYSE)コードは[http://www.nyse.com/about/listed/lcddata.html?ticker=EK EK]


== 概要 ==
== 概要 ==
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また、世界で初めて[[デジタルカメラ]]を開発したメーカーでもある。
また、世界で初めて[[デジタルカメラ]]を開発したメーカーでもある。
[[File:Kodak 008 wp.jpg|230px|thumb|EasyShare CX7530]]
[[File:Kodak 008 wp.jpg|230px|thumb|EasyShare CX7530]]
米国法人であるイーストマン・コダック(''Eastman Kodak Company'' )の本社は[[ニューヨーク州]][[ロチェスター (ニューヨーク州)|ロチェスター]]、同社の[[完全子会社]]で日本法人の'''コダック株式会社'''(''Kodak Japan, Ltd.'' )は[[東京都]][[中央区 (東京都)|千代田区]]に所在する。
同社本社は[[ニューヨーク州]][[ロチェスター (ニューヨーク州)|ロチェスター]]に所在する。


写真関連製品の分野で高いシェアを占めることで知られるほか、[[映画]]用フィルム、デジタル画像機器などの事業も行っている。
写真関連製品の分野で高いシェアを占めることで知られるほか、[[映画]]用フィルム、デジタル画像機器などの事業も行っている。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
*[[1880年]](明治13年)、[[ジョージ・イーストマン]]によって写真乾板製造会社として創業。
* [[1880年]](明治13年)、[[ジョージ・イーストマン]]によって写真乾板製造会社として創業<ref name="マイペディア" />
*[[1888年]](明治21年)、ジョージ・イーストマンが「コダック」の使用を開始。同時に「あなたはボタンを押すだけ、後はコダックが全部やります」という触れ込みで市場に参入。
* [[1888年]](明治21年)、ジョージ・イーストマンが「コダック」の使用を開始。同時に「あなたはボタンを押すだけ、後はコダックが全部やります」という触れ込みで市場に参入。
*[[1892年]](明治25年)、「イーストマン・コダック社」を設立。
* [[1892年]](明治25年)、「イーストマン・コダック社」を設立<ref name="マイペディア" />
*[[1900年]](明治33年)、「[[ブローニー]]」を1ドルで発売し、大衆に写真を一気に普及させた。
* [[1900年]](明治33年)、「[[ブローニー]]」を1ドルで発売し、大衆に写真を一気に普及させた。
* [[1921年]](大正10年)、{{仮リンク|シネコダック|en|Cine-Kodak|label='''シネコダック'''}}として、[[小型映画]]の規格「[[16mmフィルム]]」を発表
*[[1989年]](平成元年)、日本進出以来、長い間[[長瀬産業]]と提携関係にあり、[[1986年]]に統合でコダック・ナガセ株式会社(現:コダック株式会社)を設立したが、[[1989年]]頃に提携関係を解消している。なお日本法人の社名は提携解消後も「コダック・ナガセ」のままであったが、[[2009年]][[1月]]に正式に「コダック株式会社」と改めている。
* [[1932年]](昭和7年)、'''シネコダック8'''として、のちに「[[ダブル8]]」と呼ばれる小型映画の規格を発表、同年3月14日、ジョージ・イーストマン死去
*[[2007年]](平成19年)、医療用[[X線フィルム]]等のヘルス事業を[[カナダ]]の[[オネックス]]に売却。コダックの旧ヘルス事業はオネックスが設立した子会社[[ケアストリームヘルス]]に移管、コダックから引き継いだヘルス関連の製品は引き続きコダックのブランドで販売されている。米イーストマンコダックの映画用[[カラーフィルム]]で撮影された作品が、[[アカデミー賞]]誕生以来79年連続して最優秀作品賞を受賞している。
* 1963年(昭和38年)、「[[インスタマチック]]」規格を発表
*[[2008年]](平成20年)、この年の[[北京オリンピック]]を最後に、長年務めたオリンピックのスポンサーから撤退。
* [[1965年]](昭和40年)、新しい小型映画の規格「[[スーパー8mmフィルム|スーパー8]]」を発表
*2012年(平成24年)1月3日、ニューヨーク証券取引所から上場基準についての警告を受けたと公式発表<ref>[http://www.kodak.com/ek/US/en/Kodak_Receives_Continued_Listing_Standards_Notice_from_the_New_York_Stock_Exchange.htm Kodak Receives Continued Listing Standards Notice from the New York Stock Exchange] {{en icon}}, [[コダック]]、2012年1月3日付、2012年1月4日閲覧。</ref>。
* 1971年(昭和46年)、「[[インスタマチック#ポケットインスタマチック|ポケットインスタマチック]]」規格を発表
*2012年(平成24年)1月19日、[[連邦破産法第11章]]の適用をニューヨークの裁判所に申請。
* 1982年(昭和57年)、「[[ディスクカメラ|ディスクフィルム]]」規格を発表
* 2001年(平成13年)11月9日、同社の名を冠した[[コダック・シアター]]がオープン
* [[2007年]](平成19年)、医療用[[X線フィルム]]等のヘルス事業を[[カナダ]]の[[オネックス]]に売却。コダックの旧ヘルス事業はオネックスが設立した子会社[[ケアストリームヘルス]]に移管、コダックから引き継いだヘルス関連の製品は引き続きコダックのブランドで販売されている。米イーストマンコダックの映画用[[カラーフィルム]]で撮影された作品が、[[アカデミー賞]]誕生以来79年連続して最優秀作品賞を受賞している。
* [[2008年]](平成20年)、この年の[[北京オリンピック]]を最後に、長年務めたオリンピックのスポンサーから撤退。
* [[2012年]](平成24年)1月3日、ニューヨーク証券取引所から上場基準についての警告を受けたと公式発表<ref>[http://www.kodak.com/ek/US/en/Kodak_Receives_Continued_Listing_Standards_Notice_from_the_New_York_Stock_Exchange.htm Kodak Receives Continued Listing Standards Notice from the New York Stock Exchange] {{en icon}}, [[コダック]]、2012年1月3日付、2012年1月4日閲覧。</ref>。
* 2012年(平成24年)1月19日、[[連邦破産法第11章]]の適用をニューヨークの裁判所に申請。


== 社名の由来 ==
== 社名の由来 ==
コダックという社名は、力強くシャープな感じがすると同時に、創業者のお気に入りでもあった「K」をはさんだ単語を幾通りも考えた結果として生まれたものであって、単語そのものに特別な意味はない。
コダックという社名は、力強くシャープな感じがすると同時に、創業者のお気に入りでもあった「K」をはさんだ単語を幾通りも考えた結果として生まれたものであって、単語そのものに特別な意味はない。


== コダックにより生産された主な製品規格 ==
== おもな製品規格 ==
*[[アメリカコダックのフィルムカメラ製品一覧]]
*[[アメリカコダックのフィルムカメラ製品一覧]]
**[[ブローニー]] - アメリカコダックの製品。
**[[ブローニー]] - アメリカコダックの製品。
35行目: 41行目:
*[[ナーゲル (カメラ)]] - コダックに買収されドイツコダックとなった。
*[[ナーゲル (カメラ)]] - コダックに買収されドイツコダックとなった。
**[[レチナ]] - ドイツコダックの製品。
**[[レチナ]] - ドイツコダックの製品。
* {{仮リンク|コダカラー (写真フィルム)|en|Kodacolor (still photography)}}
*[[リバーサルフィルム#主なリバーサルフィルム|コダクローム、エクタクローム]]
* {{仮リンク|コダカラー (映画用フィルム)|en|Kodacolor (filmmaking)}}
*[[スーパー8mmフィルム]]
*[[リバーサルフィルム#主なリバーサルフィルム|コダクローム、エクタクローム]] - コダックの[[カラー写真|カラー]][[リバーサルフィルム]]のブランド
*[[16mmフィルム]] - 1921年(大正10年)にコダックが{{仮リンク|シネコダック|en|Cine-Kodak|label='''シネコダック'''}}として発表した[[小型映画]]の規格
*[[ダブル8]] - 1932年(昭和7年)にコダックが'''シネコダック8'''として発表した小型映画の規格
*[[スーパー8mmフィルム]] - 1965年(昭和40年)にコダックが発表した小型映画の規格
*[[ネガフィルム]]
*[[ネガフィルム]]
*[[インスタマチック]]
*[[インスタマチック]]
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== レンズの製造番号による製造年確定 ==
== レンズの製造番号による製造年確定 ==
アメリカコダックにて製造されたレンズの製造番号の頭には製造年西暦下二桁を示すアルファベットが2文字ついており、C=1、A=2、M=3、E=4、R=5、O=6、S=7、I=8、T=9、Y=0を表している。例えばESであれば1947年製であることがわかる。
アメリカコダックにて製造されたレンズの製造番号の頭には製造年西暦下二桁を示すアルファベットが2文字ついており、C=1、A=2、M=3、E=4、R=5、O=6、S=7、I=8、T=9、Y=0を表している。例えばESであれば1947年製であることがわかる。

{{基礎情報 会社
|社名 = コダック株式会社
|英文社名 = {{lang|en|Kodak Japan, Ltd.}}
|ロゴ = [[Image:Kodak logo.svg|230px]]
|画像 =
|画像説明 =
|種類 = 株式会社
|市場情報 =
|略称 = コダック
|国籍 = {{JPN}}
|本社郵便番号 = 101-0062
|本社所在地 = [[東京都]][[中央区 (東京都)|千代田区]][[神田駿河台]]2-9
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|設立 = [[1981年]](昭和56年)[[10月30日]]
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|統一金融機関コード =
|SWIFTコード =
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|代表者 = [[藤原浩 (実業家)|藤原浩]]
|資本金 = 25億1,000万円
|発行済株式総数 =
|売上高 =
|営業利益 =
|純利益 =
|純資産 =
|総資産 =
|従業員数 = 約400名<br />約520名 <small>(グループ社員数)</small>
|支店舗数 =
|決算期 = 年1回 12月
|主要株主 = イーストマン・コダック
|主要子会社 = 株式会社コダック情報システムズ<br />山梨RPBサプライ株式会社<br />RPBマーケティング株式会社
|関係する人物 = [[上田竹翁]]
|外部リンク = [http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/nav/index.shtml wwwjp.kodak.com]
|特記事項 =
}}
== 日本法人 ==
'''コダック株式会社'''({{lang-en|'''Kodak Japan, Ltd.'''}})は、イーストマン・コダックの日本法人、同社の[[完全子会社]]である<ref name="会社概要">[http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/7a110000.shtml 会社概要]、[[#日本法人|コダック]]、2012年2月6日閲覧。</ref>。

=== 略歴 ===
* コダックの日本進出以来、[[長瀬産業]]と提携関係にあった
* 1981年(昭和56年)[[10月30日]] - 会社設立<ref name="会社概要" />
* 1986年(昭和61年) - 統合して'''コダック・ナガセ株式会社'''を設立
* 1989年(平成元年) - 長瀬産業との提携関係を解消
* 1993年(平成5年) - 横浜マリノス(現在の[[横浜F・マリノス]])のユニフォームスポンサーを務める( - 1998年)
* 2009年(平成21年)1月 - 現社名に商号変更<ref name="会社概要" />

=== 企業データ ===
* 本社所在地 : [[東京都]][[中央区 (東京都)|千代田区]][[神田駿河台]]2-9
* 代表取締役社長 : [[藤原浩 (実業家)|藤原浩]]

=== 傘下企業 ===
* 株式会社コダック情報システムズ
* 山梨RPBサプライ株式会社
* RPBマーケティング株式会社


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[コダック・シアター]]
*[[コダック・シアター]]
*[[イーストマン・カラー]]
*[[イーストマン・カラー]]
*横浜マリノス(現[[横浜F・マリノス]]) - 1993年~1998年、ユニフォームスポンサーを務めた。
*[[横浜F・マリノス]]
*[[ザスパ草津]] - スポンサーシップ
*[[上田竹翁]] - コダック研究会幹事を務めた。
*[[上田竹翁]] - コダック研究会幹事を務めた。
*[[ハッセルブラッド]] - コダックのスウェーデン代理店だった縁から当初アメリカコダックよりレンズを供給していた。
*[[ハッセルブラッド]] - コダックのスウェーデン代理店だった縁から当初アメリカコダックよりレンズを供給していた。
* {{仮リンク|コダック・タワー|en|Kodak Tower}}

* {{仮リンク|イーストマン・ビジネス・パーク|en|Eastman Business Park}}
== 脚注 ==
== 脚注 ==
<references />
<references />
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{commonscat|Kodak cameras}}
{{commonscat|Kodak cameras}}
{{Wikinews|愛されたカラーフィルムに終焉|date=2009年6月23日}}
* [http://www.kodak.com/ Eastman Kodak]
* [http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/nav/index.shtml コダック株式会社]
* [http://www.kodak.com/ Eastman Kodak] - 公式ウェブサイト {{en icon}}
* [http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/nav/index.shtml コダック株式会社] - 公式ウェブサイト


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2012年2月6日 (月) 04:23時点における版

Template:経営問題

コダックのロゴマーク

イーストマン・コダック・カンパニー英語: Eastman Kodak Company, OTC市場英語版 : EKDKQ)、通称コダック英語: Kodak)は、アメリカ合衆国に本拠を置く世界最大の写真用品(写真フィルム印画紙、処理剤)メーカーである[1]。上場当時のニューヨーク証券取引所(NYSE)コードはEK

概要

世界で初めてロールフィルムおよびカラーフィルムを発売したメーカーである。 また、世界で初めてデジタルカメラを開発したメーカーでもある。

EasyShare CX7530

同社本社はニューヨーク州ロチェスターに所在する。

写真関連製品の分野で高いシェアを占めることで知られるほか、映画用フィルム、デジタル画像機器などの事業も行っている。

歴史

社名の由来

コダックという社名は、力強くシャープな感じがすると同時に、創業者のお気に入りでもあった「K」をはさんだ単語を幾通りも考えた結果として生まれたものであって、単語そのものに特別な意味はない。

おもな製品・規格

レンズの製造番号による製造年確定

アメリカコダックにて製造されたレンズの製造番号の頭には製造年西暦下二桁を示すアルファベットが2文字ついており、C=1、A=2、M=3、E=4、R=5、O=6、S=7、I=8、T=9、Y=0を表している。例えばESであれば1947年製であることがわかる。

コダック株式会社
Kodak Japan, Ltd.
種類 株式会社
略称 コダック
本社所在地 日本の旗 日本
101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-9
設立 1981年(昭和56年)10月30日
法人番号 7010001109907 ウィキデータを編集
代表者 藤原浩
資本金 25億1,000万円
従業員数 約400名
約520名 (グループ社員数)
決算期 年1回 12月
主要株主 イーストマン・コダック
主要子会社 株式会社コダック情報システムズ
山梨RPBサプライ株式会社
RPBマーケティング株式会社
関係する人物 上田竹翁
外部リンク wwwjp.kodak.com
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日本法人

コダック株式会社英語: Kodak Japan, Ltd.)は、イーストマン・コダックの日本法人、同社の完全子会社である[3]

略歴

  • コダックの日本進出以来、長瀬産業と提携関係にあった
  • 1981年(昭和56年)10月30日 - 会社設立[3]
  • 1986年(昭和61年) - 統合してコダック・ナガセ株式会社を設立
  • 1989年(平成元年) - 長瀬産業との提携関係を解消
  • 1993年(平成5年) - 横浜マリノス(現在の横浜F・マリノス)のユニフォームスポンサーを務める( - 1998年)
  • 2009年(平成21年)1月 - 現社名に商号変更[3]

企業データ

傘下企業

  • 株式会社コダック情報システムズ
  • 山梨RPBサプライ株式会社
  • RPBマーケティング株式会社

関連項目

脚注

  1. ^ a b c 百科事典マイペディア『イーストマン・コダック』 - コトバンク、2012年2月6日閲覧。
  2. ^ Kodak Receives Continued Listing Standards Notice from the New York Stock Exchange (英語), コダック、2012年1月3日付、2012年1月4日閲覧。
  3. ^ a b c 会社概要コダック、2012年2月6日閲覧。

外部リンク