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鬼ヶ島観光自動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鬼ヶ島観光自動車株式会社
1982年式日野レインボーRJ(左) 1984年式日野レインボーRJ(中) 1997年式日野レインボーRJ(右)
1982年式日野レインボーRJ(左)
1984年式日野レインボーRJ(中)
1997年式日野レインボーRJ(右)
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
760-0092
香川県高松市女木町15番地22
業種 陸運業
法人番号 2470001000891 ウィキデータを編集
事業内容 一般乗合旅客自動車運送事業
代表者 古川 隆之(2022年現在)
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鬼ヶ島観光自動車(おにがしまかんこうじどうしゃ)は香川県高松市のバス事業者。鬼ヶ島の別名を持つ女木島内の観光路線バスを運行する。

総車両数3台で、2019年時点で社長の福井隆之自らが運転する、小規模のバス事業者である。[1] 整備も社長自身が行っており、2020年には車検を通過できなかった車両の大改修を実施した。[2] しかし、社長の死去により整備士不在となり、整備不良の状態が継続したため、2022年に道路運送法第40条に基づく事業停止の行政処分が行われた。[3] また、社長の死去に伴い、事業者の代表は古川隆之に変更された。

行政処分を受け、女木島のバスは高松市マルイ観光バスが引き継いで運行している。

事業所

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  • 香川県高松市女木町15番地22

本社は船着場に隣接する「高松市鬼ヶ島おにの館」内に位置している。館は休憩所や展示室を兼ねていて、敷地内にはタダノがテストのために作った「女木島のモアイ像」がある。

路線

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観光に特化したダイヤ設定で、島民の利用はほとんどない[4]

  • 女木港~鬼ヶ島大洞窟~西浦OKタワー
    • 女木港に入港するフェリー雌雄島海運)の到着時間に合わせて運行する。
    • 毎年3/1~11/30の季節運行。毎週火曜日運休(火曜日が祝日の場日、翌日運休。7/20~8/31は毎日運行。)
    • 時刻表は一応掲示されているが、繁忙期にはこれに関係なく「満員になり次第発車」となる。
    • 鬼ヶ島大洞窟~西浦OKタワー間は瀬戸内国際芸術祭2016夏・秋会期間のみ延長運転する便がある。

車両

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鬼ヶ島観光自動車 1997年式日野レインボーRJ(左)と1984年式日野レインボーRJ(右)

以下の3台を保有しており、繁忙期にはフル稼働する。

ワンマン運行だが、いずれも車内に運賃箱は設置されていない。これは、利用客のほぼ全てが女木港の「鬼ケ島おにの館」内にある乗車券売場で往復乗車券を購入するためである。

2019年、1984年式の日野P-RJ170BAの代替として日野KK-RX4JFEAを導入した。


過去の車両

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  • 1984年式の日野レインボー(P-RJ170BA)・H07Cトップドア送迎仕様車(非冷房)

新車で購入。登録番号は当初「香22あ61」であったが、リア部の修理の際にプレートナンバーの封印を外さざるを得なかったとして「香川200あ203」に再登録されている。2019年5月の車検切れまで運行され、現役末期の頃は繁忙期中心に運行。車体の劣化具合からおんぼろバスと呼ばれ、そのバス目当てに島を訪れる人も居た[5][6]。2019年の車検の際に不備が指摘された箇所のうちエンジンとバンパーは調達の目処が立ったが、扉の開閉装置が見つからず会社では全国のバス事業者に情報提供を求めている[7]。さらに長期間点検などを怠わったことから四国運輸局は2022年3月24日付で同社に対し122日間事業停止処分を出した[8]

なお、1988年時点では予備車として1979年式の三菱MR620が在籍しており、夏季の毎日運行される期間に使用された。

脚注

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  1. ^ https://www.asahi.com/articles/ASM803CQKM80PLXB002.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
  2. ^ https://mainichi.jp/articles/20201013/k00/00m/040/098000c
  3. ^ https://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/newsrelease/2017/00001_01667.html
  4. ^ 「バス・ジャパン10号」p16
  5. ^ 人気すぎる離島の「おんぼろバス」目立つサビに賛否両論 - 朝日新聞デジタル 2019年8月31日
  6. ^ 【特集】あまりの古さが大人気?引退危機の「おんぼろバス」を残したい社長の思いとは 香川・女木島 - KSB公式YouTube 2019年10月10日
  7. ^ 「オンボロバス」復活なるか 車検通らず、部品探しに社長奔走 - 山陽新聞デジタル 2020年3月5日
  8. ^ 鬼ケ島の「ぼろバス」窮地、高松 運輸局が異例の事業停止に”. 共同通信 (2022年4月5日). 2022年4月6日閲覧。

参考文献

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  • 「バス・ジャパン10号」(バス・ジャパン刊行会・1988年10月)ISBN 4795277656
  • 加藤佳一「バスで旅を作る!」(講談社・2006年5月)ISBN 4062723794