露出プレイ

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露出プレイ(ろしゅつプレイ)とは、性行為など本来人目を避けて行うべき行為を、あえて他者の目に触れる可能性のある場所・環境で行うことを指す。

概要

そもそも裸体を隠す文化の中では露出は性行為と密接な関係を持って語られることが多い。性行為や自慰行為は服を脱ぐことから始まるために、公共の場において裸になることや性的な行為を行うことは社会通念上タブーとされている。そうしたタブーが存在すれば、少数派とはいえ、そのタブーによって興奮を増す性的倒錯が存在することも事実である。いわゆる露出癖は、そうした公共の場や人目に触れる可能性のあるところであからさまな性的行為を行うことを好む性的倒錯である。

露出プレイと野外プレイ

日本においてフェティシズムは体系的に整理して扱われているわけではなくポルノ雑誌などで通俗的に扱われており、露出プレイ野外プレイの区別は明確ではない。が、性的倒錯としては似て非なるものである。露出プレイは見られること、または見られる可能性に興奮する性的倒錯であり、野外・屋外プレイは本来寝室などプライベートな場所で行うべき行為を外で行う背徳感やスリルに興奮する性的倒錯である。野外プレイの場合は誰かに見られること、見られる可能性は必ずしも必要ではないことが差異といえる。

例えば野外であってもプライベートビーチや森の中など他者の目のが及ぶ事がまずない場での性行為は、野外プレイであっても露出プレイではない。そもそもかつての日本においては、裕福な家庭や夫婦ふたりだけの家庭においては、家の中で人目を避ける事が不可能であり、人目を避ける手段として野外での性行為を行ったという経緯がある(青姦を参考されたい)。反対に家の中であっても、例えば大きなガラス窓の近くなど、誰かの視線に晒す(危険性のある)形で性行為をすれば、野外プレイではないが露出プレイではある。

露出の定義

詳しくは露出狂の項を参照。誰も見ていない夜の街を裸で歩くなど、他者の存在が無くても露出と見なすかどうかは行う者の判断によるが、誰かに見られる可能性の高い場所で裸になるのは犯罪となりうる行為である。 2008年1月24日、宮崎県庁本館の前庭で全裸写真を撮影し、インターネット・サイト上に公開した男女3名が、公然わいせつ事件被疑者として逮捕された事案がある[1]

露出プレイの例

これらの行為には公然わいせつ罪に問われるものもある。

露出を目的とする場合
露出癖を持つ者が行う場合が多く、公共の場における露出度の高い服装も露出プレイと見なされることがある。なかには性器自慰性行為を他人に見せ、快感を得る性的倒錯も存在する。露出癖を持つものの自発的な行動も多い。
SMプレイとしての場合
SMプレイにおいてマゾヒストに対し野外など、人目につく危険のある場所で性的な恥ずかしい行為をさせる。SMプレイの一ジャンルとして確立している。多くはサディストの命令により行われることが多いが、マゾヒストが単身実行する例も見受けられる。屈辱を与えることが目的なため、必ずしも性行為は含まれないこともある。
  • 縄や拘束具により緊縛・拘束された上に薄手の衣類を着せての外出
  • 強制的なノーパン・ノーブラでの外出
  • 強制的な下着姿・裸での外出
  • 強制的な野外・衆人環視下でのオナニー・放尿脱糞浣腸
  • 明らかに性的に逸脱した関係を示す服装、状態での外出(首に鎖をかけられて四つん這い、女装など)
  • 屋外や店・公園の公衆トイレ等でのオナニー・性行為・排泄
  • 屋外や公的な場所での放置プレイ
性的な目的の無い場合
体罰や私刑(リンチ)で、相手の身ぐるみをはいで放置する、なんらかの代償として恥ずかしい行動をとらせる、などの目的で露出が行われる場合がある。

露出系ウェブサイト

近年ではインターネットデジタルカメラの発達により、自分およびパートナーの露出姿を撮影して、自分でウェブサイトに掲載する行為が増加している。掲示板などを設けて写真に対してコメントを求める行為も多く、これも一種の露出プレイと言える。

そういう趣味のウェブサイトではない掲示板に露出姿を投稿するのは単純にコメントや反応(レス)を求めたいという気持ちから行なわれる場合もあり、性的嗜好なのかネタとしての行動かは客観的に判別しづらい。

関連項目

脚注

  1. ^ 宮崎県:公安委員会会議録(1月24日)