関東局
関東局(かんとうきょく)とは、満州国成立により満州国内の日本の出先機関を統合すべく、在満州国日本大使館に設けられた部局である。これに伴い関東庁は廃止された。
概要
関東局は新京に置かれた。権限は関東州の統治の他、満鉄附属地を従来の関東庁に代わって直接管理した。
関東局の長官は駐満州国日本大使で、関東軍司令官が兼任したため、強大な権力を掌握した。これにより、軍・外交機関・関東州統治機関が一元化されることになった。
関東局の業務について、武官の長官を補佐するために内務省官僚出身者を主とする文官による関東局総長職が置かれた。関東州内の地方行政を直接担当するため、旅順には関東庁に代わる関東州庁が置かれた。
1945年の日本の敗戦により統治機関としての能力を失った。
関東局長官(駐満州国日本大使兼務)
- 南次郎 (1934年12月10日 - )
- 植田謙吉 (1936年3月6日 - ) - ノモンハン事件
- 梅津美治郎 (1939年9月7日 - ) - 1942年以後の官名は関東軍総司令官。
- 山田乙三 (1944年7月18日 - 1945年) - 終戦時の関東軍総司令官。ソ連軍によって抑留される。
関東局総長
- (心得)武部六蔵 (1936年4月7日 - )
- 3. 武部六蔵 (1936年4月14日 - )
- 4. 大津敏男 (1938年3月28日 - )
- 5. 三浦直彦 (1941年2月8日 - 1947年3月31日)
組織機構
- 官房
- 秘書課、文書課、審議室
- 司政部
- 行政課、殖産課、経理課、財務課
- 警務部
- 警務課、警備課、高等警察課、衛生課
- 監理部
- 交通課、逓信課