間
間
- (けん) - 尺貫法の長さの単位。本項で詳述する。
- (ま、あいだ) - 空間的または時間的なへだだりのこと。「ま」と読む場合は部屋の意味にも使われる。また芸術概念であるネガティブスペースが東洋的な事象に垣間見られる際(例えば日本庭園などを説明する場合)西洋では「ma」をネガティブスペースの意味で用いる。
けん 間 | |
---|---|
系 | 尺貫法 |
量 | 長さ |
SI | 約 1.8182 m |
定義 | 6尺 |
1891年(明治24年)の度量衡法で1間=6尺と定義された。同時に1尺=(10/33)メートルと定められたので、1間は約1.8182メートルに相当する。60間が町(「丁」とも表記する)となる。また、1坪(歩)の面積の正方形の1辺が1間である。
計量法(1951年6月7日公布・1952年3月1日施行)の導入に伴い、公式に使用する単位としては廃止された。
概要
間は元来、建物の柱と柱の間、すなわち柱間のことであり、長さを表す単位ではない。同一の建物内であっても柱間の寸法は必ずしも一定ではなく、たとえば古代の寺社などでは中央部の間が大きく、両端部では狭くなっていることも珍しくない。古来、建築時の寸法に用いる単位は尺(高麗尺、小尺)であった。
ところが、日本では次第に租税計算を目的とした土地の測量時に間が単位として用いられるようになった。その大きさ、長さはときの為政者によって決められ、たとえば、豊臣秀吉は太閤検地で1間を6尺3寸とし、江戸時代には6尺1寸とされたが、実際に使用される値は時代や地域によって異なっていた。
明治時代になると、メートル条約への加盟を受けて1間=6尺と度量衡法で定められたが、今日でも日本家屋の設計の際に用いられる「間」には、東日本を中心として使われる江戸間(田舍間)と、西日本を中心として使われる京間(本間)などがある。
そこに敷かれる畳も約1間×0.5間の大きさとなるが、実際には柱と柱の間に配置されるので柱の幅の分だけ小さくなる。畳の大きさも、使用される「間」の大きさに応じて異なることになる。
関連項目
メートル (SI単位) |
海里 | ヤード | チェーン | マイル | 尺 | 間 | 町 | 里 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 m | = 1 | ≈ 0.00053996 | ≈ 1.0936 | ≈ 0.049710 | ≈ 0.00062137 | = 3.3 | = 0.55 | ≈ 0.0091667 | ≈ 0.00025463 |
1 M | = 1852 | = 1 | ≈ 2025.4 | ≈ 92.062 | ≈ 1.1508 | = 6111.6 | = 1018.6 | ≈ 16.9767 | ≈ 0.47157 |
1 yd | = 0.9144 | ≈ 0.00049374 | = 1 | ≈ 0.045455 | ≈ 0.00056818 | = 3.01752 | = 0.50292 | ≈ 0.0083820 | ≈ 0.00023283 |
1 ch | = 20.1168 | ≈ 0.010862 | = 22 | = 1 | = 0.0125 | = 66.38544 | = 11.06424 | ≈ 0.18440 | ≈ 0.0051223 |
1 mi | = 1609.344 | ≈ 0.86898 | = 1760 | = 80 | = 1 | = 5310.8352 | = 885.1392 | ≈ 14.752 | ≈ 0.40979 |
1 尺 | ≈ 0.30303 | ≈ 0.00016362 | ≈ 0.33140 | ≈ 0.015064 | ≈ 0.00018829 | = 1 | = 0.16667 | ≈ 0.0027778 | ≈ 0.000077160 |
1 間 | ≈ 1.8182 | ≈ 0.00098174 | ≈ 1.9884 | ≈ 0.090381 | ≈ 0.0011298 | = 6 | = 1 | ≈ 0.016667 | ≈ 0.00046296 |
1 町 | ≈ 109.09 | ≈ 0.058904 | ≈ 119.30 | ≈ 5.4229 | ≈ 0.067786 | = 360 | = 60 | = 1 | ≈ 0.027778 |
1 里 | ≈ 3927.3 | ≈ 2.1206 | ≈ 4294.9 | ≈ 195.22 | ≈ 2.4403 | = 12960 | = 2160 | = 36 | = 1 |