鈴木晶

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鈴木 晶(すずき しょう、男性、1952年8月2日 - )は、日本の評論家、翻訳家。法政大学教授。専門は文学批評精神分析とその思想史、西洋舞踊史など。

人物

東京都生まれ。東京教育大学附属駒場高等学校の同学年に四方田犬彦[1]金子勝がいた。1977年東京大学文学部露文科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。駿河台大学専任講師、法政大学第一教養部教授、法政大学国際文化学部教授、早稲田大学客員教授。

学生時代に小説を書いて、高橋たか子に見せに行ったが、高橋は小説になっていないと言い、翻訳を勧めたため、高橋との共訳をしたりするうち、秘書的存在になった。妻は翻訳家の灰島かり

著書

  • グリム童話〜メルヘンの深層(講談社現代新書 1991年) 
  • フロイト以後(講談社現代新書 1992年)
  • 踊る世紀(新書館 1994年)
  • 翻訳はたのしい(東京書籍 1996年)
  • 図説フロイト 精神の考古学者(河出書房新社 1998年)
  • ニジンスキー 神の道化(新書館 1998年)
  • フロイトからユングへ 無意識の世界(日本放送出版協会 (NHKライブラリー) 1999年)
  • バレエの魔力(講談社現代新書 2000年)
  • 「精神分析入門」を読む(日本放送出版協会 (NHKライブラリー) 2000年)
  • 世界一わかりやすいフロイト教授の精神分析の本(三笠書房 2002年/「世界一おもしろい精神分析の本」知的生きかた文庫 2005年)
  • バレエへの招待(筑摩書房(ちくまプリマーブックス) 2002年)
  • 大人は愉しい メル友おじさん交換日記(内田樹共著 冬弓舎 2002年/ちくま文庫 2007年)
  • バレエ誕生(新書館 2002年)
  • 図解雑学 フロイトの精神分析(ナツメ社、2004年)
  • バレリーナの肖像(新書館 2008年)
  • バレエとダンスの歴史 欧米劇場舞踊史(編著 平凡社 2012年)
  • オペラ座の迷宮 パリ・オペラ座バレエの350年(新書館 2013年)

訳書

  • マドレーヌ・シャプサル他『嫉妬』(サンリオ 1978年、サンリオ文庫 1984年)
  • リチャード・カウパー『クローン』(サンリオSF文庫 1979年)
  • ミシェル・ジュリ『不安定な時間』(サンリオSF文庫 1980年3月)
  • ラシルド『ヴィーナス氏』(高橋たか子共訳 人文書院 1980年)
  • シオドア・スタージョン『コスミック・レイプ』(サンリオSF文庫 1980年)
  • ロベール・アリエル『フロイド 精神分析の冒険』(岸田秀共訳 リブロポート 1981年)
  • エリザベート・バダンテール『プラス・ラブ 母性本能という神話の終焉』(サンリオ 1981年)
    • 『母性という神話』(筑摩叢書 1991年、ちくま学芸文庫 1998年)
  • ジョン・T.ホワイト『カントリー・ヘッジ』(サンリオ 1981年)
  • マリー・エンジェル『田園の花たち』(中野春夫共訳 サンリオ 1983年)
  • ルネ・ジラール『ドストエフスキー 二重性から単一性へ』(法政大学出版局 1983年)
  • リチャード・バックル『ディアギレフ ロシア・バレエ団とその時代』(上・下、リブロポート 1983-84年)
  • ガレス・B.マシューズ『子どもは小さな哲学者』 (正・続、思索社 1983年、1987年)
  • E.A.ベネット『ユングが本当に言ったこと』(入江良平共訳 思索社 1985年)
  • C・W・ニコル『小さな反逆者』(福音館書店 1985年、講談社文庫 1996年、福音館文庫 2002年)
  • コリン・ウィルソン『性と文化の革命家 ライヒの悲劇』(筑摩書房 1986年)
  • H.キュング『フロイトと神』(教文館 1987年)
  • ジョナサン・コット『子どもの本の8人 夜明けの笛吹きたち』(晶文社 1988年)
  • ジャン・ガッテニョ『ルイス・キャロル AliceからZenonまで』(法政大学出版局 1988年)
  • R.ハマーシュタイン他『天の音楽・地の音楽』(共訳 平凡社「叢書ヒストリー・オヴ・アイディアズ」 1988年)
  • ティモシー・ベイネケ『レイプ・男からの発言』(幾島幸子共訳 筑摩書房 1988年、ちくま文庫 1993年)
  • コリン・ウィルソン『性のアウトサイダー』(青土社 1989年、中公文庫 2008年)
  • ポール・クレシュ『アメリカン・ラプソディ ガーシュインの生涯』(晶文社 1989年)
  • ジャン=フランソワ・ルヴェル『美食の文化史 ヨーロッパにおける味覚の変遷』(福永淑子共訳 筑摩書房 1989年)
  • カテリーナ・クラーク/マイケル・ホルクイスト『ミハイール・バフチーンの世界』(川端香男里共訳 せりか書房 1990年)
  • マリア・タタール『グリム童話 その隠されたメッセージ』(山根玲子、高野真知子共訳 新曜社 1990年)
  • ルース・ボティックハイマー『グリム童話の悪い少女と勇敢な少年』(広川郁子、田中京子共訳 紀伊国屋書店 1990年)
  • ジャック・ザイプス『グリム兄弟 魔法の森から現代の世界へ』(筑摩書房 1991年)
  • ジョーン・スミス『男はみんな女が嫌い』(筑摩書房 1991年)
  • ジョゼフ・キャンベル『宇宙意識 神話的アプローチ』(入江良平共訳 人文書院 1991年)
  • エーリヒ・フロム『愛するということ』(紀伊国屋書店、1991年)
  • 『12の月たち』(ジョン・シェリー絵 ミキハウスの絵本 1991年)
  • ウィルソン・ブライアン・キイ『メディア・レイプ』(入江良平共訳 リブロポート 1991年)
  • ハロルド・シェクター『体内の蛇 フォークロアと大衆芸術』(吉岡千恵子共訳 リブロポート 1992年)
  • 『ニュー・ゴシック ポーの末裔たち』(森田義信共編・訳 新潮社 1992年)
  • トミー・デ・パオラ『ボンジュール、サティおじさん』(ほるぷ出版 1992年)
  • C.W.ニコル『陸軍少佐夫人』(集英社 1993年)
  • アキム・ヴォルィンスキー『歓喜の書』(赤尾雄人共訳 新書館 1993年)
  • ロロ・メイ『自分さがしの神話』(読売新聞社 1994年)
  • マリア・M.タタール『魔の眼に魅されて メスメリズムと文学の研究』(国書刊行会 1994年)
  • アンソニー・ストー『フロイト』(講談社選書メチエ 1994年)
  • アンソニー・スティーヴンズ『ユング』(講談社選書メチエ 1995年)
  • ジョージ・ジョンソン『記憶のメカニズム ニューロン・AI・哲学』(河出書房新社 1995年)
  • スラヴォイ・ジジェク『斜めから見る 大衆文化を通してラカン理論へ』(青土社 1995年)
  • 『しらゆきべにばら グリム童話』(バーバラ・クーニー ほるぷ出版 1995年)
  • アヤーラ・パインズ『ロマンチック・ジェラシー 嫉妬について私たちの知らないこと』(川勝彰子共訳 筑摩書房 1995年)
  • エリザベス・キューブラー=ロス『「死ぬ瞬間」と臨死体験』(読売新聞社 1997年)
    • 『「死ぬ瞬間」と死後の生』(中公文庫 2001年)
  • コリン・ウィルソン『「死体の庭」あるいは「恐怖の館」殺人事件』(ぶんか社 1997年)
  • ピーター・ゲイ『フロイト』1、2(みすず書房 1997-2004年)
  • ジェイムズ・マグラザリー『愛と性のメルヒェン グリム・バジーレ・ペローの物語集にみる』(佐藤知津子共訳 新曜社 1998年)
  • エリザベス・キューブラー=ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』(読売新聞社 1998年、中公文庫 2001年)
  • ヴァーツラフ・ニジンスキー『ニジンスキーの手記』(新書館 1998年)
  • カミール・パーリア『性のペルソナ 古代エジプトから19世紀末までの芸術とデカダンス』(浜名恵美、栂正行共訳 河出書房新社 1998年)
  • エリザベス・キューブラー=ロス『続・死ぬ瞬間-死、それは成長の最終段階』(読売新聞社 1999年)
    • 『死、それは成長の最終段階』(中公文庫 2001年)
  • ジョン・ロス/バーバラ・マッキニー『なぜうちの犬は、トイレの水を飲むのでしょうか?』(メディアファクトリー 1999年)
  • サラ・コフマン『女の謎 フロイトの女性論』(せりか書房 2000年)
  • スラヴォイ・ジジェク『イデオロギーの崇高な対象』(河出書房新社 2000年)
  • スティーヴン・ロジャー・フィッシャー『ことばの歴史 アリのことばからインターネットのことばまで』(研究社 2001年)
  • スラヴォイ・ジジェク『汝の症候を楽しめ ハリウッドvsラカン』(筑摩書房 2001年)
  • ジャック・ザイプス『おとぎ話の社会史 文明化の芸術から転覆の芸術へ』(木村慧子共訳 新曜社 2001年)
  • ディック・パウンテン,デイヴィット・ロビンズ『クール・ルールズ クールの文化誌』(研究社 2003年)
  • エリザベス・キューブラー=ロス『「死ぬ瞬間」をめぐる質疑応答』(中公文庫 2005年)
  • ゲザ・ローハイム、アラン・ダンデス編『龍の中の燃える火 フォークロア・メルヒェン・精神分析』(佐藤知津子共訳 新曜社 2005年)
  • 『ヒッチコック×ジジェク』(ジジェク編、内田樹共訳、河出書房新社、2005年)
  • フィッシャー『文字の歴史 ヒエログリフから未来の「世界文字」まで』(研究社、2005年)
  • エリザベス・キューブラー・ロス『子どもと死について』(中公文庫、2007年)
  • ジョナサン・コット『奪われた記憶 記憶と忘却への旅』(求龍堂、2007年)
  • ジジェク『ラカンはこう読め!』(紀伊國屋書店、2008年)
  • ダウエ・ドラーイスマ『なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか 記憶と時間の心理学』(講談社、2009年)
  • ジャクリーン・ローズ『ピーター・パンの場合 児童文学などありえない?』(新曜社・メルヒェン叢書、2009年)
  • デブラ・クレイン/ジュディス・マックレル『オックスフォードバレエダンス事典』(赤尾雄人、海野敏、長野由紀共訳 平凡社、2010年)
  • ジョナ・レーラー『プルーストの記憶、セザンヌの眼 脳科学を先取りした芸術家たち』(白揚社、2010年)
  • シェング・スヘイエン『ディアギレフ 芸術に捧げた生涯』(みすず書房、2012年)
  • ロバート・ロウランド・スミス『ソクラテスと朝食を 日常生活を哲学する』(講談社、2012年)
  • ダウエ・ドラーイスマ 『アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか 病名になった人々の物語』(講談社、2014年)

  1. ^ ただし同期として、四犬田の著作に批判のコメントを述べることもある。

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