車いすラグビー日本代表
Japan JPN | |
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世界ランキング | 3 |
国内協会 | 日本車いすラグビー連盟 |
監督 | 荻野晃一 |
パラリンピック | |
出場回数 | 5 |
メダル | 銅:2016 銅:2020(2021) |
世界選手権 | |
出場回数 | 5 |
メダル | 金:2018 銅:2010 |
IWRFアジア・オセアニア選手権 | |
出場回数 | 9 |
メダル | 金:2015 銀:2011, 2013 銅:2001, 2003, 2005, 2009, |
車いすラグビー日本代表(くるまいすラグビーにほんだいひょう)は、一般社団法人日本車いすラグビー連盟が編成する車いすラグビーの日本代表ナショナルチーム。アジア・オセアニア地域における最も活発なチームの一つであり、IWRFアジア・オセアニア選手権では2015年までの8大会のうち7大会でメダルを獲得している。2015年には日本の千葉県千葉市で大会を開催し、オーストラリアを破り優勝を成し遂げた。また同時にリオパラリンピックへの出場権を獲得した。夏季パラリンピックでは2016年大会の3位(銅メダル)および2020(2021)大会の3位が最高成績。車いすラグビー世界選手権では2018年大会で優勝(金メダル)。アジアパラ競技大会では2014年大会で優勝した。
歴史
日本車いすラグビー連盟は1997年4月に日本クアドラグビー連盟として設立した。これは1996年にアトランタパラリンピックで車いすラグビーが公開競技として採用されたことを受けてのことであった[1]。その当時、車いすラグビーのクラブチームは既に国内に存在しており、ナショナルチームの結成は円滑に行われた。1997年末にはオーストラリアへの遠征も行われた[1]。2001年、日本は新大会であるオセアニア選手権にナショナルチームを派遣。日本は第1回大会以降、すべての大会に参加しており、第5回からIWRFアジア・オセアニア選手権となった後も、安定した成績を収めている。日本は、オーストラリアとニュージーランドに次ぐ、第3番目のナショナルチームとなっている。
2004年、日本は夏季パラリンピックに初出場したが、6戦全敗で最下位となった。続く2008年大会でも中国に2勝を挙げたのみで、8チーム中7位の成績であった。チームは2012年大会に向けて改善を進めた。 2011年、日本はIWRFアジア・オセアニア選手権において最初のブレイクスルーを迎えた。日本は同大会において準決勝でニュージーランド代表を49-47で破り、初めて銀メダルを獲得した。2012年のパラリンピックではプールステージでイギリスとフランスを下し、初めて決勝トーナメントに進出した。車いすラグビーは2014年からアジアパラ競技大会でも採用され、日本代表は同大会で優勝した。翌2015年、日本はIWRFアジア・オセアニア選手権で決勝に進出。オーストラリアに56-51で勝利し、初めての金メダルを獲得した。この年、日本はIWRF世界ランキング3位に浮上した。世界ランキング最高位は2位。
パラリンピック
車いすラグビー日本代表は2004年アテネ大会以降、4大会連続で車いすラグビー競技に出場している[2]。 車いすラグビーは2000年シドニー大会から公式競技に採用されていたが、日本の出場は2004年アテネ大会からであった。日本はアジアの国として初めてパラリンピックの車いすラグビー競技に参加した。日本はオーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国と同組のプールAとなった。オーストラリアとは48-47の接戦になったものの、プールステージ3戦全敗の結果となった。総当り3試合は全敗であった。順位決定トーナメントにおいても1回戦でイギリスに敗れ、最後のメダルのチャンスも逸した。5位-8位決定トーナメントでもベルギーとドイツにそれぞれ1点差で惜敗し、最終成績は6戦全敗の最下位であった。2008年北京大会、日本は世界ランキングの順位により再びパラリンピック出場権を獲得。日本はカナダ、アメリカ合衆国、中国と同組のプールAとなった。プールステージでは中国にのみ勝利し、1勝2敗でプール3位となった。順位決定トーナメントでも中国にのみ勝利し、最終結果は8チーム中7位の成績に終わった。
2012年ロンドン大会、日本代表はプールステージにおいてフランスとイギリスを破り、初めての決勝トーナメント進出を決めた。メダルを賭けた準決勝では前回王者オーストラリアと対戦して45-59で敗戦。3位決定戦でもアメリカ合衆国に43-53で敗れ、4位で大会を終えた[3]。
2016年リオデジャネイロ大会、決勝トーナメントを2位で進出、準決勝ではオーストラリアと対戦し57-63で敗退も、3位決定戦でカナダに52-50で勝利しこの種目で初の銅メダルを獲得した。
パラリンピック結果
パラリンピック結果 | ||||
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年 | 順位 | 試 | 勝 | 負 |
2004年 | 8 | 6 | 0 | 6 |
2008年 | 7 | 5 | 2 | 3 |
2012年 | 4 | 5 | 2 | 3 |
2016年 | 3 | 5 | 3 | 2 |
2020年 | 3 | 5 | 4 | 1 |
合計 | 26 | 11 | 15 |
車いすラグビー世界選手権
日本が車いすラグビー世界選手権に初出場したのは2002年であり、12チーム中8位の成績となった。2006年のニュージーランド・クライストチャーチ大会は5位であった。2010年、カナダ・バンクーバー大会において日本代表は、過去最高の成績を残した。日本はプールステージを3勝2敗の2位で突破。準決勝ではアメリカ合衆国に敗れたものの、3位決定戦でスウェーデンに勝利し銅メダルを獲得した。2014年IWRF世界選手権、日本はプールステージを4勝1敗の2位で通過。しかしながら準決勝においてオーストラリアに敗れ[4]、3位決定戦でもアメリカ合衆国に62-56で敗北し、4位となった[5]。2018年IWRF世界選手権では初の決勝進出。決勝でオーストラリアに62-61で勝利し、世界選手権初優勝を果たした。
現在の代表選手
- 東京2020パラリンピック競技大会日本代表選手[6]
(C)はキャプテン
主な代表選手
- 池崎大輔 - 車いすバスケから転向。巧みなチェアワークとスピードで得点を量産する日本のエース。
- 池透暢 - 車いすバスケから転向。右腕から繰り出すロングパスが武器。2014年よりキャプテンを務める。
- 倉橋香衣 - 日本代表初の女子選手。
参考文献
- ^ a b “日本ウィルチェアーラグビー連盟: 歴史” (Japanese). jwrugby. 2016年8月7日閲覧。
- ^ Palmer, Dan (2015年11月1日). “Japan win IWRF Asia-Oceania title on home soil to book Rio 2016 spot”. insidethegames.biz. 2016年8月7日閲覧。
- ^ “Sport Week: Storylines in wheelchair rugby”. paralympic.org (2012年6月10日). 2016年8月7日閲覧。
- ^ Greenway, Beau (2014年8月9日). “Day five review: World’s top four qualify for semi finals”. 2014wrwc.dhif.dk. 2016年8月7日閲覧。
- ^ Greenway, Beau (2014年8月10日). “Results”. 2014wrwc.dhif.dk. 2016年8月7日閲覧。
- ^ 東京2020パラリンピック競技大会日本代表推薦選手について JWRF 一般社団法人 日本車いすラグビー連盟 . 日本車いすラグビー連盟(2021年6月21日). 2021年6月24日閲覧。
外部リンク
- A Laypersons Guide to Wheelchair Rugby Classification, International Wheelchair Rugby Federation (IWRF)